FYTTE

Diet
CATEGORY : ダイエット |考え方

春はデトックスのチャンス! 冬にたまりがちな老廃物の排出を助ける春野菜を食べよう

Share
春野菜のイメージ

三寒四温という言葉通り、気温の変化が大きい日が続いています。
春の陽気の日には元気に活動したいところですが、「なんだかだるい・・・」と感じる方も多いようです。春先のこの時期のスーパーでは、色鮮やかな春野菜が並んでいます。見ているだけで元気をもらえますが、だるさを感じている時こそ、豊富に栄養がつまった春野菜を食べてパワーチャージしましょう!

監修 : 矢野 ちかこ

管理栄養士・木下あおい主催の日本インナービューティダイエット協会によるインナービューティープランナー。インナービューティーフードスペシャリスト、インナービューティーオイリスト、日本化粧品検定2級取得。100%植物性のスキンケア・ハンドメイドコスメレッスンを兵庫県西宮市で行う。BIHADA Kitchen主宰。2019年1月より(社)インナービューティダイエット協会公式1day講座・インナービューティダイエット入門1day講座開講、同年3月より開講されたインナービューティーオイリスト認定講座大阪jewel校登壇・以降協会パートナー校として自宅開催。

Contents 目次

春野菜にはデトックスパワーがある!

デトックスしてお腹すっきりのイメージ

春野菜にはデトックス成分があることをご存じですか?
寒い冬は新陳代謝が低下する季節です。山に住む動物たちが脂肪などの栄養分をため込んで冬眠するように、冬場は私たち人間も体内に脂肪や水分をため込もうとします。
通常、これらの老廃物は汗や尿として体外に排出されますが、冬場には以下のような理由で体外に排出されづらくなります。

・寒さで体の代謝機能が落ちる
・寒くて家にこもりがちになるので、体を動かす機会が減り、結果的にほかの季節に比べて汗をかかなくなる
・夏に比べて水分をとる量が減るので、老廃物が尿として体の外に出ることが少なくなる

結果、体の中に老廃物がたまってしまい、体の不調が起こりやすくなりがちです。これらの老廃物を排出する作用があるのが、春野菜に含まれるデトックス(解毒)成分なのです。

冬の寒さに耐えた春野菜も同様に栄養分がつまっています。また、菜の花や山菜類など春野菜には苦味が多のも特徴です。

それでは春野菜の特徴的な成分についてみていきましょう。

【春野菜に含まれるデトックス成分】
・「植物性アルカノイド」
⇒たらの芽、ふきのとう、ウドなどに含まれる春野菜特有の苦味成分。腎臓のろ過機能を高め、新陳代謝を促進し、老廃物を大概に排出する効果に期待ができます。
腎臓は体内の血液をろ過し、老廃物や余分な水分を排出してくれる臓器です。
植物性アルカロイドの働きによって腎臓の機能を上げることで、体の中の老廃物や
たまった水分の排出を促せる、というわけなのです。

・「硫黄化合物イソチオシアネート」や「ビタミンU」
⇒春キャベツに含まれ、肝臓の解毒作用を強化してくれます。
肝臓は、アルコールを分解したり、体内で生成される毒性のアンモニアなど
老廃物を解毒してくれる臓器です。

・「ケンフェノール」や「フキノール酸」
⇒ふきのとうに含まれ、肝機能や消化機能を強化してくれます。
また、ふきのとうにはカリウムが多く、老廃物を排出してくれます。食物繊維が
ゴボウよりも多く、便秘改善につながります。

この「食物繊維」や「カリウム」も体内にたまった老廃物を排出する作用を持っています。
次はこれらのデトックス成分を豊富に含んだ定番の春野菜についてもう少し詳しくみていきましょう。

春野菜の集合

【たけのこ】
独特のえぐみは「チロシン」という成分で、老化防止や脳の活性化に効果があります。
代表的なデトックス成分は、「カリウム」と「食物繊維」のふたつ。カリウムはミネラルの一種で、体内の余分な水分やむくみの原意になるナトリウムを排出する作用があり、血圧を調整しています。
一方、食物繊維は腸内の老廃物を吸着して、体外に排出する働きがあり便秘の方にもおすすめです。たけのこに含まれるカリウムは茹でても減りにくいのがうれしいポイント。茹でて柔らかくした後に、お好みの調理方法で召し上がってください。ただし、体を冷やしやすいので胃腸が弱い方・冷え性の方は量を控えめにしましょう。

【菜の花】
菜の花に含まれるデトックス成分は、肝臓の解毒作用を高めてくれる「硫黄化合物イソチオシアネート」と、腸内の老廃物を排出する作用がある「食物繊維」。また、体内の余分な水分を排出する作用がある「カリウム」も豊富に含まれています。特に、先端のつぼみの部分には「硫黄化合物イソチオシアネート」のもととなる「グルコシノレート」が多く含まれているそうです。血圧を適切に保つ、血行を促進するなどの効果も期待できます。
菜の花を食べるなら、さっと茹でて、すりゴマで和えるのがオススメ。菜の花とゴマに含まれるカリウムをダブルで摂取することで、むくみの原因になる体内のナトリウム排出を助けてくれるでしょう。

【ふきのとう】
ふきのとうの苦味を作るのが、先ほどご紹介した「植物性アルカロイド」。その他にも、体内の余分な水分の排出を助ける「カリウム」や腸内の老廃物を排出する作用がある、「食物繊維」が豊富に含まれています。
ふきのとうはゆでると、ビタミンやミネラルなどの栄養価が流れ出てしまいやすいので、調理は天ぷらがおすすめ。天ぷらにすると苦味を抑えられるので食べやすく、栄養を効率よくとることができます。
また、咳を沈めたり、痰や鼻水を抑える効果があるので、花粉症でお悩みの方にもおすすめです。

ここまで、春野菜のデトックス成分をご紹介しましたが、意外な効能に驚いた方も多いはずです。それぞれに老廃物を排出する作用があり、「旬の野菜は体にいい」というのはまさにこのことですね。
春先のこの時期、「体がだるいな・・・」と思ったら、この記事でご紹介した野菜を食べて元気な体を取り戻しましょう!

関連記事

  1. Dietダイエットに最適! 今が旬の「春野菜」を味方につければキレイになれる!

    ダイエットに最適! 今が旬の「春野菜」を味方につければキレイになれる!

    48
  2. Diet今食べるべき! おいしくてキレイになれる春野菜を使ったレシピ3選

    今食べるべき! おいしくてキレイになれる春野菜を使ったレシピ3選

    167
  3. Diet春キャベツを食べるとやせるって本当? デトックス効果大のレシピ3つ

    春キャベツを食べるとやせるって本当? デトックス効果大のレシピ3つ

    114
  4. Diet麹のコールスローサラダのできあがり

    春はデトックスのチャンス!ダイエットを強化する春野菜レシピ

    118

おすすめの記事PICK UP