オーガニックや遺伝子組み換えでない素材など、ナチュラルにフォーカスした食材の使用は、もはや当たり前のアメリカ。そんな食の先端を行くアメリカで、ナチュラルフードを扱うスーパーマーケット「ホールフーズマーケット」や健康情報誌「セルフ」などで紹介された、今年のフードトレンド第3弾。きっとそのうち日本にもお目見えするはず!
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珍しい食材のアイスクリーム
最近は、乳製品を使わないプラントベース(植物ベース)のアイスクリームが人気だが、今年は、さらに珍しい食材を使ったアイスクリームがトレンドに。なかでも、初めてアボカドをアイスクリームの素材に使った「Cado(キャド)」も話題。スーパーに並ぶアイスクリームは、添加物いっぱいのものばかり。また、最近は乳製品にアレルギーがある人たちも多い。「そこで、乳製品を使わずに、プラントベースで、ヘルシーな一価不飽和脂肪が入ったアボカドのアイスクリームを作ることにした」と、経営者のミーガン・ドウドさん。アボカドには、アイスクリームのようなクリーミーさもあるし、味も普通のアイスクリームとまったく変わらないおいしさもある。もちろん、遺伝子組み換えでない素材を使っていて、サトウキビの糖は、オーガニック。
肉を使わない肉味のスナック
アメリカの消費者は、健康のためにプラントベース(植物ベース)に移行しつつある。「月曜日は肉を食べない日」を謳った「Meatless Monday(ミートレスマンデー)」も、その運動のひとつ。大豆プロテインでハンバーガーのパテを作るなど、植物で肉の代用をするのが目立つようになってきた。この傾向がスナックにもみられるようになってきて、今年のトレンドに。なかでも、肉の味に似ているマッシュルームやスパイスを使って、本物の肉そっくりの味にしたスナック「Snacklins(スナックリンズ)」が、話題になっている。「食べた後で『体に悪いものを食べてしまった』という罪悪感がなくて、おいしくてヘルシーなスナックを作りたかった」。こんな風に教えてくれたのは、経営者のサミー・コブラスキーさん。エアのようにとても軽いパフスナックで、アメリカ人が好きなバーベキュー味が一番人気。
海のものを使ったスナック
ここ数年、海苔を使ったスナックが目立つようになってきたが、栄養が豊富なことから、今年のトレンドは、さらに、さまざまな種類の海産物が使われるようになったこと。なかでも、スーパーフード、睡蓮のタネを使ったスナックが人気を呼びそう。睡蓮のタネは、アーユルヴェーダなど、伝統医療として長年使われていて、たんぱく質、食物繊維、マグネシウム、鉄分が豊富。「とても消化しやすいので、胃腸にやさしい」と話してくれたのは、「Oh Lily !(オーリリー)」のデウィ・コーティア・アグラワルさん。「サクサクしていて、おいしくて、砂糖の一種、マルトデキストリンを使わず、パーム油の代わりに持続可能な素材、オリーブオイルを使っている」と、ヘルシーなスナックをアピール。
スナックリン:
https://www.snacklins.com/
Seed + Mill:
取材・文/大山真理、ホリ・コミュニケーション