ダイエットをしていると、どうしてもストレスがたまってしまいがち。極端な食事制限も、ストレスを助長する要因となります。そこで、今日はストレス太りを回避するダイエット中の食べ方について管理栄養士の伊達先生に教えていただきます。
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ダイエットはムリしてがんばらない
ダイエットをしていると、どうしてもストレスがたまってしまいがち。
「ダイエットによるストレスは、自分が自分に与えているものがほとんど。運動嫌いな人がハードな運動に励んだり、トマトが苦手なのにはやりのトマトダイエットに挑戦したりなど、自分に合わない方法をがんばることが、ストレスになっているケースが多くみられます。本能に逆らって食べたくないものを食べても、心の栄養は満たされません。だから、食べても食べてもストレスは解消せず、食欲が暴走してしまうのです。ストレス太りを回避するには、ムリに本能に逆らわないことが重要です」(管理栄養士・伊達友美先生)
極端な食事制限も、ストレスを助長する要因となります。
「脳のエネルギー源は糖質ですし、脳やホルモンは脂質でできています。そのため、カロリーばかりを気にして、糖質や脂質を極端に抑えた食事にしてしまうと、ストレスに弱い体をつくってしまうのです」(伊達先生)
【1】本当に食べたいものを満足するまで食べる
「食欲を抑え込むとさらにストレスとなるため、食べたいときは食べてしまうことが一番。ただし、ストレスがかかったときは、本当に欲しているものを食べなきゃ、心は満足しないため意味がありません。心底食べたいものなら、意外と少量でも満足できるものです」(伊達先生)
【2】ガムをかんでヒスタミンの分泌を促す
「ストレスがたまると爪をかむ人がいるように、何かをかむことはストレス解消に効果があります。また、かむことで咬こう筋きんが刺激されると、脳内のヒスタミン神経が活性化。ヒスタミンは満腹中枢を刺激して、食欲を抑えてくれます。脳内でヒスタミンに変化するヒスチジンが豊富な、赤身の魚を食べるのもおすすめです」(深川先生)
【3】素材のうま味や成分で選ぼう!
「どうしても食欲がおさまらないときこそ、もっともストレス太りを招きやすい状況。そんなときは少しでも栄養のあるものを選ぶようにしましょう。栄養がないものを補給すると、体はどんどん栄養不足に陥り、さらに食欲をアップさせてしまいます」(伊達先生)
食べたくなったときの選び方のキホン
- 原型に近いもの
- 栄養のあるもの
- 自然の甘みがあるもの
- 小麦粉が主原料でないもの
監修/伊達友美、深川光司、取材・文/宝田明子