リサイクルに似た言葉に「アップサイクル」という言葉があります。これは廃棄物や不要になったものに手を加えて、新たな価値を創り出すこと。身近なところでいえばお菓子が入っていたキレイな空き箱に自分なりのデコレーションを加えて小物入れにするなど、アップサイクルには、何か工夫と創造によって、不要だったモノに新たな価値が加わるというワクワク感が伴います。そんなワクワクにあふれた、食の「アップサイクルマーケット」が、期間限定で開催されます!
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食の「アップサイクルマーケット」を開催するのはオイシックス・ラ・大地株式会社。「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」といった農産物やミールキットなどの定期宅配サービスを提供するOisixは、農産物の安心・安全に配慮した厳しい基準をもつ会社として知っている人も多いのではないでしょうか。
そんなOisixが2021年7月から開始したサービスが「Upcycle by Oisix」。「ここも食べられるチップス ブロッコリーの茎」「ここも食べられるチップス だいこんの皮」など、今まで捨てられてきた食材の部位に光を当てて作られたユニークな商品が話題を呼び、9か月間で削減したフードロスは約27トン。食の「アップサイクルマーケット」には、これらの定番商品のほか、おからを配合したパンケーキミックスや、アップサイクルビール「CRUST LAGER」* 、イベント限定ギフトセットなども並びます。
*「CRUST LAGER」(CRUST)は、日本アルプスの天然水と日本国内のフードロスパンを使用して作られたビールです。
どれもこれも、思わず「おお!」とか「ええー」といった声があがってしまうものばかりだったのですが、その中からピックアップして………ここでクイズです! これらの中には、どんな食材が使われているでしょうか。
1は「梅酒から生まれた ドライフルーツ」です。
梅酒づくりに使われたあとの、うまみがつまった梅を種抜きし、独自の製法でセミドライに仕上げた商品です。梅酒が作られたあとの梅がどうなっていたのか、私はこの商品を見るまで考えたこともありませんでした。ややアルコールを含むので子どもと一緒に楽しむわけにはいきませんが、口に含んだときのしっとりとした食感、梅の酸味が口の中にふわ~っと広がるときの幸せ。自分へのごほうびにぴったりです。
2は「ここも食べられるチョコクランチ くき&かわ」です。
ミルクチョコレートでコーティングされているのはコーンフレークやシリアルではなく、ブロッコリーの茎とだいこんの皮。あまじょっぱさが特徴のお菓子で、ブロッコリーやだいこんの風味はたしかに生きているのですが、その野菜っぽさが味わい深さを出していて、クセになるスイーツでした。
3は「ここも食べられるジャム バナナの皮ごと」です。
加工時に廃棄されていた有機バナナの皮を、ひとビンの内容量当たり約20%使用しています。バナナの皮の味わいなんて、生まれてこのかた、想像したこともなかったです。口に入れるとかみごたえもあり、このままパクパク食べ進めてしまえそう!と思えるような、ほどよくさわやかな甘み。個人的には栗きんとんの“あん”を思い浮かべました。大きなパンに薄くぬって食べるのではなく、小さくカットしたパンにたっぷりぬって、ぜいたくに味わうのがオススメです。
というわけで、正解はこちらでした!
「地球環境に負荷をかけない製品を選ばなくては!」という気持ちが前に出過ぎてしまうと、なんとなくハードルが高くなってしまうこともある環境問題。でも、アップサイクルされた製品を通して、今まで知らなかった価値を見出すことができたり、不要だと思っていたものから生み出された新たな価値に驚いたりすることは、純粋に楽しい経験と言えるのではないでしょうか。まずは明るい店内と、かわいい手作りのポップを見に遊びに行ってみるのはいかがでしょう。
【アップサイクルマーケット詳細】
場所:有楽町マルイ1階
https://www.0101.co.jp/086/ (有楽町マルイ)
出店期間:2022年4月27日(水)~5月15日(日)
営業時間:11:00~20:00
※「Upcycle by Oisix」の商品は、ECショップでも購入することができます。
文/FYTTE編集部