近頃よく耳にする“夏太り”。冬太りと何が違うのでしょう?
モデルの成田美織さんいわく、
「冬は体温の低下を防ぐために脂肪を燃焼して、夏は体温を下げるために発汗しているのですが、発汗は脂肪燃焼と比べてエネルギーをあまり使いません。
体温を下げて体が冷えることで、基礎代謝が落ちたり、発汗によってビタミンB1、B2、B6、ミネラルなどが失われるのですが、これらは脂肪燃焼に必要な成分なので、不足してしまうと脂肪燃焼しにくくなるため、太りやすくなるのです。これがいわゆる夏太りですね」とのこと。
今回は夏太りしないために、成田さんがどのような対策をしているのかを教えていただきました。
Contents 目次
夏太りしないために、成田さんが食べているもの
<B1 、B2 不足を補う食べ物>
先ほどお話したように、夏はビタミン不足になりがち。
ビタミンB1不足を補うために、私は豚肉と温野菜を食べています。温野菜は、とくに、にんじんやアスパラなど色の濃い野菜がおすすめです。
そして、ビタミンB2不足を補うためには、レバーやハツなどのホルモンを食べています。苦手な人は卵や納豆にも多く含まれているので、これらを食べてみてはいかがでしょう?
ちなみに、ホルモンのビタミンB2含有量は『豚>牛>鶏』の順番です。食べる際の参考にしてください(成田さん)
<カリウム不足を補う食べ物>
夏にたくさん汗をかくことで失われてしまうカリウム。
カリウム不足はむくみを引き起こしてしまうため、私は最も効率よくカリウムを補うためにミドリムシを摂取しています。
『ユーグレナ』というサプリメントの名前を聞いたことはありませんか?
ユーグレナには、パラミロンという成分が含まれています。
パラミロンは、体内の有害物質を吸着して、その有害物質と一緒に体外へ排出される働きをもっています。いわゆる体内デトックスですね。
また、もっと手軽にカリウムを補いたい、という人にはバナナがおすすめです。栄養も豊富で低カロリーで腹持ちもいいため、暑さで食欲が落ちているときにもおすすめです(成田さん)
夏太りしないために、成田さんが飲んでいるもの
暑いと、ついつい冷たい飲みものが飲みたくなりますよね。
少し飲むぶんにはいいのですが、冷たい飲みものを一気に飲むことで体が冷えてしまい、体内の血流が悪くなってしまいます。
じゃあ温かい飲みものならいいのかというと、そうではありません。食道や胃に意外にも負担がかかってしまうのです。
常温の飲みものなら、適度に体を冷やしてくれて内臓にもやさしいので、私は常温の飲みものを中心に飲むようにしています。
ただし、これは時と場合で使いわけています。
炎天下の中で、暑くてしょうがないときには“体を冷やす目的”を優先したいので“冷えた飲みもの”を飲むようにしています。
また、逆に冷房の効いた屋内などでは“体の冷えを防ぐ目的”で温かい飲みものを飲むように。
夏場はとくに屋内、屋外の温度差が大きくなります。
そういった環境に対応するためにも、体の状態を考えながら、その場その場で適した飲みもの、食べものを取り入れるようにしています(成田さん)
決して油断できない夏太り。
ぜひ参考にして、家や外出先で食べるもの、飲むものを意識してみてくださいね。
取材・文/高田空人衣 栄養監修/大越郷子