ふっくらした豆が特長のそら豆。スープや炒めものに入れるなど、さまざまな食べ方ができますが、旬の時期はさやのまま焼いて焼きそら豆にしたり、茹でたりして、風味豊かな素材の味を存分に味わいましょう。そら豆のおいしい時期は「3日」といわれるほど、とてもデリケートな野菜。鮮度が落ちやすいので、すぐに調理をするのが良いとされています。
Contents 目次
栄養素
・たんぱく質
・カリウム
・マグネシウム
・鉄
・亜鉛
・銅
・ビタミンK
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ナイアシン
・ビタミンB6
・葉酸
・パントテン酸
・ビオチン
・ビタミンC
・食物繊維 など
そら豆の栄養素のポイント
鉄などのミネラル類、ビタミンB群、Cなどをバランス良く含んでいます。
旬・産地
旬は3~5月。
出荷量は鹿児島県産が大半を占め、千葉県産、茨城県産が続いています。
トリビア
豆の上部にあるツメは「おはぐろ」
そら豆には、ひと粒ひと粒の豆に黒いツメがあります。これは豆がさやにつながっていた部分で、「おはぐろ」と呼ばれます。早採りした実が若い状態のものは緑のままで、黒くなっていないことも。茹でるときはおはぐろが黒いもの、緑のものの順番で湯に入れると、同じ硬さの茹で具合になります。
世界でも歴史の長い野菜
原産地は諸説ありますが、北アフリカからカスピ海沿岸という説が有力。歴史は古く、ヨーロッパでは世界最古の農作物のひとつともいわれています。日本へは平安時代に伝わったようです。
選び方
おいしいそら豆の選び方
写真のようにさやにツヤがあり、鮮やかな緑色のものを選びましょう。ふっくらとして弾力があり、外皮から見て粒がそろっているものが新鮮です。
保存方法・期間
そら豆をおいしく保存するコツ
冷蔵する場合は、さやつきのままビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。保存の目安は2、3日ほどです。そら豆は鮮度が落ちやすいので、できるだけ早めに食べましょう。
そら豆の冷凍保存のコツ
さやから出して豆の黒い部分に切り込みを入れ、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。1カ月を目安に食べきりましょう。
下ごしらえのコツ
茹で方
1.さやの先を上にし、くぼみから割るようにしてさやから豆を取り出す。
そら豆を調理するときのポイント
時間がたつと風味が落ちるので、豆は調理の直前にさやから出しましょう。
2.豆のくぼみに切り込みを入れる。こうすることで、豆にシワが寄らずきれいに茹であがる。
3.鍋に湯を沸かし、ふつふつと静かに煮立ってきたらそら豆を入れる。豆が膨らみ、鮮やかな緑色になるまで3~5分茹でる。
そら豆を茹でるときのコツ
豆が硬くなるのを避けるため、茹でるときに湯は沸騰させないようにしましょう。
4.ザルに上げて全体に塩をふり、冷ます。
そら豆の調理は手早く
料理に使う場合は、茹であがったらすぐに薄皮をむくと変色が防げます。
鮮度の良いそら豆なら、こんな食べ方も!
茹でた後、薄皮をむかずに食べられます。また、さやごと焼きそら豆にして、中ワタをすくって食べることもできます。