体にムダな脂肪がつくのは、体内時計を無視した食べ方をしているのが原因なんだそう。
「体の機能は、体内時計が刻むリズムによって、1日単位でコントロールされています。なかでも、太りやすさと関係しているのが、BMAL1というたんぱく質。体内の脂肪合成を促す働きがあり、その量は1日の中で大きく変化します。最も減るのが午後2~4時ごろで、夜10~2時ごろに激増。つまり、同じものを食べたとしても、深夜のほうが、脂肪になりやすいと言えます。だから、夕食が遅くなる人は太りやすいと考えられるのです」(日本大学薬学部准教授・榛葉繁紀先生)
さらに、やせやすい体質をつくるのには、大切なポイントがあるといいます。
「毎日、体内時計をきちんとリセットして、体内のリズムを正常に働かせることです。そうすれば、自然と体はエネルギーを効率よく消費して活動しやすい状態、つまりは脂肪をためにくく、やせやすい状態に入るのです。そのために必要なのは、朝の光を浴びることと、朝食をしっかりとること。このふたつを行うことが、体内時計をリセットするためには欠かせないのです」
また、体が飢餓状態と判断してしまうと食べたものを脂肪としてためこもうとするので、食事と食事の間をあけすぎるのも避けて。7時間以上あくときは、軽く間食をはさむのがおすすめです。
Contents 目次
【1】早起きをして必ず朝食をとる
体内時計を正しく働かせるには、朝日を浴びて朝食をとり、毎朝、リセットすることが大切。朝は起きられないし、食欲もない。食べなければカロリーセーブもできるし…というのは間違いです。
【2】食事と食事の間は7時間以内にする
食事の間隔も太りやすさに影響。7時間以上あくと脂肪になりやすくなるので、適度に間食を。仕事や家事に追われて、いつも長時間腹ぺこ状態…という人は太りやすい原因になるので注意!
【3】夜10時以降は糖質・脂質のとり過ぎに注意
夜10時~夜中は食べたものが最も脂肪になりやすいとき。仕事が忙しくて、帰宅して夕食をとるのは夜中…という人は、脂質&糖質の多いものは避けて。食べてすぐ寝るのもNGです。
【4】おやつは午後2時~4時のあいだにとる
食べたものが脂肪になりにくいのが3時前後のおやつタイム。スイーツを食べるならここで!
監修/榛葉繁紀、取材・文/野上郁子<オフィスhana>、イラスト/リーカオ