スペイン料理というと、パエリア、アヒージョなどをイメージするかもしれませんが、
最近はスペインでもベジタリアンが増えてきています。その中でも多いのが、動物性たんぱく質を一切とらず、卵・乳製品・バター・はちみつ・ゼラチンも摂らない「ヴィーガン」です。スペインの第2の都市バルセロナでも2016年頃からヴィーガンが増えていて、ヴィーガン料理のカフェやレストランの数も増えてきています。今日はその中でも人気店、中心部カタルーニャ広場から歩いて10分の「Quinoa Arago Vegetarià(キノア・アラゴ・ベヘタリア)」をご紹介しましょう。
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ヴィーガンのオーナーが考案した「ベジー・バーガー」
オーナーはミラノ出身のイタリア人のマルコさん。イタリアで修業し、パスタが専門でもともとはミシュランの星付きレストランで働いていた経歴の持ち主。2007年にバルセロナに移住し、市内の有名レストランで料理長として働いた後、2013年にバルセロナ市内のグラシア地区に一号店の「 Quinoa Bar Vegetarià」(キノア・バル・ベヘタリア)をオープンしました。
現在では健康食に詳しい人には当たり前のように知られる雑穀「キヌア(スペイン語でキノア)もオープン当時はあまり知られておらず、まずは「キヌアって何?」というところから「ヴィーガンって何?」ということを広めたかったのだそうです。マルコさん自身もヴィーガンで「昔は家で食べるか、外食だと野菜の多いインド料理屋さんに行くしかなかったのでこんなお店が欲しかったんだ」とのこと。
そして、昨年2017年の初めに二号店である「Quinoa Aragó Vegetarià」を中心部にオープン。客層は20~35歳で、外国人と現地のスペイン人の割合は半々だそう。その中でも人気のメニューが「Vegggie Burger(べジー・バーガー)」。他のヴィーガン料理のお店でも最近人気のメニューですが、ここのべジー・バーガーは本来のお肉のパティの部分は「キビ」でできています。それにカブ、ヴィーガンソース(豆乳とひまわり油で作ったマヨネーズ)レタス、フェンネル(ハーブ)、赤キャベツ、ナス、小さいキュウリのピクルスなどが日替わりで入っていて、あっさりとしていますが、普通のハンバーガーのようにボリュームがしっかりあります。
バルセロナに遊びに来たときは、このヘルシーなべジー・バーガーをぜひ試してみてくださいね。
Quinoa Aragó Vegetarià
Carrer d’Aragó 209, Barcelona
931-176-009
Instragram: @quinoa.arago.veg
写真・文/中森有紀、ホリ・コミュニケーション