微量ながらも、私たちが生きていくために必要な役割を担うビタミン。ビタミンは全部で13種類あり、それぞれ重要な働きをしています。さて、そんな中のひとつ「ビタミンB12」が今回の“ダイエットに役立つ栄養クイズ”のテーマ。ビタミンB12は、「赤いビタミン」とも呼ばれるのですが、さて、その理由は…?
Contents 目次
問題1 「ビタミンB12」と違う仲間のビタミンは、次のうちどれ?
□葉酸
□ナイアシン
□ビタミンA
□ビタミンC
「ビタミンA」です
ビタミンは直接エネルギーになる栄養素ではありませんが、ごく微量で他の栄養素の働きをスムーズにする役目を担う、とても重要な存在です。ビタミンの仲間は全部で13種類あり、大きく脂溶性と水溶性に分かれます。脂溶性ビタミンは、ビタミンA・D・E・K。水溶性ビタミンは、ビタミンB1・B2・B6・B12・ナイアシン・パントテン酸・葉酸・ビオチン・ビタミンCです。
問題2 「ビタミンB12」の主な働きとして当てはまるものは、次のうちどれ?
□糖質の代謝
□過酸化脂質の増加を防ぐ
□骨の強化
□貧血の予防
「貧血の予防」です
ビタミンB12は悪性貧血の治療法を探す過程で発見された水溶性ビタミンで、「赤いビタミン」とも呼ばれます。貧血の約90%は鉄欠乏性のため、よほど偏食をしないかぎりビタミンB12の不足は起こらないとされています。ただ胃の手術などにより、胃から分泌されるたんぱく質の一種がない場合、ビタミンB12は体内に吸収されないことから、薬剤などでビタミンB12を補給しなければならないケースもあります。
問題3 問題2の答えの働きは、「ビタミンB12」が他の栄養素と協力し合うことで効果を発揮します。それは次のうちどれ?
□ビタミンB1
□ビタミンC
□葉酸
□パントテン酸
「葉酸」です
ビタミンB12は「葉酸」と協力して、赤血球のヘモグロビンの合成を助けています。不足すると造血がうまくいかず、赤血球が減るなどして悪性貧血になってしまいます。昔は治りにくい症状だったので「悪性」と呼ばれましたが、現在では、不足している葉酸やビタミンB12を補給すれば改善するので、決して悪性の病気ではないとされています。
問題4 「ビタミンB12」を、あまり含まない食材は、次のうちどれ?
□納豆
□パルメザンチーズ
□牛レバー
□さんま
「納豆」です
ビタミンB12は、肉類ではレバーに多く含み、魚介類では貝類のかき・あさり・しじみ、さんま・さばなどに含まれています。そのほか卵や乳製品など動物性食品には比較的多く含まれています。そのようなことから、上記では植物性の食品である納豆には、ほとんど含まれていません。野菜中心の食事などで動物性食品を控えている人は、ビタミンB12不足に注意が必要です。
問題5 ビタミン剤のパッケージには、ビタミンの科学名が表示されている場合もあります。「ビタミンB12」の科学名は、次のうちどれだと思う?
□ピリドキシン
□コバラミン
□アスコルビン酸
□トコフェロール
「コバラミン」です
上記は、すべてビタミンの化学名。ピリドキシン=ビタミンB6、コバラミン=ビタミンB12、アスコルビン酸=ビタミンC、トコフェロール=ビタミンEとなります。ビタミンを強化したようなサプリメントのパッケージなどには、化学名が表示されている場合もあるので、覚えておくと参考になるでしょう。