きゅうりダイエットで、2か月で11kgの減量に成功した日本料理店「分とく山」の野﨑洋光総料理長。5年経った今でもリバウンドはないそうです。「野菜中心のヘルシーな食材と調理法で満足いくように食べれば、飢餓感なく無理なくダイエットが続けられる」と野﨑さん。きゅうりダイエットのポイントとお手製レシピを著書『きゅうり食べるだけダイエット』からご紹介していきます。
Contents 目次
食事の最初にきゅうりを食べる
きゅうりダイエットはきゅうりをきっかけに野菜をたくさん食べる習慣を身につけて健康的にやせることを目的にしたダイエット法です。
食事の最初にきゅうりレシピを食べて、副菜、みそ汁、主菜の順で食べます。そのためのレシピの工夫をまとめます。
1 野菜をたっぷり
食べるのをガマンするダイエットでは続きません。野菜は低カロリーでビタミンも豊富。とにかくメニューに野菜をたくさん使えばお腹がいっぱいになり、無理なく満足できます。
2 簡単にできるものを組み込む
切るだけ、ゆでるだけといった簡単な調理のものを加えます。お腹がすいたときにすぐに食べられて、満足感を得ることで食べすぎ予防になります。
3 油を使わない
できるだけノンオイル調理を心がけて低カロリーに。使っても風味づけや焦げつかない程度のごく少量にします。
4 調味料の種類は少なく
凝った味つけでは飽きてしまいます。シンプルに塩、しょうゆ、みそが基本の味つけ。素材の味を楽しむことができます。
5 ヘルシーさを心がける
低カロリーで栄養豊富な食材を取り入れます。調理法もカロリーが上がらない工夫をして、常にヘルシーさを意識します。
じゃこでカルシウム補給し、骨や肌をヘルシーに
今回は輪切りにスライスしたきゅうりのレシピをお伝えします。
カルシウムたっぷりのじゃこで骨は強く、肌もキレイになるレシピです。
【きゅうりとじゃこの酢のもの】
材料 (1〜2人分)
きゅうり 2本
ちりめんじゃこ 50g
おろししょうが 小さじ1
[二杯酢]
酢(煮切ってさます) 大さじ1・1/2
しょうゆ 大さじ1・1/2
つくり方
1 きゅうりは小口切りにする。ちりめんじゃこはフライパンで軽くから炒りする。
2 ボウルにきゅうり、ちりめんじゃこを入れ、合わせた二杯酢であえて器に盛り、おろししょうがをのせる。
【プロのひと手間】
きゅうりの下ごしらえでひと手間かけると、ぐっとおいしさが違ってきます。
1 塩をふって板ずりする。
2 熱湯に表面だけさっと通す。
3 冷水にさらす。
これだけで色が鮮やかに、食感もよくなります。
和えるだけのレシピも素材と調味料選びの妙で、そのまま食べるよりもおいしくたくさん食べられる一品に。1日何本というルールはないのですが、野﨑さんは1日10本食べることもあったそう。食事前や夜食に取り入れるといいでしょう。
撮影/岡本真直
取材&文/細川潤子
構成/庄司真紀
出典
野﨑 洋光 (著), 工藤 孝文 (監修)『きゅうり食べるだけダイエット』(KADOKAWA)
野﨑洋光
1953年福島県生まれ。89年日本料理店「分とく山」を開店、現在は総料理長として3店舗を統括。調理科学、栄養学に基づいたわかりやすい和食を提唱し、メディアでも大活躍
工藤孝文
1983年福岡県生まれ。福岡県みやま市の工藤内科副院長。福岡大学医学部卒業後、留学先で食行動異常について研究。現在はダイエット外来で肥満や生活習慣病の治療などを行い、テレビ番組の出演・医療監修、ブログなど活動は多岐にわたる