
「飲みたいときに飲む」「飲まないときは飲まない」。そんな“自分軸”の飲み方が、今注目されています。アサヒビールが提案する「スマートドリンキング(通称:スマドリ)」は、アルコールの有無にかかわらず、自分らしいスタイルで“つどい”を楽しむことを応援する新しい飲酒文化。美容やダイエット、健康への意識が高まる中、「飲まないこと」にも前向きな意味がある時代に。今回は、アサヒビールの2025年の方針説明会で語られたスマドリの取り組みを通して、誰でもとり入れやすい新しい乾杯スタイルをご紹介します。
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「飲まなくても楽しめる」時代へ!“スマドリ”が広げる自分らしい乾杯スタイル
「今日は飲まない」と決めても、飲み会の場でなんとなく気まずさを感じたり、理由を聞かれたり…そんな経験、ありませんか? 私自身も、お酒を飲むのは好きだけど翌日の朝早い仕事や、肌や体調のことを考えてお酒を控えたい日があります。でも、そういうときに「一緒に楽しめない」と思われるのが心配で、つい1杯だけ…なんてことも。
そんな中で出会ったのが「スマートドリンキング(スマドリ)」という考え方。アサヒビールが提案するこの取り組みは、“飲む・飲まない”の選択を自由にして、それぞれのライフスタイルに合った“飲み方”を大切にしようというもの。飲酒を前提にしない「新しいつどい方」が注目されています。
スマドリの目的は、飲酒の有無に関わらず、すべての人が笑顔でつながれる社会を作ること。アルコールを飲む人も、飲まない人も、自分に合ったスタイルで一緒に場を楽しめる。まさに、FYTTE読者が大切にしている“自分を整え、大切にする習慣”ともリンクする考え方です。
ノンアルでも“おしゃれでおいしい”を叶える!進化するドリンクと新体験
スマドリで注目なのが、「アルコール度数3.5%以下」の“スマートカテゴリー”と呼ばれる商品群です。これは、お酒を少しだけ楽しみたい人や、体質的にお酒が弱い人、飲まないけれど場を楽しみたい人にもぴったりの低アル・ノンアル飲料。しかも、最近のノンアル飲料は見た目もおしゃれで味も本格的。まるでカクテルのようなフレーバーや、食事と合わせやすいテイストが多く、満足感があります。
2025年のスマドリは、お酒を飲まない若者世代との共創にも力を入れており、よしもと芸人・チョコレートプラネットとタッグを組んだ「スマドリ共創プロジェクト」も進行中。「ノンアルって、実はおいしいし、楽しいよね」という空気を広げることで、ネガティブな印象をくつがえす狙いがあります。
特に印象的だったのが、「飲まないことが逃げや甘えだと思われる」という若者の声。そんな周囲の視線を気にせず、自分に合った選択をできるように——という思いがスマドリには込められています。私たちも、ダイエットや美容のためにお酒を控えることがありますよね。でもそれは「ガマン」じゃなくて、「自分を大切にする選択」だと思うんです。
ポップアップイベントとグローバル展開で“スマドリ”体験をもっと身近に
さらに注目なのが、「私らしい楽しみ方を見つけるために“自分を知る”」をコンセプトに、お酒を飲む人も飲まない人も誰もが自分に合ったドリンクを楽しむことができる期間限定のバー『#SUMADORI Me』が、愛知県・大阪府・福岡県と韓国のソウルにオープン予定とのこと。
会場では、渋谷センター街でオープンしている『SUMADORI-BAR SHIBUYA(スマドリバー シブヤ)』のシグネチャーカクテル「マーブリングレイン」などのドリンクをアルコール分0%、0.5%、3%から選ぶことができたり、「オリジナルカクテルワークショップ」が楽しめるそう。実際に参加した人たちが「自分に合った乾杯スタイル」に出会える仕掛けが詰まっていて、“飲まない夜”がもっと楽しくなる体験になりそうです。
韓国でも、近年は「アルハラ(アルコールハラスメント)」への問題意識が高まり、飲み方の多様性が求められているとのこと。日韓の若者文化は互いに影響を与え合っていて、スマドリのグローバル展開は、まさに今の時代に合った動きです。
私も、夜のリラックスタイムにノンアルのハーブカクテルを飲むことがあります。お酒の代わりに、気分が上がるものを“選べる”という自由さが、心にゆとりをくれる。そんな“わたしに合った飲み方”を体験として提供するスマドリの試みは、これからの時代にますます広がっていきそうです。
“飲まない”をガマンと感じない社会へ。スマドリは、まさにそんな未来を作る一歩かもしれません。ダイエット中の外食や、翌朝の予定を考えてお酒を控えるときなど、自分を大切にする選択肢として「飲まないこと」も楽しめる時代がきています。スマートに整える、スマートに楽しむ——。自分らしいウェルビーイングの一環として、“スマドリ”という新習慣をとり入れてみませんか?
取材・文/FYTTE編集部