８割近くの母親が家事に疲れを感じている

近年 、核家族かつ共働きの家が増えているものの、家事や育児分担は進まず母親の負担が大きくなっていると言われます。なかでも2019年のゴールデンウィークは10連休になり、連休中の料理について多くの人を悩ませているのではないでしょうか。
総合マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティング（所在地：東京都渋谷区）では、 2019年3月22日（金）～2019年3月28日（木）の7日間、東京都、名古屋市、大阪市に住む、子どもと暮らす既婚者1200名を対象に「料理」をテーマにしたインターネットリサーチを実施しました。

調査によると、「家事に対して疲れを感じているか」と聞いたところ、合計77.0%の母親が疲れを感じている結果となりました。特に20代、30代がともに、合計80％の母親が「疲れている」と感じているようです。

また、母親の苦手な家事として、「部屋の掃除・片づけ」（44.3%）、「風呂掃除」（43.2%）、「トイレ掃除」（42.3%）と掃除系が続き、つぎに「料理」（35.8%）という順になりました。すべての年代で掃除と料理は苦手な家事上位となっており、この苦手な掃除や料理を毎日続けることが、母親の疲れの原因になっているのかもしれません。

10連休のGWは母親にとって憂鬱？

つづいて、「今年は10連休となるゴールデンウィークがうれしいですか」との質問に対して、父親は合計66.9%が「うれしい」と回答したのに対し、母親は45.7%のみと、過半数の母親がゴールデンウィークをうれしくないと思っていることが明らかに。
また、調査によると、ゴールデンウィーク中に、「子どもの世話が大変だ」（66.9%）と思っている母親よりも、「献立を考えるのが大変だ」（76.9%）、「料理を作る機会が多いので大変だ」（69.5%）と料理にまつわることでゴールデンウィークをうれしくないと思っている母親が多いようです。
１日3食が10日間、つまり最大30食、一汁三菜に換算するとなんと三十汁九十菜の食事を作らなければならないゴールデンウィークは、料理を担当することが多い母親にとっては憂鬱で長い休みとなるのかもしれません。

さらに、「家族に野菜を食べさせたい」と約9割の母親が悩む一方、「副菜がワンパターンになりがち」と8割以上が回答するなど、副菜に対する苦手意識「副菜プレッシャー」が母親を悩ませていることもわかりました。

料理研究家でフードコーディネーターの河瀬璃菜さんによると、
「共働き世帯が年々増加し社会や家庭のあり方が大きく変化する今、今回の調査結果に現れた通り、お母さんの料理への悩みは増す一方です。
家事や育児、仕事に追われる限られた時間の中で、おいしく、ヘルシーな野菜料理を作らなければ…。家族の食事の責任は私が担っている…。といった重圧に加え、つぎからつぎへと訪れる毎食の献立を考えるのが大変、特に副菜のレパートリーが少ない、そもそも料理が苦手…。といった料理に対する負担感「副菜プレッシャー」こそが、日々お母さんたちを苦しめていることが浮き彫りになりました」とのこと。

実際に、父親に対して妻の料理についてどのように感じているのかを聞いたところ、「栄養バランスがとれた献立を考えて欲しい」「副菜のレパートリーを増やしてほしい」「副菜のレパートリーが少ないと思う」などと３人に１人以上が回答する結果となり、このような男性の想いが、母親の「副菜プレッシャー」につながっているのかもしれません。

しかし、その一方で「おいしければ手間ひまかけた料理でなくて構わない」（67.4%）との声もありました。また、母親の８割以上が「電子レンジだけで調理ができたらラクだ」と感じているようです。ですが、中には「電子レンジだけで作れる料理のレシピが少ない」との声が」あるのも現状。

「そこで副菜プレッシャーにお困りのお母さんたちにおすすめしたいのが、電子レンジで調理した野菜料理、名付けて『eおかず』。『e』はエレクトロニックのeです。レンチンと聞くとどうしても手抜きをイメージされがちですが、今回多くのお母さんが、以前よりも電子レンジ調理に対する抵抗感がない、と回答したように、調理器具としての価値が今見直されているんです。

さらに、電子レンジ調理には他の調理法と比べ、下記のようにすぐれている点が多くあります。
・食材の水分だけで加熱するので、うま味を十分に引き出せる
・鍋でゆでるよりもビタミンＣやカリウムなどの水に流出しやすい栄養素が多く残る
・加熱時間を短縮でき、経済的
そうです。電子レンジこそが副菜プレッシャーに悩むお母さんの救世主なんです。これからの令和時代は「レンチン=賢い」と転換し、今までよりもポジティブに毎日の料理と向き合ってみてはいかがでしょう。おいしく、栄養を損なわず、効率的な『eおかず』を上手にとり入れて、みなさんとご家族がもっと楽しい食卓を囲めるように、今回3つの『eおかず』レシピを考えました。ぜひお試しいただけるとうれしいです」（河瀬璃菜さん）

それではさっそく河瀬璃菜さん考案の「eおかず」レシピを見ていきましょう！

「カラフルピーマンのツナナムル」

■材料（3～4人）■
赤・黄・緑ピーマン：各２個
ツナ缶：１缶
（A）ごま油：大さじ１
（A）鶏がらスープの素：小さじ２
（A）塩こしょう：少々
（A）にんにく（すりおろし）：１かけ
（A）生姜（すりおろし）：１かけ

■作り方■
（１）ピーマンはタネとワタをとり、細切りにする。ツナ缶はオイルをきる。
（２）耐熱ボウルに（１）を入れ、ふんわりとラップをかけたら600wの電子レンジで４～５分加熱する。
（３）（２）に（A）を入れ、よく混ぜ合わせたら器に盛る。

「たけのこと春キャベツのピリ辛みそ」

■材料（３～４人分）■
春キャベツ：1/4個
たけのこ：200ｇ
かつお節：５g
白いりごま：適量
（A）みそ：大さじ２
（A）コチュジャン：小さじ２
（A）みりん：大さじ２
（A）ごま油：小さじ１
（A）にんにく（すりおろし）：１かけ

■作り方■
（１）春キャベツはざく切りにする。たけのこは食べやすい大きさに切る。（A）は混ぜ合わせる。
（２）耐熱ボウルに（１）と（A）を入れふんわりとラップをかけたら、600wの電子レンジで５分加熱したら、ラップをはずしさらに５分加熱する。
（３）（２）を皿に盛り、かつお節、白いりごまをかける。

※通常のキャベツでもおいしく作ることができます。
※辛いものが苦手な方は、コチュジャンは使わずにみそを大さじ３で作ってください。

「新じゃがと新たまねぎ、そら豆のホットポテサラ 温玉のっけ」

■材料（３～４人分）■
新じゃがいも（大）：３個
新たまねぎ ：1/2個
そら豆：５～６本
温泉たまご：適量
（A）オリーブオイル：大さじ２
（A）酢：小さじ２
（A）マヨネーズ：大さじ２
（A）めんつゆ（３倍希釈）：大さじ１
（A）塩こしょう：少々

■作り方■
（１）新じゃがは、洗ったら食べやすい大きさに切る。新たまねぎは薄切りにする。そら豆はさやから出す。（A）は混ぜ合わせておく。
（２）耐熱ボウルに（１）を入れ、ふんわりとラップをかけたら600wの電子レンジで10分加熱する。
（３）（２）に（A）を加えよく混ぜ合わせたら、器に盛り温泉たまごをのせる。

※通常のじゃがいも、たまねぎでもおいしく作ることができます。
【ワンポイント】温泉たまごの作り方
１.耐熱容器にたまごを割り入れ、かぶるくらいの水を入れたら、黄身につまようじで１か所穴をあける。
２.600wの電子レンジで40～50秒加熱し水を捨てる。

電子レンジでおいしくヘルシーに、そして効率的に調理できる「eおかず」を活用すれば、ポジティブに毎日の料理と向きあえるようになるはず！　簡単に作ることができるので、ぜひゴールデンウィーク中に挑戦してみてはいかが？

文／FYTTE編集部