朝スムージーだけ、ランチは軽めにサラダ、夜は糖質制限でご飯抜き…。体に良かれと思って実践していることが実は代謝を下げ、体にデメリットとなっていることも。元気が出ない日が続いたら、食べ方に注目してみましょう。
管理栄養士の小島美和子さんは「忙しい時でもハツラツな人と疲れがたまりやすい人がいますが、その違いはズバリ食事です。特に夜の食事のとり方によって、コンディションを乱している人が多いです」と指摘します。
小島さんの著書『1週間で体調がグンとよくなる食べ方』から、夕ご飯の“良い食べ方”をご紹介します。
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できるだけ体重を早く落としたい人は夜の「食コンディショニング」!
朝の目覚めが悪い、顔がむくんでいる、午前中はぼーっとしていることが多い、それほど食べていないのに、お腹まわりに脂肪がついてきた、という人は夜の食べ方を見直すべき。
「夜は仕事やその日の体調や気分の影響を受けて、生活のリズムを整えにくい時間帯といえます。しかし、できるだけ早く体重を戻したい、早めに体調を回復したい、というときはぜひ夜の『食のコンディショニング』にも取り組みましょう」(小島さん)。
夜の「食のコンディショニング」
- 夕方以降はカフェインをとらない
- 夕食はできるだけ早く(20時までに)食べ終える
- 夕食のごはんに麦や雑穀を加えるか、もずくやめかぶを添える
- 夕食の「あぶら」を控える。メインのおかずは、魚、大豆製品、脂身の少ない肉を。バターや生クリームやチーズ、冷凍食品、カップ麺などをとらない
- 夕食が遅くなっても食事は抜かず、量を減らす
- お酒を飲む場合、21時以降は蒸留酒を選び、つまみは野菜に
- 就寝の2時間前からブルーライトを浴びない
- お風呂は湯船にゆっくりつかる
- 入浴後にストレッチして布団に入る
夕食時間が遅い、夕食のボリュームが多い、遅い時間までお酒を飲むという人は、夜の食べ方、過ごし方を変えるとコンディションは劇的によくなるといいます。
「家族の帰りを待つことで、自分の食事の時間が遅くなっている人もいますが、早い時間に半分くらい食べておいて、残りの半分を家族と食べるのがいいですよ」
夜遅く帰ってきて、食事をした際も消化するまで寝ないという人もいますが、これは逆効果だそう。睡眠時間が減ると、代謝はぐっと落ちてしまいます。遅い時間に食べてもゆっくり湯船に使って、できるだけ早く寝たほうがコンディションを高めることにつながるようです。
参考書籍
小島美和子著『1週間で体調がグンとよくなる食べ方』(三笠書房《王様文庫》)
文/庄司真紀