現代の日本人に不足しがちな食物繊維をはじめ、女性にうれしい大豆イソフラボンなど栄養満点なおから。積極的に食べたい食材ですが、生のおからは翌日には劣化するくらい日持ちがしません。それを乾燥させ長期保存できるようにしたのがおからパウダーです。栄養はそのままで、簡単にちょい足しできるおからパウダーの魅力を、『いつもの料理にかけるだけ おからパウダーダイエット』の著者・岸村康代さんにお話を伺いました。
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美容と健康にぴったり! 栄養満点のおからを知ろう
おからは、豆腐や豆乳をつくる過程でできる大豆の搾りかすです。「畑のお肉」ともいわれるほど良質なタンパク質を含む大豆。搾りかすとはいえ、おからには栄養豊富な殻や胚芽が含まれているため、数ある大豆製品の中でもその栄養価の高さはダントツです。おからの魅力的な栄養素を詳しくご紹介します。
日本人に不足しがちな食物繊維が豊富!
おからパウダーの栄養素の代表格が食物繊維です。
「製品にもよりますが、おからパウダーの栄養素の約半分が食物繊維で、その多くが不溶性。不溶性の食物繊維は、保水性が高く、腸内で水分を吸収し約3~5倍くらいに膨らみます。そのため、満腹感を感じやすくするほか、便がかさ増しされることで、腸内を刺激して便通を促して便秘解消につながります。
また、水溶性の食物繊維ほど発酵性は高くはありませんが、腸の最初のほうで発酵してしまう水溶性と違って、不溶性は腸の奥のほうまで発酵が続く可能性があると期待されています。腸内で食物繊維が発酵することで、善玉菌が住みやすい環境をつくり、悪玉菌の働きを抑えてくれるのです。
腸内環境が悪いと、悪玉菌が増え、免疫力の低下や、代謝が落ちてやせにくくなるなど、さまざまな悪影響が。そうならないためにも、おからパウダーで腸内環境を整えましょう。
おからパウダーは、大さじ2杯でなんとレタス約1個分もの食物繊維がとれます。価格もお手頃なので、そのコストパフォーマンスのよさは、ほかにはなかなか見当たりません」(岸村さん)
おからには、女性にうれしい成分も含まれているのだそう。
その成分とは……? さっそくチェックしてみましょう!