健康を気遣う人にとって、油は見逃せない栄養素のひとつ。でも、ひと口に「油」と言っても、いろいろな種類があるんですよね。“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「油」について。油の種類やカロリー、気になる知識をクイズで学んでいきましょう!
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問題1 油大さじ1(12g)を使用した場合のカロリーは?
□約50kcal
□約100kcal
□約150kcal
□約180kcal
「約100kcal」です
油には、いろいろな種類がありますが、植物性の油類の場合、100g=約880~890kcal。大さじ1=約100kcalとなります。炒めものや揚げものなどの調理で、このくらいの油を使うことは多いのではないでしょうか。カロリーカットをしたい場合、カロリー的には油がやはり一番高い数値と言えます。少し意識して油を使用する量を調節すると、カロリーコントロールの手助けになると思います。
問題2 固形と液体の両タイプがあり、水分は含まれておらず、無味無臭で塩分ゼロである油脂は、次のうちどれ?
□ショートニング
□カカオバター
□パーム油
□サフラワー油
「ショートニング」です
問題文の内容に当てはまる油は「ショートニング」。一般的には、真っ白な固形タイプが売られていますが、無色透明な液体タイプもあります。お菓子に加えると軽い仕上がりの食感になるので、加工菓子などに使われていることが多いです。「カカオバター」[はカカオ豆の中に含まれている油分、「パーム油」はアブラヤシから採れる油のこと、「サフラワー油」は紅花油とも言われる、ベニバナの種子から採れる油のことです。なお、バターやマーガリンのような塩分を加えて作る加塩タイプの油脂以外は、基本的に、どの油脂にも塩分は含まれていません。
問題3 お菓子作りでバターを使用する場合、ほどよくクリーム状になり作業しやすい適温は何度くらいだと思う?
□5~10度
□10~15度
□15~20度
□25~30度
「15~20度」です
クッキー生地やパウンドケーキ作りなどの際には、「バターを常温に戻してから使用」とレシピに記載されていることがあります。バターは冷たいと固くて混ぜにくく、逆に溶けてしまうほどの高温だとクリーム状になりません。レシピなどで書かれている「常温」とは一般に約20度(20~25度)を指していますが、バター自体は15~20度が、ほどよくクリーム状になり作業しやすい適温です。バターはクリーム状になると中に空気が含まれます。この状態にすることでケーキやクッキーの食感や味わいが変わってくるのです。
問題4 ごま油の仲間に「太白ごま油」というものがあります。この特徴として合っているものは、次のうちどれ?
□通常のごま油から色を抜いて作る
□サラダなど生食に向いている
□酸化しやすいので揚げものには向かない
□ごまの香りがとても強い
「サラダなど生食に向いている」です
「太白ごま油」を使用したことはありますか? 一般的なごま油は茶色がかった色合いですが、「太白ごま油」は無色に近い、淡い黄色みがかった色合いの高価な油です。ごま油はごまを焙煎してから圧搾して油を抽出しますが、「太白ごま油」は生のまましぼることで、香りがほとんどなく、あっさりとした味わいになります。そのためサラダや和えものなどの生食でも、あっさりといただけます。また、通常のごま油より酸化しにくいので、揚げものなどの加熱調理の使用にもおすすめです。
問題5 さまざまな種類の油脂を栄養価で比べた場合、次の中で一番差が出るものは?
□ビタミンB1
□ビタミンB6
□ビタミンA
□ビタミンE
「ビタミンE」です
問題1で解説したように、特に植物性油を比較した場合、同じ量の油ではカロリーは、さほど変わりません。そして油の内容的には脂肪酸の違いが挙げられます。含まれている脂肪酸が飽和脂肪酸か不飽和脂肪酸かによって、体への影響が大きく変わるのです。それ以外では、油の原料の違いでビタミンEの量に差が出ます。ビタミンEが豊富な油としてよく知られているのが「ひまわり油」や「グレープシードオイル」「サフラワー油」などです。