秋はおいしいものがたくさんあり、つい食べ過ぎてしまう人も多いのではないでしょうか。おいしい食事を楽しみたいけれど、体重が増えてしまうのは気になりますよね。今回は、食欲の抑え方や食べ過ぎたときのリセット方法をご紹介します。
Contents 目次
秋に食欲が増す理由とは?
秋に食欲が増すのは、食べものがおいしいこと以外にも、下記のような理由があげられます。
・夏バテによって失われた食欲が戻るため
・冬に備えて栄養を蓄えるため
・気温が下がり、基礎代謝が上がるため
・食欲を抑えるセロトニンの分泌が減るため
セロトニンは日光にあたる時間に比例して増えます。秋は、だんだんと日照時間が短くなっていくため、セロトニンの分泌が減り、食欲が増すと言われています。
次は、食欲を抑える方法を3つご紹介します。どれもカンタンにできるのでぜひ試してみてくださいね。
<1>食事以外の趣味に没頭する
自律神経のなかで交感神経が優位になると、食欲がおさまります。活発に活動できるような食事以外の趣味を見つけましょう。とくにおすすめなのは、ウォーキングなどの軽い運動です。ダイエットに役立つだけでなく、食欲を抑えるホルモンが増えるという研究報告もあります。
<2>白湯を飲む
満腹感を得られずについ食べ過ぎてしまうときは、食事中に白湯を飲みましょう。水分を多くとり、よくかみながら食べると満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防げます。
白湯が苦手な人は、レモン汁を少し加えると飲みやすくなりますよ。
<3>食欲を抑えるツボを押す
食欲を抑える方法としてすぐできるもののなかに、ツボ押しがあります。
耳の穴の前にある突起部分のつけ根「飢点(きてん)」
足の人さし指と中指のつけ根のあいだ「内庭(ないてい)」
空腹感を感じたら、上記のツボを刺激してみましょう。
食べ過ぎてしまったときのリセット方法
食べ過ぎたときには、早めのリセットが大切です。おすすめのリセット方法を3つご紹介します。
<1>代謝を上げる
とり過ぎたカロリーは、脂肪になる前に代謝を上げて消費しましょう。歩く距離を伸ばしたり、階段を使ってみたり、運動量を増やす意識が大切です。
夜は湯船に浸かって体を温め、十分な睡眠で体を休めると、体の働きがよくなって代謝が上がりやすくなります。
<2>食事に気をつける
食べ過ぎたあとの食事は、たんぱく質を多くとって脂質を減らすことを意識しましょう。たんぱく質は脂肪になりにくく、運動の質を高めます。また、食物繊維をとると腸内環境が整い、代謝アップにつながります。野菜やきのこ、海藻類などをいつもより多く食べましょう。
<3>漢方をのむ
食べ過ぎをリセットするには代謝を上げることが重要です。しかし、毎日忙しく、運動や食生活に気を使えないこともあるでしょう。そんなときは、漢方薬を活用してみてはいかがでしょうか。
秋に太りやすくなる原因には、「秋の味覚を食べ過ぎる」「気温の低下によって自律神経が乱れ、お腹が空いていなくてもつい食べてしまう」「冷えで代謝が落ちる」などがあります。
また、漢方では、胃の働きが活発になり過ぎると、食べてもすぐにお腹が空いてしまうと考えます。
食べ過ぎ対策には、「胃腸の過剰な働きを抑える」「自律神経を整えて、ストレスによる過食を軽減する」といった働きの生薬を含む漢方薬を選びます。
また、食べてしまった「脂肪の吸収を抑える」「脂肪の燃焼をサポートする」「よぶんな脂肪を便と一緒に排出する」といった作用のある漢方薬を選ぶことで、健康的なダイエットを目指すことができます。
漢方薬は根本からの改善を得意としており、太りにくくやせやすい体質を手に入れることもできます。
以下では、食べ過ぎたときにおすすめの漢方薬を2種ご紹介します。
<食べ過ぎ対策におすすめの漢方薬>
・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
便秘ぎみでお腹に脂肪がたまりやすい人におすすめです。食べ過ぎによってたまった体のよぶんな熱をとり除き、代謝を促し、便や汗などで不要物を体外へ排出します。脂質代謝を上げるので、ついている脂肪を減らすのにも役立ちます。(※1)
・大柴胡湯(だいさいことう)
ストレスで食欲が増してしまう、便通が悪くがっちりした体型の方におすすめです。気の巡りを促してストレスを低減させ、便通も改善します。体のよぶんな熱を取り除き、肝の働きをよくして、脂質代謝を改善します。(※2)
漢方薬は自然由来の生薬からできているので、体にやさしく作用するのが特徴です。しかし、自分の体質に合っていなければ効果が出ないだけでなく、副作用が起こる可能性があります。漢方薬を選ぶ際には、できれば漢方のプロに相談しましょう。
最近では、AIと薬剤師が体質に合った漢方薬を見極めてくれる「あんしん漢方」のようなオンライン漢方サービスも登場しています。お手頃価格で自宅まで郵送してくれるので、忙しい方でも利用しやすいでしょう。
●あんしん漢方:
https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=21133zd8fytt0009
食欲を抑えるカンタンな方法をご紹介しました。もし食べ過ぎてしまったときは、代謝を上げたり、専門家に相談して漢方薬を活用したりして、はやめのリセットが大切です。
食欲をうまくコントロールして、おいしい秋の食事をたのしみましょう!
参考文献
(※1)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ防風通聖散エキス顆粒(医療用)」https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8883
(※2)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ大柴胡湯エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=7877
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
竹田由子
元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。
患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。
現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=21133zd8fytt0010
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