今年の春の終わり頃から仕込み始めた手作りみそ。こちらのコラムでも何度か経過をお話ししていましたが、ついに食べられるときがやってきました! 待ちに待った、初めての自分で仕込んだおみその味は、はたしてどうだったのでしょうか。
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手づくりみそを仕込んで約4か月。3か月過ぎたら食べられるとは聞いていたものの、なんとなく置いてしまい、そろそろ4か月というタイミングで、口にしてみることにしました。仕込んだみそはこの間ずっと、家のなかのふだんあまり使っていない和室のすみっこに重石をして置いていました。冷暗所がよいとのことで、日がほとんど入らないリビングの隣のその部屋は、暗めで室温も高くならないので、ちょうどいいと思っていました。今年の夏は暑かったので、部屋の温度はかなり気になっていましたが、リビング横ということでクーラーの影響もあり、なんとかいい温度を保っていられたと思います。その部屋に入ると、ふわ~っと甘いにおいがします。それが大豆が発酵しているにおいで、とてもいい香りなのです。やさしくて甘い、おいしそうな香りです。とにかくおみそは仕込んだら、1か月で天地返しをしたのちはそのまま重石とともに放置なので、まったく手間がかかりません。ときどき覗いてみますが、徐々に発酵している様子が見られ、食べるのが待ち遠しくなります。
さて、そんなこんなで先日、開けて、食べてみました。
ふわっといい香りがします、みそっぽい感じもしますが、これまでに知っているみその香りというよりは、やはり大豆の甘い香りです。色も1か月めと比べて、だいぶ濃くなりました。これが正解なのかどうかはわからないのですが、とりあえずひとつまみ、食べてみます。しょっぱいのかと思い、少しだけ口に含んでみたのですが、不思議とまったくしょっぱくありません。ほんのり甘い、みその味です。やさしい味で、またもうひと口、つまみたくなる味です。
シンプルにゆでた野菜につけて食べてみました。麹のつぶつぶと最初につぶしきらなかった大豆のつぶつぶも加わって、なめらかというよりは少しぼそっというかほろっというかそんな感じです。ほろっとしたみそをブロッコリーののせて食べてみると、なんとも美味ではないですか! とにかくしょっぱくないのがすごくいいですね。何度もいいますが麹と大豆の深くてやさしい甘みが、シンプルなゆで野菜の味を引き立てます。
おみそ汁もつくってみました。塩味がたっておらず、それなのに味わいが深くておいしい。つぶしきらなかった大豆もごろんと入っていて、具材のひとつになっているのもいいですね。今回はだしをいつもの習慣で使いましたが、だしいらずでもおいしくできるかもしれません。
これだけを日本酒のあてにしてのんでみた家族は「合う!」と感動していました。みそ、というよりも何とあわせてもよい新しい調味料がわが家にやってきた感じです。いや調味料というよりはそのままでも食べられるから佃煮みたいな保存食の感覚でしょうか。
これで完成ではなく、この先も発酵がつづいていくので、さらなる味の変化を楽しみながら、いろんなお料理に組み合わせていきたいと思います。食卓も心も豊になる手作りみそ、本当に作ってみてよかったです! (編集長ホボ)
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