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免疫・腸・老化はつながっている! 内山葉子先生が提唱する“養生×コスパ”の「最強アンチエイジング食」とは

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養生コスパ

年齢とともに感じる疲れやすさ、肌や体の変化。その原因は「年齢」ではなく、体の中で静かに続く“慢性炎症”かもしれません。突然ですがFYTTEが掲げる「ヘルスケアトレンド2026」のキーワードのひとつ「養生コスパワー食」は、体を整える養生の考え方と、続けやすい食事を両立させた新しい食スタイル。今回は、内山葉子先生の著書『免疫力を整える薬膳酵素ごはん』(ユサブル)で紹介されている「最強のアンチエイジング食」について、老化を防ぐ食事の考え方や、今日から実践できるポイントを教えていただきました。

監修 : FYTTE 編集部

ダイエット専門誌として1989年に雑誌創刊し、2016年よりWEBメディアに。ダイエットはもちろんのこと、ヘルスケア、ビューティなど体の内側からも外側からも美しくかつ健康でいるための体づくりのノウハウを、専門家への取材とともに紹介。“もっと、ずっと、ヘルシーな私”のキャッチフレーズとともに、編集部員も自らさまざまなヘルシーネタを日々お試し中!

Contents 目次

内山先生が提唱する「最強のアンチエイジング食」とは?

四季の食材イラストを入れる

FYTTEで掲げた「ヘルスケアトレンド2026」のキーワードのひとつに「養生コスパワー食」があります。これは伝統的な「養生」の考え方(体を整える)と「コスパ(コストパフォーマンス)」を両立させ、栄養価が高く手ごろな価格で手に入る食材をとり入れた食事法のこと。今回、内山先生が提案している「最強のアンチエイジング食」と「養生コスパワー食」は親和性が高く、現代人にぴったり。どんな食事なのか教えていただきました。

「最強のアンチエイジング食」とは? どんな食事?

エイジング(老化)を進める最大の要因は、体の中でくすぶり続ける“慢性炎症”です。 動脈硬化や認知機能の低下、腸の炎症といった慢性炎症を抑えることこそが、最強のアンチエイジングになります。

そのためには、単に“体によい”とされる特定の栄養素をとるだけでなく、消化に負担をかけず、腸内環境を荒らさない食事を心がけることが重要です。具体的には、加工品や砂糖、小麦(グルテン)、乳製品(カゼイン)など炎症の原因になりやすいものを控え、食物酵素や旬の食材を活かした『酵素ごはん』を提唱しています」(内山先生、以下同略)

その土地でとれたものや旬を意識した食事。食物酵素の重要性

「世の中には菜食や糖質制限などさまざまな食事療法がありますが、万人に効果のあるベストな食事療法というものは存在しません。人によって体質や住んでいる地域、消化能力が異なるからです。

しかし、ほとんどの日本人に合っているのが地のものや旬の食材です。旬の食材には、その季節の気候変化に対応するために必要な栄養素が自然に備わっています。例えば、冬の寒さに耐えるための白菜や大根は風邪予防に効果的であり、春先の緑の葉野菜は冬に乾燥した粘膜をうるおす成分を含んでいます。大地のエネルギー(気)を吸収した旬のものを食べることで、本来の生命力をとり戻すことができます。

どれほどよい食材を選んでも、消化吸収できなければ意味がありません。食物酵素は生の野菜や果物に含まれる消化を助ける酵素のことです。一生のうちに体内で作られる消化酵素の量には限りがあると言われており、食事から食物酵素をとり入れることで、体内の消化酵素を節約することができます。これにより代謝機能が高まり、病気の予防や解毒作用の向上、ひいてはアンチエイジングにつながります。酵素は熱に弱いため、“生”のまま、あるいは“すりおろす”、“酢のものにする”といった調理法で積極的にとり入れるのがコツです」

免疫を整えるために必要な栄養素は?

免疫を整えるには、個別の栄養素だけを見るのではなく、食材を丸ごととることで得られる『アントラージュ効果(相乗効果)』を意識することが大切です。

例えば、ビタミンA・C・Dは、皮ふや粘膜を丈夫にし、ウイルス侵入を防ぎます。とくに冬明けの春先は不足しがちです。食物繊維は、腸内細菌のエサとなり、炎症を抑える酢酸や水素を作り出します。ファイトケミカルは、にんじんやしょうがなどの生薬的な食材に多く、高い抗酸化作用を持ちます。また、加熱調理で発生するAGE(終末糖化物質)を避けることも、免疫機能を司るたんぱく質の変性を防ぐために非常に重要です」

サプリメントの栄養と食材の栄養の違い

胃腸

体によくて、免疫を整える食事を意識していても、不足する栄養素をサプリメントで補おうとすることが多い現代人。サプリメントの栄養と食材の栄養の違いについて教えてください。

サプリメントと食材の最大の違いは、『バイオアベイラビリティ(体内での利用効率)』と『バランス』にあります。

例えば、サプリメントのビタミンCの吸収率が16%であるのに対し、オレンジから摂取した場合は96%に達したというデータがあります。食材には、メインの栄養素を助ける未知の物質やミネラルが絶妙なバランスで含まれているからです。

吸収率の違いもありますが、単一成分のリスクもあります。サプリメントで特定のミネラル(例えば亜鉛)だけを過剰に摂取すると、ほかの栄養素(銅など)とのバランスが崩れたり、胃の粘膜に負担をかけたりすることがあります。食材には五感によい刺激があります。見た目や香り、味があり、これらが脳を刺激することで唾液や消化液の分泌を促し、栄養の吸収をスムーズにします。

サプリメントはあくまで“使えてこそ意味がある”ものです。私自身も最低限(1~2種類程度)に留めています。もしサプリを飲んでいても効果がわからないのであれば、それは自分に合っていないか、消化吸収ができていない可能性が高いため、安易に頼るよりも“なぜ必要なのか、なぜその症状が出ているのか”という根本原因を見つめ、日々の食事を整えることを最優先にすることをおすすめします」

ありがとうございました!
何か不調が現れたり、足りていないかも…と感じると、なんとなくサプリメントに頼りがちですが、まずはその不調の根本的な原因を探りケアをすること。そして、食事を見直し整えることが心と体にとっていい予防対策になりそうです。

次回は、「最強のアンチエイジングごはん」をお届けします!

 

参考著書:『免疫力を整える薬膳酵素ごはん』~医師が教えるアンチエイジングレシピ~(ユサブル)

【監修者】内山 葉子(うちやま ようこ)先生
関西医科大学卒業。大学病院・総合病院で腎臓内科・循環器・内分泌を専門に臨床・研究を行った後、福岡県北九州市で『葉子クリニック』を開設、院長を務める。医学博士、総合内科専門医、腎臓内科専門医。全人的な医療に基づき、自然医療や漢方・機能性食品などの補完・代替医療と西洋医学、心のケアなどを統合的に行い、さまざまな分野の難治性の疾患の診療を行う。
葉子クリニック:http://www.yoko-clinic.net/

 

取材・文/FYTTE編集部

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