糖質のコントロールをテーマに、糖質オフに役立つお茶の知識やお茶のいれ方などを学ぶ糖質オフスタイル協会認定「第1回 糖質オフスタイルティーアドバイザー養成講座」が開催されています。講座は「紅茶入門」「日本茶入門」「中国茶入門」「茶製造実習」の全4回で、6月13日の「紅茶入門」からスタート。その様子を取材しました。
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まずは「糖質オフ」「紅茶」について勉強
今回の講座のテーマは「糖質オフでおいしいアフタヌーンティーを楽しむ」。たしかに、アフタヌーンティーはたくさんのお菓子が並んでワクワクしますが、そのほとんどが炭水化物なので、「糖質オフ」を考えると、ちょっと躊躇します。
そこで、お茶とそれに合う糖質オフスイーツを、ティーインストラクターの森田麗子さんと、糖質オフスタイル協会代表で糖質オフ料理研究家の安田洋子さんから学ぶという内容です。
前半は、安田さんと森田さんによるスライドを交えてのレクチャー。安田さんからは「糖質オフ」についての基本的な知識や、糖質オフのスイーツをつくるときのポイントなどが紹介されました。
森田さんからは、紅茶の歴史や健康効果、おいしい入れ方など、紅茶についての知識がたっぷり説明されました。参加者からの質問コーナーもあり、「(森田さんが取り扱っている紅茶の産地)スリランカではミルクパウダーを使ってミルクティーにする」「紅茶を硬水でいれると、お茶の色は濃くなるけれど、渋みは弱くなる」といった話も聞くことができて紅茶への興味がさらにアップ!
レクチャーのあとは、森田さんによるおいしい紅茶のいれ方の実演と試飲も。基本的ないれ方はわかっているつもりでしたが、「お湯はしっかり沸騰させる」などいくつかポイントがあることを教わり、フムフムと納得。そのほかに、緑茶に似たさわやかな渋みのあるスリランカ産の紅茶・ヌワラエリヤのアイスティーも試飲。森田さん手づくりの瀬戸内レモンのはちみつ漬けと炭酸が加えられたさわやかなアイスティーで、アレンジティーの楽しさも堪能しました。
おいしい糖質オフメニューを体験!
後半は、糖質オフスイーツと紅茶によるアフタヌーンティー。おいしいテーブルセッティングの中に、スコーンやアーモンドマフィン、瀬戸内レモンのレアチーズタルト、アーモンドミルクのタパス、ほうじ茶のチキンハムなど全9種類ものスイーツとフードが並べられ、会場は一気にエレガントな雰囲気に変わりました。
豪華なスイーツとフードですが、一人分の糖質量は約20g(ゼロカロリーシュガーを除く)で、一般的なアフタヌーンティーの1/10程度というから驚きです。安田さんに今回もっとも力を入れたメニューについて聞いてみました。
「アフタヌーンティーに絶対必要なスコーンですね(笑)。でも、どうやって糖質オフしたらいいか苦戦しました。試行錯誤の末、オーツブランを使ってスコーンをつくり、甘みのないクロテッドクリーム(バターよりもあっさり、生クリームよりも乳脂肪分が高い、リッチで濃厚なクリーム)と低糖質のジャムを添えました。糖質という点ではもっとカットすることもできたのですが、おいしさも重要。糖質をカットすることだけを考えるのではなく、おいしく、長く続けられる糖質オフが大切だと考えています」(安田さん)
「瀬戸内レモンのレアチーズタルト」に豆乳ヨーグルトが使われていたり、「ケークサレ」に大豆粉やおからが使われていたりと大豆製品が多く取り入れられていたのも印象的です。
「糖質オフは、炭水化物を減らしてたんぱく質を増やすのがポイントなんです。そしてそのたんぱく質も、動物性と植物性を1対1にするのが理想。でも、植物性のたんぱく質というのはなかなかとりづらくて、メインは大豆製品になるんです。ですから、いつも、いかに大豆製品をとるかということを考えてレシピをつくっています」(安田さん)
「今回考えたレシピから新しいアイディアもわきました」という安田さん。今後の展開も楽しみです。10月から「第2回 糖質オフティーアドバイザー養成講座」がスタートしますが、残念ながらすでに定員に達し、募集は終了。興味のある人は、今後の告知をチェックしてみてください。
取材・文/小高希久恵