寒い時期に旬を迎える「ゆず」。ゆずの皮にはレモンの皮よりもあるものが豊富に含まれているんです。それは何? 今回のクイズを解けば、ゆずドレッシングを手作りしたくなってしまうかも!
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問題1 他の柑橘類と比べて、「ゆず」に最も多く含まれている栄養素は、次のうちどれ?
□食物繊維
□カリウム
□β-カロテン
□ビタミンC
「ビタミンC」です
黄色く熟してから収穫する「黄ゆず」は、11月頃から旬を迎えます。夏に出回る「青ゆず」は未熟果のものになります。「ゆず」にはビタミン、ミネラル類が含まれますが、特にビタミンCが豊富です。果汁は100g当たり40mg、果皮は100g当たり160mgと、果汁よりも果皮の部分に、より多くのビタミンCが含まれています。ちなみにレモンの場合、果汁は100g当たり50mg、果皮は100g当たり100mg。果汁を比べるとレモンのほうがやや多めですが、果皮を比べると、ゆずのほうが多く含まれています。
問題2 ゆず1個が100gの場合、果皮と果汁の重量は、おおよそどのくらいだと思う?
□果皮15g・果汁5g
□果皮20g・果汁10g
□果皮40g・果汁25g
□果皮30g・果汁50g
「果皮40g・果汁25g」です
「ゆず」はさわやかな香りがあり、果汁だけでなく果皮も楽しめますね。果皮にはリモネンやピネンなどの精油成分が含まれています。さて、100gのゆず1個からは、皮の厚みなどによって差はありますが、果皮は約40g、果汁は約25gとることができます。これらを利用して、手作りのポン酢しょうゆやゆずジャムなどを味わってはいかがでしょうか。
問題3 問題2の答えの分量に、ごま油大さじ1・しょうゆ大さじ1・酢大さじ1を加えて作ったドレッシングのカロリーは、次のうちどれ?
□約80kcal
□約100kcal
□約120kcal
□約150kcal
「約150kcal」です
「ゆず」は、レモンほど酸味が強くないので、ドレッシングを作る際は、酢などの酸味を少しプラスすると、さっぱりした味わいのドレッシングやタレを楽しむことができます。問題2で見たように、100gのゆず1個からとれる果皮は40g、果汁は25gでしたね。それぞれのカロリーは果皮40g=20kcal、果汁25g=8kcalとなります。そのほか、ごま油大さじ1=107kcal、しょうゆ大さじ1=14kcal、酢大さじ1=4kcalとなるため、すべてを合わせると153kcalとなります。ゆず特有の香りやさわやかな酸味を利用して、油分を控えめにすることもできます。
問題4 冬至には「ゆず湯」に入る風習があります。冬至と関係が薄い食材は、次のうちどれ?
□かぼちゃ
□もち
□あずき
□こんにゃく
「もち」です
冬至の日には、「ゆず湯」に入ったり、「かぼちゃ」を食べたりする風習があります。ゆず湯に入ることで、風邪をひかずに寒い冬を越せると言われます。実際、ゆず湯には体を温め、血行を促進する効果もあります。かぼちゃを食べる風習については諸説ありますが、ゆず湯と同じく厳しい冬を乗り越えられるよう、栄養豊富なかぼちゃを冬至に食べるという意味合いがあるようです。そのほか「あずき」は邪気を払う、「こんにゃく」は砂おろしなどと言われ体の老廃物を排出することにつながると言われています。これらも冬至に食べる食材として知られています。ちなみに「冬至の七種(とうじのななくさ)」を知っていますか。「ん(運)」が2つついた、縁起がよいとされる食べもので、「かぼちゃ(なんきん)」「れんこん」「にんじん」「ぎんなん」「きんかん」「かんてん」「うどん(うんどん)」がそれに当たります。
問題5 岐阜県の特産品でもある、ゆずを使った「ゆべし」(ゆず窯)に使われている食材は、次のうちどれ?
□白玉粉
□黒酢
□みそ
□焼酎
「みそ」です
「ゆべし」(ゆず窯)を、食べたことがありますか。もち菓子にも「ゆべし」がありますが、問題となっている「ゆべし」(ゆず釜)は岐阜県の特産品で、お菓子ではなく、お酒のおつまみにもなる保存食です。ゆずの中身をくり抜き、中にみそやごま、くるみなどを詰め込んで蒸し上げてから、風通しのよいところで1か月以上ゆっくりと乾燥させます。しっかりと水分が抜けた状態になったものを薄切りにしていただきます。ゆずの香りいっぱいのみその味わいが楽しめます。