夏野菜の代表格きゅうり。水分が多いだけではなく、脂肪分解酵素が含まれているので、ダイエットにも最適です。きゅうりを食べるダイエットで、2か月で11kgの減量に成功した日本料理店「分とく山」の野﨑洋光総料理長。きゅうりのダイエット効果と野﨑さんのお手製レシピを著書『きゅうり食べるだけダイエット』からご紹介していきます。
Contents 目次
きゅうりのダイエット効果は?
きゅうりにはダイエットに有効な成分が多く含まれているので、栄養学的にもきゅうりダイエットは効果あり!
1 低カロリーでたくさん食べてもOK
1本(100g)で14kcalととても低カロリー。たくさん食べても安心なので、食欲を満たすことができます。
2 食物繊維が腸の働きを整える
食物繊維は腸内環境を整え、便秘を予防します。血糖値の急激な上昇や血中コレステロール値の上昇も抑えます。
3 肌荒れを予防する
血管や粘膜、皮膚を強くする働きのあるビタミンCやβカロテンが含まれ、ダイエット中も肌荒れを予防します。
4 満足感を得られる
食物繊維の働きで、満足感を得られます。丸ごとかじったり、大きく切ればかみごたえもあり、さらに効果的です。
5 脂肪分解酵素「ホスホリパーゼ」が効く
脂肪の代謝を促進する酵素が含まれています。酵素は熱に弱いので生食のきゅうりだと効率よく取り入れられます。
6 カリウムでむくみを解消
多く含まれているカリウムには利尿作用や血圧を調整する作用があります。尿の出がよくなり、むくみを取ります。
脂肪の吸収を抑える玉ねぎを組み合わせて食べる
【きゅうりのおろし玉ねぎがけ】
材料(1〜2人分)
きゅうり 2本
玉ねぎ 70g
A
酢(煮切ってさます) 大さじ1
砂糖 大さじ1
しょうゆ 大さじ½
ごま油 小さじ1
粉山椒 少々
つくり方
1 きゅうりは両端を切り落とし、長さを半分に切って縦4等分に切り、
乱切りにする。玉ねぎはすりおろす。
2 ボウルにAを混ぜ合わせ、きゅうりをあえる。
3 器にきゅうりを盛り、おろし玉ねぎをかける。
【プロのひと手間】
酢はひと煮立ちさせてから、さまして使うと、ツンとせず、味がまろやかに。 600Wの電子レンジで20秒ほど加熱してもOK。
またスティックきゅうりは味がしみ込みにくいので、皮をところどころむくとよいそうです。
低脂肪で低カロリーなきゅうりのレシピ。簡単にでき、おいしいので、飽きずに食べることができます。
撮影/岡本真直
取材&文/細川潤子
構成/庄司真紀
出典
野﨑 洋光 (著), 工藤 孝文 (監修)『きゅうり食べるだけダイエット』(KADOKAWA)
野﨑洋光
1953年福島県生まれ。89年日本料理店「分とく山」を開店、現在は総料理長として3店舗を統括。調理科学、栄養学に基づいたわかりやすい和食を提唱し、メディアでも大活躍
工藤孝文
1983年福岡県生まれ。福岡県みやま市の工藤内科副院長。福岡大学医学部卒業後、留学先で食行動異常について研究。現在はダイエット外来で肥満や生活習慣病の治療などを行い、テレビ番組の出演・医療監修、ブログなど活動は多岐にわたる