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もっともヘルシーなのはどれ? フルーツバー、グミ、ドライフルーツ…海外研究が9種類のフルーツスナックを比較
美容と健康のために果物を日々の食生活にとり入れることが推奨されていますが、毎日の摂取はなかなか難しいもの。そこで人気を集めているのが、フルーツバーやグミなど果物をベースにした「フルーツスナック」です。なかでも、特にシンプルなドライフルーツが栄養価と食物繊維に富み、添加糖が少ないという海外研究が報告されました。
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フルーツスナックのヘルシー度を比較
日本では1日に200gの果物摂取が推奨されていますが、特に若年層ではその摂取量に達していない人が多いとされています。同様に米国でも食事指針の推奨量を満たしていない人が8割にのぼるそうです。不足を埋めるために人気なのが、フルーツバーやグミなど果物をベースにした「フルーツスナック」。ただ、間食のスナックが増えるということは添加糖やカロリーの過剰摂取につながり、ひいては肥満につながるために注意も必要です。
そこで今回、米国マサチューセッツ大学の研究グループはさまざまなフルーツスナック(冷凍食品でも飲み物でもなく、主に果物を原料とする製品)のヘルシー度を調査。世界的な調査会社のデータベースに基づき、米国で市販されているすべてのフルーツスナックを9種類(シロップなどで保存した缶詰フルーツ、果汁も入った缶詰フルーツ、ドライフルーツ、砂糖などで味つけされたドライフルーツ、成形フルーツ、フルーツチップス、フルーツのバー、フルーツピューレ、フルーツ風味スナック)に分けて比較しました。
比較に使用したのは、全体的な栄養の質を示すNRFという指標です。これは、とることが望ましい栄養素と制限がすすめられている栄養素が、どのような比率で含まれているかを考慮して、その製品のヘルシー度を測る尺度です。今回は望ましい栄養素9種類(たんぱく質、食物繊維、カリウム、ビタミンD、カルシウム、鉄)と、制限するほうがよい栄養素3種類(飽和脂肪、コレステロール、添加糖)に基づいて計算し、さらに添加糖と食物繊維については、製品ごとに1回に食べる量の違いも含めてヘルシー度を算出しました。
推奨事項を満たすのは3種類
この研究により、特にドライフルーツがほかのフルーツスナックと比較して栄養価が高く、食物繊維が豊富で、添加糖が少ないことが明らかになりました。
具体的には、国の最新食事ガイドラインの推奨事項にかなっていたのは3種類のフルーツスナック果汁だけを加えた缶詰、ドライフルーツ、ピューレだけでした。なかでもドライフルーツは9種類のなかでもっとも栄養価が高く、食物繊維が豊富で、添加されている糖が少ないという結果に。
同じドライフルーツでも砂糖や香料で風味づけしてあるタイプは、果汁以外の素材を加えた缶詰と同様に添加糖が多く、栄養価が低くなりました。また、グミなどのフルーツ風味のスナックは、栄養価と食物繊維の含有量が最も低く、添加糖がもっとも多い結果になりました。
フルーツ関連のスナック全般に添加される糖類を減らして、食物繊維を増やし、香りや質感などを改善すると、全体的に栄養面でもすぐれるのではないかと研究グループは考えています。
現時点で選ぶならば、ナチュラルな特別な味つけされていないドライフルーツがよさそうです。
<参考文献>
FOR A HEALTHY FRUIT SNACK, WHAT WOULD YOU CHOOSE?
https://www.umass.edu/news/article/healthy-fruit-snack-what-would-you-choose
Fu H, Lee CH, Nolden AA, Kinchla AJ. Nutrient Density, Added Sugar, and Fiber Content of Commercially Available Fruit Snacks in the United States from 2017 to 2022. Nutrients. 2024 Jan 18;16(2):292. doi: 10.3390/nu16020292. PMID: 38257185; PMCID: PMC10820108.
https://www.mdpi.com/2072-6643/16/2/292
アメリカのおやつの定番はコレ! 見た目も味も素材もOKのフルーツバー
https://fytte.jp/news/diet/7764/
FACT BOOK果物と健康六訂版(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/attach/pdf/iyfv-53.pdf