
きれいになるためにダイエットしているのに、肌トラブルに悩まされて、ダイエットどころじゃない! と別のお悩みが増えてしまった…という経験ありませんか? ダイエット中の肌荒れには理由があるんです。今回は、肌トラブルの原因と、体をケアしてくれる漢方薬についてご紹介していきます! ※本記事はあんしん漢方の監修記事になります。
Contents 目次
ダイエット中の肌トラブル、どうして起こるの?
ダイエット中に「肌が荒れやすくなった」「ニキビが増えた」と感じる人は少なくありません。これは、体重を減らすための食事制限や運動による生活の変化が、肌に思わぬ影響を与えているからです。
とくに女性は、ホルモンバランスが繊細で、自律神経も乱れやすい傾向にあります。ダイエットによってストレスがたまると、ホルモン分泌に影響し、皮ふのターンオーバー(新陳代謝)が乱れたり、皮脂の分泌が過剰になったりして、肌トラブルを引き起こしやすくなります。
また、自律神経が乱れることで血行が悪くなり、肌細胞への栄養供給や老廃物の排出が滞ることも原因のひとつです。
肌トラブルを悪化させてしまう、NGな習慣
肌の状態は、毎日の生活習慣と密接に関わっています。とくにダイエット中に以下のような行動をすると、肌トラブルを悪化させる要因となります。
1.極端な食事制限
ビタミンB群、鉄、亜鉛など、肌の健康に不可欠な栄養素が不足すると、皮ふの再生力が落ち、乾燥やくすみ、ニキビが起こりやすくなります。
2.睡眠不足や生活リズムの乱れ
成長ホルモンが分泌される夜間の睡眠が不足すると、肌の修復が間に合わず、ダメージが蓄積されていきます。
3.運動不足
血行不良によって肌のくすみや冷え、乾燥が起こりやすくなります。さらに、汗をかかないことで毛穴の詰まりも悪化します。
4.カフェインや加工食品の過剰摂取
カフェインや加工食品は交感神経を優位にしやすく、自律神経のバランスを崩し、肌にストレスを与えます。
5.心理的ストレス
ダイエットのあせりやプレッシャーも肌に悪影響。ストレスがたまると、コルチゾールというホルモンが増加し、炎症や皮脂分泌を促進してしまいます。
ダイエット中でもできる肌ケアと漢方的アプローチ
肌の健康を保つためには、外側からのスキンケアだけでなく、内側から整えることが重要です。漢方薬は、体内のバランスを整えることで、体全体の巡りを改善し、肌トラブルを根本からケアする考え方があります。
1.肌の巡りをよくする漢方薬2つ
肌がくすんだり、乾燥しがちだったりする人は、血流や水分代謝が滞っている可能性があります。
●当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
疲れやすく貧血傾向の人に。 血流をよくして、乾燥肌やむくみ、冷え性にも対応します。
●桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
肩がこりやすくのぼせやすい人に。血行の滞りによるニキビやシミに働きかけます。
これらは、血行不良や「巡りの悪さ」からくる肌トラブルの改善に用いられます。
2.腸内環境と肌を整える漢方薬3つ
腸内環境と肌は密接に関係しています。便秘や下痢をくり返していたり、お腹が張りやすかったりするのは、腸内のバランスが崩れているサインです。腸の調子を整えることで、肌の炎症やくすみ、吹き出物の改善が期待できます。
●加味逍遙散(かみしょうようさん)
ストレスなどによってイライラしやすい人に。PMSなど女性特有の不調からくる便秘、ほてりに働きかけます。
●大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)
軽度の便秘が続き、肌荒れやニキビが出やすい人に。穏やかに腸の動きを促進し便秘を解消します。
●防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
お腹がポッコリと出ている肥満の人に。体の中のよぶんな老廃物を汗や便として出します。
腸内の調子が整えば、肌の代謝も正常化しやすくなります。肌荒れが続いている人は、一度「お腹の調子」を見直してみるのもいいでしょう。
漢方薬は、その人の状態や体質に合ったものを選ぶことが重要です。
うまく合っていないと十分な効果を得られず、場合によっては副作用が生じることもあります。
自分にぴったりな漢方薬を見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめ。
「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、相談してみるのもいいでしょう。
漢方に精通した薬剤師があなたに適した漢方薬を見極めて、お手ごろ価格で自宅に郵送してくれますよ。
ダイエット中こそ、体の内側を整えて!
ダイエット中の肌トラブルは、食事や生活リズムの変化、ホルモンや自律神経の乱れが大きく関わっています。
そんなとき、漢方薬は体質に合わせて内側から整える心強い味方です。
急激なダイエットではなく、自分の体と肌の声に耳を傾けながら、ムリのないケアをしていきましょう。
■監修者:あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=21133zd8fytt0040&utm_source=fytte&utm_medium=referral&utm_campaign=250517