体重を減らすためにはダイエットと運動が大事─。そのために頼りになる情報や手軽なアプリも増えています。それでも毎日記録したりチェックしたりすることを続けるのはなかなか大変。挫折する人がいても不思議ありません。海外研究によると、ダイエットを成功させるためには、やはり専門家のサポートを受けると効果的なのだとか。なかなかダイエットがうまくいかないときには単独で進めず、専門家の手を借りるのも一案かもしれません。
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ダイエットを成功させるには?
日本国内でも体重を減らすためにサポートしてくれるサービスは少なくありません。生活習慣の改善をうながすアプリもありますし、ジムを含め専門的な施設では対面で助言を受けられるようなサービスもあります。そういったサービスを使うと自力でやせようとしたときよりも本当に体重が減らせるのかは気になるところ。米国でも、サービスを利用した場合の効果や成功率について、試験してまで調べケースは少ないそうです。
今回、米国などの国際研究グループが、そうした専門家の手を借りられるサポートプログラムを利用した場合に、食事や運動を自分で管理した場合よりも、減量効果が高まるのかを調べました。BMIの高い373人(女性272人)をほぼ半々にグループ分けし、減量プログラムを受けるグループと自己管理のグループをつくり、ダイエットに取り組んでもらいました。
減量プログラムを受けるグループは助言を得られるアプリを使いながら食事や運動を管理し、週1回開かれるワークショップに参加してもらいます。そこでは体重測定や相談などを受けます。一方で自己管理のグループには食事や運動の計画や管理のやり方、各種の無料アプリの取得方法などを説明して、その後はすべて自分で取り組んでもらいます。3か月後と12か月後に、体重の減り具合と5%の体重減少を達成できた割合を比べました。
体重の減少幅は2倍に
研究から確認されたのは、減量プログラムを受けるグループのほうが、自分で行うグループよりも、体重の減少幅が2倍以上だったことです。12か月後には減量プログラムを受けたグループでは体重が平均4.4kg減りましたが、自分で減量に取り組んだグループでは体重の減少が1.7kgにとどまっていました。ウエストサイズの減少幅も差がついていました。5%の減量を達成した人の割合も、減量プログラムを受けたグループでは40%以上に上ったのに対して、自分で減量に取り組んだグループでは約25%でした。
研究グループによると、今回試したプログラムが効果を現した理由は、食生活の管理が簡単だったこと、計測の手間が軽かったこと、ワークショップでの支援が役立ったことがあるのではないかと指摘しています。ダイエットを成功させようとしたときに専門家の手を借りるのはよいかもしれません。
UBCO research proves it’s worth the money to pay for a weight loss program
https://news.ok.ubc.ca/2022/08/30/ubco-research-proves-its-worth-the-money-to-pay-for-a-weight-loss-program/
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https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2795182