地味なイメージがある作り置きだけど、おしゃれなレシピが知りたい。料理はあまり得意じゃないけれど、おもてなし料理にも挑戦してみたい。そんな方たちにおすすめなのが、“やさしい作り置き”。
教えてくださるのは、作り置きレシピを紹介するブログが大人気のスガさんです。
“作り置き”が“やさしい”って、どういうこと? と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
今回紹介する作り置きは、見栄えがいいのに作るのが簡単という点が“やさしい”レシピです。
鶏の手羽先と牛のかたまり肉を使った、そのままメインディッシュになる作り置きです。
Contents 目次
料理じょうずとホメられること間違いなしのごちそうレシピ
今回は、これさえ冷蔵庫に入っていたら、いつでも自信を持ってお客さんを招待できる。そんな自慢のレシピをご紹介します。
ひとつめは、鶏の手羽先もしくは、手羽中で作ります。下味をもみ込んだら、フライパンでこんがりと焼きましょう。ほったらかしで簡単にできるのに、ちょっと豪華な見た目になるのがうれしい一品です。おつまみや行楽弁当にもおすすめです。
ふたつめは、フライパンで簡単に作るローストビーフ。ソースは、おなじみの調味料を煮つめるだけという手軽さですが、本格的なおいしさです。クレソンと一緒にいただくと、ローストビーフとのマリアージュで何百倍も美味しさが引き立ちます。たまにはカロリーを無視して、ぜいたくな丼にするのもいいですね。熱々のご飯にソースをかけて、クレソンもしくは、玉ねぎの薄切りか白髪ねぎ、そしてお好みでわさびを少しあしらうと、絶品です。
香草をたっぷり使った華やかな一品 手羽先のバジル焼き
【保存期間】
冷蔵5日/冷凍1か月
材料(4人分)
手羽先…12本
サラダ油…小さじ2
バジル(乾燥)…小さじ1
(A)
酒…大さじ1
にんにくすりおろし…小さじ1(1片分)
塩…小さじ1/2
粗挽き黒こしょう…小さじ1/2
作り方
(1)鶏肉は洗って水けをふき、関節を反対側に折る。酒をふりかけ、(A)をすり込む。
(2)フライパンにサラダ油を薄くひき、(1)の鶏肉を皮目を下にして並べ、中火~強めの中火にかける。ジューッ……という音がしてから6~7分ほどそのまま焼く。
(3)皮目にいい焼き色がついたら、ひっくり返す。弱めの中火で6~7分ほどじっくりと焼いて、中まで火を通す。
(4)焼き上がったら、バジルをふりかける。
【調理のポイント】
下ごしらえで鶏肉の関節を反対側に折っておくと、食べるときに骨がはずしやすくなります。
焼く時は、できるだけ重ならないようにしましょう。焼いている間は、むやみにいじると火の通りが悪くなるので、ほったらかしに。
【アレンジのヒント】
・お好みでレモン果汁をふりかければ、さっぱり風味に。
豪華レシピがお家で作れる! フライパンで簡単ローストビーフ
【保存期間】
冷蔵4日
材料(4人分)
牛ももかたまり肉…400g
サラダ油…大さじ1
(A)
塩…小さじ1/4
粗挽き黒こしょう…小さじ1/4
にんにくすりおろし…小さじ1
(B)
酒…50ml
しょうゆ…50ml
みりん…50ml
ウスターソース…50ml
小麦粉…大さじ1
作り方
(1)牛肉は調理する2~3時間ほど前に室温に出しておく。(A)を全体にすりこむ。
(2)フライパンにサラダ油と牛肉を入れ、弱めの中火にかけ、側面からこんがりと焼き色がつくまで焼く(牛肉の厚さ1cmにつき1分、4cmなら4分が目安)。上下を返して同様に焼く。残りの面は約1分ずつ焼く。
(3)取り出してアルミホイルで二重に包み、さらにその上からふきんで包む。そのまま約1時間以上おいて、予熱調理で肉汁を全体にまわす。
(4)フライパンをキッチンペーパーなどで拭いてきれいにする。(B)の材料を入れて、小麦粉がダマにならないようによく混ぜ合わせてから、中火にかける。混ぜながら、約2/3量になるまで1~2分ほど煮詰める。
【調理のポイント】
牛肉は、調理開始の2~3時間前ほど前に冷蔵庫から出して、常温に置いてから調理すること! 冷たいままだと、中まで火が通りません。
【アレンジのヒント】
・マスタードをつけて、クレソンとともにサンドイッチの具に。
・細かく切って、レタスと一緒にチャーハンの具に。
ビールや赤ワインを合わせたい、大人のための作り置き。ぜひお試しください。
もっとくわしくレシピが知りたい人はこちら!
『忙しい平日でもできる 本当にラクな地味うまおかず やさしい作り置き』(学研)
撮影/浅山美鈴 文/出雲安見子