腸活に欠かせない発酵食品。日本古来の発酵食として麹が大ブームになりましたが、じつは麹と同じように酒粕もまた豊富な栄養素を含むスーパーフードだということをご存じでしたか? 酒粕パックや酒粕ジェラートが人気ですが、ダイエットにもよい成分も含まれているとのこと。今回は新潟発、酒粕を使用した植物性のヨーグルト「JOGURT」(ジョーグルト)を試してみました!
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栄養豊富な酒粕からできた“植物性ヨーグルト”
酒粕にはタンパク質やビタミン、ミネラルなど約600の栄養素が含まれており、そのなかでも特に注目されているのが、ダイエット効果が期待できるレジスタントプロテインという難消化性タンパク質。食物繊維のような働きをもち、腸内環境を整え、余分な脂質や悪玉コレステロールを排出。便秘解消に一役買ってくれる成分です。
また酒粕は、美肌・美白にもいいイメージがありますが、それは “美の特効薬”といわれる「αーEG(エチル-D-グルコシド)」という成分のおかげ。米麹と清酒酵母を混ぜたときに作られる物質で、皮膚の真皮層のコラーゲン量を増やすことがわかっているそう。そのほかコウジ酸やアルブチン、フェルラ酸といったお肌によいと知られる美容成分が豊富に含まれています。
JOGURTは、このような酒粕を主な原材料とし、さらに乳酸菌「ウオヌマ株」を加えて乳酸菌発酵してなめらかにした植物性100%のヨーグルトです。乳酸菌「ウオヌマ株」は雪国新潟の「ゆきむろ」(蔵のなかに雪をためて、その冷気で食品を保存する)で保存されていた漬け物から発見されたもので、砂糖や添加物は不使用ながら、ヨーグルトのようななめらかな味わいを実現します。
酒粕の風味が効いたおいしさ
注文すると冷凍の状態で届きます。解凍してからいただきますが、冷蔵保管では1か月、冷凍保管では6か月の賞味期限となっていて、比較的長く保存できます。さらに解凍してから、再度冷凍保管も可能なので、使い勝手のよさがいいですね。
JOGURTはそのまま食べたり、豆乳などで割ってスムージーにしたりしてもいいのですが、今回は豆乳と冷凍のブルーベリーで酒粕ブルーベリースムージーを作ってみました。分量はJOGURTを50g、ブルーベリー50g、無調整豆乳100〜150ml。ミキサーに材料をすべて入れ、なめらかになるまで混ぜ合わせます。
JOGURTをひと口味見してみると、酒粕の風味が生き生きとしていて口溶けのよいクリーミーな食感です。アルコールはゼロなのですが、酒の風味がはっきりと残っていて、チョコレートなどにちょい足ししてもアクセントになりそうな大人なコクがあります。
スムージーのほうは味を見ながら、豆乳で調整していきます。今回は少し多めにJOGURTを入れたのですが、酸味と酒粕の風味がふんわりとして、サラリと飲める“飲むヨーグルト”風に仕上がりました。ふつうのヨーグルトよりも後味がさっぱりとしていて、豆乳臭さも酒粕が調和して、まろやかでフレッシュなおいしさです。
ほどよい酸味と上品な酒粕の風味がおいしく、ドレッシングにするのもよさそうです。夏はシャーベットにしてもいいですね。
酒粕が苦手な人にも不思議とおいしくいただける味わいで、これなら発酵食品としての酒粕の栄養を毎日摂取できますね。同じく乳酸発酵系のカルピスやヤクルトなどとも相性がよいそうです。腸活にも合いそうな体感でしたので、腸活に取り組んでいる人にもオススメです。
乳酸菌発酵酒粕ヨーグルト「JOGURT」 972円(税込)
文・写真/庄司真紀