
毎日夕飯の献立を考え、さらには栄養や見た目にも気を使いながら自炊をするのはとても大変なものです。そこで今回は、『一汁三菜おぼん献立』(著者/Hideka)から、栄養や色合いにこだわりながら、毎日の食事を身近な食材でムリなく作れる献立レシピや特徴など、おぼん献立の魅力に迫っていきます。
Contents 目次
日々の献立にとり入れやすい「おぼん献立」とは?
「健康的な生活を送るため、そして家族やパートナーと一緒に家で食べるごはんの時間を大切にしたい」そんな思いから自炊をガンバっているけれど、毎日バランスのいいごはんを作るのは大変…。今回は、そんな料理に自信のない人や、献立を考えるのが面倒だと感じている人にぜひお試ししてほしい、「おぼん献立」をご紹介します!
まずは、おぼん献立を作るときの3つの大切なポイントをチェックしていきましょう。
がんばりすぎない「一汁三菜」
バランスのいい栄養のある食事も、毎日作るとなるととっても大変…。そこでおすすめなのが、“がんばりすぎない”「一汁三菜」のおぼん献立です。ポイントは以下の3つ!
【ポイント1. 作り置きを活用】
副菜は多めに作って、翌日~翌々日の副菜にするのも◎。1品できているだけで、晩ごはん作りがグンとラクに♪
【ポイント2. 冷凍しておいた食材を活用】
油揚げやきのこ類などは、1回分ずつに分けて冷凍します。汁物を作るときにそのまま使えて便利ですし、時短にもなります。
【ポイント3. 切って盛りつけるだけの副菜も】
切って盛りつけるだけの1分でできる副菜もあり、レンジを活用した時短メニューなど忙しい日や疲れている日にもぴったり!
「おぼん献立」は、メイン&時短でできる副菜や汁物で、おいしく、彩りもキレイなメニューばかり! また、おぼんを使うことでカフェ風になって食卓が楽しくなること間違いなしです♪
「かわいい盛りつけ」を意識
さらに「おぼん献立」は、全体の色合いやおぼんの上での配置などのこだわりも特徴です!
【ポイント1. バランスのとれた配置】
おぼんの上で、お皿と料理のボリュームが偏らないように気をつけましょう。左右対称を心がけると、自然とバランスがよくなります。
【ポイント2. 赤・緑・黄を入れる】
赤、緑、黄の3色を意識して盛りつけると、色合いがキレイになります。次のような食材がおすすめです。
・赤……トマト、明太子、パプリカ、梅干し
・緑……レタス、大葉、小ねぎ、きゅうり、ピーマン
・黄……卵、とうもろこし、カボチャ、さつまいも
【ポイント3. トッピングで印象が変わる】
最後に小ねぎやごま、パセリを散らすひと手間で見た目が変わります。料理におしゃれをさせるイメージが◎
かわいい盛りつけだと、それだけで毎日の晩ごはんのときにテンションが上がりますよね! ぜひ参考にしてみてください。
器選びもこだわろう!
「おぼん献立」では、器は料理をほっこりとおいしそうに見せてくれる、あたたかみのあるものを選ぶこともコツ。シンプルなほうが、和・洋・中どんなものにも合います。おぼんの上でおさまりのいい小皿や小鉢がいくつかあると便利です。
おぼん献立の特徴とポイントを押さえたところで、さっそく一汁三菜の献立レシピを作ってみましょう! 今回は、著者であるHidekaさんのSNSフォロワーさんから大人気のレシピをご紹介します。
歯ごたえがクセになる! れんこんのはさみ焼き献立
みじん切りれんこんの歯ごたえがアクセントになった「れんこんのはさみ焼き」に、サッと手軽に作れる副菜を組み合わせた献立レシピです。副菜のみそ汁には、バターでコクをプラスすることで満足感も◎
れんこんのはさみ焼き献立
【材料(2人分・6個分)】
・れんこん…200g
・片栗粉…大さじ2
・サラダ油…大さじ3
タネ
・豚ひき肉…300g
・しょうがチューブ…3cm
・塩こしょう…適量
調味料
・しょうゆ…大さじ1
・みりん…大さじ1
・砂糖…大さじ1
・お酢…大さじ1
つけ合わせ
・レタス…適宜
・ミニトマト…適宜
【作り方】
下準備
・れんこんは5mm幅の輪切り(12枚)にする。
・ 余ったれんこんはみじん切りにする。
・ 調味料は混ぜ合わせる。
(1)ボウルにタネの材料とれんこんのみじん切りを入れてよくこねます。
(2)輪切りにしたれんこんの両面に片栗粉をまぶし、(1)のタネをはさんで形を整えます。同じものを6個作ります。
(3)フライパンに油を熱し、(2)を両面揚げ焼きにします。焼き色がついたら余分な油をキッチンペーパーでふきとります。
(4)調味料を入れ、フタをして2分蒸し焼きにします。フタをとり、タレが絡まるまで煮詰めます。つけ合わせとともに器に盛ります。
★Point★
れんこんの両面に片栗粉をまぶすことで、焼いているときにはがれにくくなります。
厚揚げ明太チーズ
【材料(作りやすい分量)】
・厚揚げ豆腐…1個(150g)
・明太子…20g
・ピザ用チーズ…10g
・小ねぎ(小口切り)…適宜
【作り方】
(1)厚揚げ豆腐を4等分に切ります。
(2)明太子とチーズをのせ、トースターで2分焼きます。小ねぎをのせます。
ピーマンと卵のふんわり炒め
【材料(2人分)】
・ピーマン…1個
・卵…1個
・白だし…小さじ2
・サラダ油…大さじ1
【作り方】
(1)ピーマンは細切りにし、卵は白だしを入れて溶きます。
(2)フライパンに油を熱し、ピーマンを1~2分炒めます。
(3)強火にして卵を入れ、ふんわりと混ぜ合わせるように炒めます。
じゃがバタコーンのみそ汁
【材料(2人分)】
・じゃがいも(小さめのひと口大)…2個分
・とうもろこし…1/2本(コーン缶1/2缶(固形量約60g)でもOK)
・水…300ml
・みそ…大さじ1
・和風だしの素…小さじ1
・バター…10g(1人5g)
【作り方】
(1)とうもろこしは皮を1枚残したまま、電子レンジで5分加熱します。皮をむいてまな板にタテに置き、包丁で実をそぎ落とします。
(2)鍋に水を入れて沸かし、じゃがいもを入れてゆでます。やわらかくなったら、とうもろこし、だしの素、みそを入れます。
(3)器に盛り、バターをのせます。
シャキシャキれんこんで食感も楽しく、甘辛いタレがごはんによく合うれんこんのはさみ焼き献立。味はもちろん、彩りもいいほめられレシピをぜひ作ってみてください! 次回は、献立の立て方のポイント&定番の献立をご紹介します。お楽しみに♪
参考書籍
『一汁三菜おぼん献立』(ワン・パブリッシング)
書籍担当編集/柏倉友弥
Hideka(著)
1997年生まれ。料理クリエイター。夫との2人暮らしの晩ごはんを発信していて簡単で作りたくなるレシピ動画が話題に。かわいい盛りつけも人気でSNS総フォロワー数200万人を超える(2024年11月現在)。本書が初の著書となる。
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文/FYTTE編集部