夏はイベントが目白押し!
写真を撮る機会が一層増える季節でもあります。
つい数年前までは、“自分が見るため”の思い出残しに写真を撮っていたはずが、今ではSNS発信といった“他人に見せる”ことが目的になりつつありますよね。「撮り方が上手くなりたい」「いつでもステキに写りたい」と思う女性も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ミスコンで多数の受賞歴を誇り、現在モデルとして活躍中の成田美織さんに、たとえ集合写真でも、写る人が全員同じ格好の中でも“引き立つ”写真の撮り方&撮られ方を教えていただきました。
Contents 目次
写真を撮るときに避けたい場所、選ぶ場所
写真は、横に伸びると言われていますので、写真を撮るときの位置が端になると顔も大きく写ります。
そのため、集合写真のときには、できるだけ端で写らないようにしましょう。
思いがけず端になってしまったら、ムリに割り込まずに、片脚を曲げてフラミンゴが跳ねるような感じで写ってみるなど、限られた端のスペースで動きをつけることがおすすめです(成田さん)
全身で写るときの撮り方
全身が写るとき、体を少しななめにして写るようにしてください。
このとき、ひざがポイント。
ひざのお肉が盛り上がるため、ひざは伸ばしすぎず、うっすら曲げてみてください。ひざを曲げることでひざ小僧が出ますから、これをするだけで全身が写るときの見え方が全然違うんですよ。
ただし、足の甲は伸ばして、カメラに対して正面を向くようにしましょう(成田さん)
上半身が写るときの撮り方
全身でも、上半身だけでも、肩から腕が写るときには腕の下ろし方がポイントです。
腕を体に沿うようにぴったりと下ろしてしまうと、二の腕が太く見えてしまいます。
そこで、腕を下ろすときには“卵1個分”体との間に空間をつくるようにしてみてください。
ほんの少しのことなのですが、腕と体の間隔をあけるだけで、二の腕がすっきり見えて、自然にリラックスしたように写るんですよ(成田さん)
顔が写るときの撮り方
写真は立ち位置によって、右側の顔、左側の顔どちらかが強調されるように写るものです。
そこで、自分の顔の左右どちらが「写真写りがいいな」と思えるように見えるか鏡で練習してみてください。
撮られるポーズも同様です。顔の表情など何パターンか練習してみて、それを目をつぶって同じことを繰り返し、脳にインプットするようにしてみてください。
花に“何分咲き”という表現があるように、自分の笑顔ひとつとっても、いろいろな見え方があります。
まずは、さまざまな自分の笑顔のパターンを練習し、インプットしていくことをくり返してみてください。それから上記にあげた全身の撮られ方を意識していくと、より満足のいく写りになると思います(成田さん)
プロもやってる!スマホ撮影の練習法
ミスコンテスト中、宿泊ホテルは一室2名での相部屋になるため、お互いのコーディネートを撮りあったりするのですが、そうしている間も写り方に一切の妥協はしません。同じ服で何度も撮り直しをします。場所を変えたりポーズを変えたり。こうするなかで、照明をこうしたら、ここをアピールしたらとお互いの写真を見て言い合います。
“被写体がいいから”完成度の高い写真があるのではなく、何枚も撮り研究したなかの1枚が、誰もが目にする1枚だったりします。
ステキな写真を撮るため、撮られるために練習は欠かせません。写真慣れするように、日頃からどんどん練習してみることをおすすめします(成田さん)
奇跡の一枚が欲しいなら、練習あるのみ!ぜひ今から実践してみてくださいね。
取材・文/高田空人衣