気温が下がり、朝、だんだん起き出すのがツラい季節になってきました。起きた直後は体温が低いので、温かいスープで体温を上げれば、1日を元気に過ごせます。 忙しい朝でもサッと作れて、おなかもすっきりする栄養満点スープについて、管理栄養士の安中千絵先生に教えていただきました。
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朝スープがオススメのワケ
朝起き抜けは1日のうちでも体温が低い状態。その低体温に役立つのが朝の温かいスープです。
「朝のスープは体温の上昇をサポートすることができます。また、朝は血糖値が低い状態ですが、食物繊維の入った温かいスープをゆっくりとることで、血糖値をゆるやかに上昇させることができ、肥満予防にもつながります。
また、食物繊維はが腸内環境を整えて便秘の解消にもつながります」(安中先生)
スープなら前の晩に作りおきをして、朝に温めるだけにすれば、忙しい朝でも手軽にとれますね。
では、さっそく、オススメメニューを紹介していきましょう。
食物繊維もとれる「みそ玉」
発酵食品のみそと、わかめ、とろろ昆布の食物繊維で、腸内環境を整える効果が期待できるというみそ玉。
「つくり置きできて、あっという間におみそ汁ができるみそ玉は添加物ゼロ。インスタントのおみそ汁を飲むより、ずっとおオススメです」。
時間のあるときに、ぜひまとめて作っておきましょう。
材料(10個分)
- みそ 100g
- かつお節 1パック
- 乾燥ワカメ 3g
- すりごま……小さじ1
- とろろ昆布…適宜
つくり方
- とろろ昆布以外の材料をすべて混ぜ、10等分にして丸める。
- 1をとろろ昆布で包む。保存容器に入れ、冷凍庫で保存する。
- 食べるときは、お椀にみそ玉1個を入れ、熱湯150㏄を注いでよく混ぜる。
排出力アップ!「あさりと白菜のスープ」
亜鉛をはじめとするミネラルが豊富なあさりは、肝機能をサポートするタウリンも含んでいます。それに白菜としめじで食物繊維をプラスして、排出力を高めたレシピです。
「貝は余計なものを加えなくても、出汁いらずで簡単においしいスープになりますよ」。
材料(2人前)
- あさり 10個
- 白菜 大きい外側の葉なら1/4、芯の方の小さい葉なら1枚
- しめじ 1/4株
- おろししょうが 少々
- 塩 少々
- こしょう 少々
- 水 2カップ
つくり方
- 鍋に水とあさり、白菜としめじを入れて沸騰させ、アクを取ってあさりの口を開かせる。
- 1におろししょうがを加え、塩とこしょうで味をととのえる。
小鍋に材料を放りこむだけでパパッとできるスープで、おなかがスッキリ! しかも1杯で体を芯から温めてくれます。毎日のおめざに、ぜひ取りいれてみて。
文/Masuda Yuka