毎年の年末、やろうやろうとは思っていても、先延ばしにしてしまうのが大掃除。せめて“オシャレの棚卸”だけはしておくと、見た目的にも精神的にも理想が叶うため、新年を迎えるにあたりよいスタートがきれますよ。そんなオシャレの棚卸の手順を、スタイリストの筆者がお伝えします。
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オシャレの棚卸とは?
オシャレの棚卸とは、手持ちの服や靴といったオシャレに関する持っているものを、すべて把握する確認作業、ならびにそれらを分析し、整理する作業のことです。
年末年始は、時期柄出費が増えがち。オシャレに関しては、年々プレセールが年内早々からスタートし、否応にも購買欲がかきたてられます。ちょうどボーナスが出る時期と重なり、財布の紐もゆるみがちです。1点1点が安価なものも、塵も積もれば山となる。「安いからこのくらいいいか」と気軽に買っていると、カードの請求額が予想を超えていたり、気づかないうちに出費の金額が大きくなるというデメリットもあります。
このような背景から、出費アラートに振りまわされないようにするためには、事前に自分が所有するものをしっかり把握し、しっかり整理することが有効な手段なのです。ちなみに、衣替えとオシャレの棚卸のちがいはというと、オシャレの棚卸はあくまで“今着るもの、使うもの”。年末にするオシャレの棚卸は、秋冬物だけが対象です。
年末にオシャレの棚卸をするメリット
年末年始は、自然と“新しい年はすべてを一新してスタートを切りたい”という気持ちになりますよね。だからこそ、年内のうちにオシャレの棚卸をすることで、見た目的にも精神的にもスッキリしますから、理想のスタートを切ることができるのです。
不思議なものですが、月の入れ替わりは毎月やってくるのに、年の入れ替わりしか感じないこの“一新したい”感覚。この感覚をしっかりと味わうオシャレの棚卸は、手持ちのオシャレアイテムのなか、これから買うオシャレアイテムのなかから、今の自分にフィットするアイテムが明確になる最高の手段。ぜひ年末までに、やり遂げてもらいたいです。
オシャレの棚卸の仕方
オシャレの棚卸の順序は以下のように進めていきます。
<1>把握と確認
・手持ちの秋冬物をクローゼットから出し、床に種類別で分ける
クローゼットのアイテムを一気に全部出すと、ただ乱雑にものがあふれて把握できなくなるため、最初は下着とレッグウエア、ホームウエアだけ出すというように、関連づくアイテムをまとめて出すようにしましょう。
・床に並べられるだけ種類別に分けたものを、さらに細かく分ける
レッグウエアの場合、タイツ、靴下というように、小さなルールで分けていく。こうすることで、片方が行方不明のものが見つかる機会にもなります。
<2>分析
・細かく分類したものを、ひとつひとつ検品する
靴下やタイツは手に通してみると、生地が薄くなっている箇所が見つかり、処分するものが明確になります。
比較的新しい靴下がある場合、なぜそれをはかないのか考えてみてください。はくのをためらう理由に気づくはずです。(例:すぐに脱げてしまう、はくのがもったいない、持っていることを忘れていた)そして、今後の行方を決めましょう。
服の場合は、直近で着た記憶があるものは畳み直し、着ていない服は実際に着て検品。見るより着ることで、今冬に着たいか、着たくないかが明確になります。
靴の場合は、今冬まだはいていないブーツなどの冬靴があるなら、箱から出して靴箱へ入れられるようにしておきます。修理が必要な靴が見つかった場合、今冬はきたい場合はすぐに修理に出しましょう。
<3>整理と補充
・分析結果から、使わない、着たくないもの以外、クローゼットに整理して収納する
使わない、着ないものは処分するなど、すぐに行動に移し、年内のうちに決着をつけましょう。
・補充するものの、優先順位を決めておく
買いたいものを、詳細までリスト化。購入優先順位をすべてにつけます。
【優先順位をつける例】
優先度(高):買い替えたいもの>以前からお気に入りリストに入れておいたもの>価格が理由で買うのを躊躇しているもの:優先度(低)
このように見える化することで、補充する必要性があるがどれなのかを明確にできます。
月曜日の夜は下着、火曜日の夜はニット。というように、一気にやらなくても、毎日少しずつでも大丈夫。ぜひやってみてください。