女性がプロテインを飲むと筋肉がついてごつくなる？

最近では女性にも飲みやすいプロテインが売られていますが、プロテインというと筋肉をつけるために飲むイメージがありませんか？ 実際のところ、女性が飲むことにメリットはあるのでしょうか。

「『プロテインを飲むと筋肉がつく』『プロテインを飲むと身長が伸びなくなる』『プロテインを飲むと体が硬くなる』『プロテインを飲むと肝臓が悪くなる』など、プロテインにまつわる噂は後を絶ちません。
よくも悪くもプロテインは魔法の粉ではなく、たんぱく質の塊なのですが、たんぱく質は意外にも単独で摂取することが難しい栄養素なので、プロテインが重宝されるのです。

たんぱく質は体の材料になります。筋肉だけでなく、肌、骨、血液、髪の毛などもたんぱく質を元につくられています。しかし、たんぱく質を食事で摂取しようとすると、脂質も一緒に摂取しています。

一方、プロテインはほとんど脂質を含まず、たんぱく質だけを確実に摂取できるサプリメントです。しかも、多くのプロテインのサプリメントにはビタミンやミネラルといった微量栄養素が配合されていますから、通常の食事で不足しがちな栄養素の実を確実に摂取できるサプリメントということになります。その特徴をスポーツ選手は利用しているのです。

ですから、プロテインはスポーツ選手や男性だけのものではなく、むしろ女性や食が細くなった高齢者にとっても活用価値の高いサプリメント。食品ですから、いつとればいいのかというルールは存在しません。たんぱく質が不足しがちだった日や、もっと欲しいというタイミングであればいいので、朝食後や運動後、就寝の１～２時間前が理想的と言えます。

また、たんぱく質が含まれる食材は調理が必要になる、という特徴もあります。よほど鮮度が高くなければ生で食しにくいものが多いです。そうなると忙しい朝の時間帯においては、ますますたんぱく質は後まわしになりがちです。

バナナ、シリアル、スムージー、ヨーグルトなどの後にプロテインを加えて、完璧な朝ごはんに変えてみてはいかがでしょう。そういった意味では、魔法の粉のような要素があるかもしれませんね」

プロテインを摂取する際には、通常の食事からもきちんとたんぱく質を摂取することを心がけ、あくまでもその補助として利用してみて下さい！

文/FYTTE編集部