いまが旬の春野菜。独特の苦味やえぐみには解毒作用があるといわれ、注目されています。中でも、春野菜の代表格・春キャベツはとくにおすすめ。春キャベツのやせパワーと、おすすめレシピを紹介します。
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胃腸の働きを調え、デトックスや美肌に◎!
「キャベジンの名でおなじみのビタミンUを含むキャベツは、胃腸を元気にしてくれる野菜です。消化吸収をよくして肝機能の働きもサポートするので、毒素が排出されやすくなり、新陳代謝も高まります。美肌にいいビタミンC、体内の余分な水分を排出するカリウム、便通を改善する食物繊維も多いと優秀です」(管理栄養士・大越郷子先生)
体内の老廃物をオフして代謝がアップすれば、脂肪の燃焼もスムーズになり、ダイエットにも有効。春のキャベツはみずみずしくて食べやすく、ダイエット&美容にこの時季イチオシの野菜です。
「春キャベツは、冬キャベツより柔らかくて甘味も強いので、ぜひ、まるごと1個買ってたっぷり食べてください」(大越先生)
生でよし、加熱してよし。春キャベツでやせるレシピ
「生であえものやサラダにすれば、よくかむことで満腹中枢が刺激され、食べすぎをセーブできます。煮込みなどの加熱調理なら、かさが減ってたくさん食べられますし、さっと煮てスープにすれば水分でおなかがふくれるので満腹感が高まります。パスタに混ぜたり、ハンバーグなどの肉だねにミックスしたりしてかさ増しすれば、食べごたえそのままに、主食や肉の量を抑えることができます。キャベツのビタミンUには、消化を助けて胃もたれを防ぐ効果があるので、肉といっしょに食べるのもおすすめです」(大越先生)
そこで、春キャベツのパワーをおいしくチャージできるダイエットレシピを厳選。甘くて柔らかい春キャベツでお試しください。
ちぎりキャベツの梅和風サラダ
シャキシャキのキャベツをしっかりかんでいただきます。
しょうがで脂肪燃焼効果もアップ!
カロリー 59kcal
<材料(2人分)>
キャベツ(春キャベツ):4〜5枚
梅干し:2個
おろししょうが:小さじ1/2〜1
ごま油、酒:各小さじ1/2
しょうゆ:小さじ1/3
しその葉:5枚
いり白ごま:大さじ1
<つくり方>
(1)キャベツは芯の固いところを取り除き、ひと口大にちぎる。梅干しは種を取り、包丁で叩いて粗く刻む。
(2)ビニール袋に(1)の梅肉、おろししょうが、ごま油、酒、しょうゆを入れ、キャベツを加えて袋の上から手でもみ込むように軽く混ぜる。空気を抜いて口を閉じ、そのまま冷蔵庫に入れて20~30分漬ける。
(3)(2)がしんなりしたら、せん切りにしたしその葉とごまを混ぜて器に盛る。
キャベツのくたくた煮
鶏肉のうまみを含んだキャベツが美味。
骨つき肉を使うことでゆっくり食べられるようにします。
カロリー 311kcal
<材料(4人分)>
キャベツ(春キャベツ):1個
しょうが:20g
鶏もも肉(骨つきぶつ切り):600g
鶏がらスープの素:大さじ1と1/2
酒:大さじ1
塩:少量
こしょう:少量
<つくり方>
(1)キャベツは芯を取って8つ割りにする。しょうがは飾り用に少し取り分けてせん切りにし、残りを薄切りにする。
(2)鍋に鶏肉とキャベツを入れてしょうがの薄切りを散らし、鶏がらスープの素、酒、ひたひたの水を加えて火にかける。
(3)煮立ってきたらアクをすくい、ふたをして15~20分煮る。
(4)塩、こしょうで調味して器に盛り、しょうがのせん切りを散らす。
塩もみキャベツのハンバーグ
塩もみしたキャベツでかさ増ししてヘルシーに。
キャベツを合いびき肉にしてカロリー換算すると1個234kcal!
いつものハンバーグが1個352kcalだとすると、118kcalもカロリーダウン!
カロリー 234kcal
<材料(2人分)>
キャベツ(春キャベツ):2枚
塩(塩もみ用):小さじ1/3
玉ねぎ:1/4個
合いびき肉:120g
<A>
・酒:小さじ2
・片栗粉:大さじ1
・だし汁:大さじ1
・黒こしょう:少々
サラダ油:大さじ1/2
<B>
・だし汁:1カップ
・酒:小さじ2
・めんつゆ:大さじ1と1/2
<添えもの>
・大根おろし(水気をきる):1/2カップ
・貝割れ菜:1/2パック
・一味唐辛子:少々
<つくり方>
(1)キャベツはせん切りにし、塩もみして水気をきる。玉ねぎはみじん切りにする。
(2)ボウルにひき肉、1、Aを加え、よく練り混ぜ2等分にし、小判形に成形する。
(3)フライパンにサラダ油を熱し、(2)を入れて両面にこんがりと焼き色をつけ、Bを加えてふたをし、5~6分蒸し焼きにする。
(4)器に(3)を盛り、大根おろしと貝割れ菜を添え、一味唐辛子をふる。
<Diet Point>
キャベツは塩もみしてかさを減らし、肉だねにミックス。肉の割合は全体の1/3程度でもキャベツと玉ねぎをたっぷり使っているので食べごたえは充分!
取材・文/鹿野育子