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アゼルバイジャンという国で大定番なのがザクロ
皆さん、アゼルバイジャンという国をご存知でしょうか?カスピ海の沿岸にあり、もと旧ソ連の構成国で、石油や天然ガスなどの資源に恵まれた国です。北海道より少し大きい面積の国土に約1千万人の人々が暮らしています。
そのアゼルバイジャンでたくさん生産され、国民に愛されているのがザクロ。国のシンボルにもなっており、2015年にヨーロッパ競技大会が首都バクーで開催された時には、ザクロをモチーフにしたマスコットが登場しました。毎年11月には、アゼルバイジャンのほぼ中央に位置するギョイチャイ市で、ザクロ祭りが開催され、海外からも多くの観光客が訪れます。
ザクロの効能については、美容健康に関心の高い方にはおなじみかと思いますが、実の中にある可食部分の粒にはアンチエイジングに効果があるポリフェノールがたくさん含まれています。ポリフェノールは抗酸化作用があり、シミ・しわ・たるみなどの肌の老化予防に効くといわれています。また、ザクロにはカリウムも豊富なので、むくみの改善や高血圧の予防にもなり、ザクロが女性にうれしい果実といわれるゆえんとなっています。
アゼルバイジャンでのザクロの旬は10月から2月くらいまで。その季節には、スーパーや果物屋さんの店頭には新鮮なザクロが山積みになります。地元の市場では、まるごとの果実、皮をむいて粒状にしたもの、種ごと圧縮して搾ったジュースが並びます。搾りたてのジュースは砂糖を加えていないのに驚くほどの甘みがあり、絞ってから瓶につめて2−3日おくと少し発酵して微炭酸のザクロジュースになり、また違った味わいです。
そして、ザクロ果汁を凝縮したザクロソースも家庭には必ず常備されています。ソースといっても調味料などは加味されておらず、すっきりした酸味のある濃厚エキスで、魚のグリルにかけたり、オリーブオイルを混ぜてサラダのドレッシングにしたりします。さらに、赤いザクロの粒は見た目がきれいなので、そのままお料理の上にパラパラとかけると、食卓の彩りがとても華やかになります。
手軽にザクロを摂取することができる、オーガニックのストレート果汁100%のアゼルバイジャン産ザクロジュースは日本にも輸入されていますので、試してみてはいかがでしょうか。
写真・文/田玉有紀子、ホリ・コミュニケーション