大手プライベートジムにて栄養指導を行っていた管理栄養士の高杉保美さん。高杉さんも58kgから43kgと大幅なダイエットに成功しています。高杉メソッドは4つの体質別のダイエット。前回、4つの体質についてお送りしましたが、今回は、体質別にプラスするといいサプリについてご紹介していきます。高杉さんの著書『やセレクション ~これを選んで食べたら、15kgやせました~』からお伝えしてきます。
Contents 目次
糖質過剰タイプは糖質をエネルギーにかえてくれる栄養素
糖質をとりすぎると内臓脂肪が増えやすくなります。そのため、お腹がぽっこり出てくるのがこのタイプの特徴です。糖質をエネルギーにかえてくれる、ビタミンB1などの栄養素を積極的にとりましょう。
【ナイアシン】
三大栄養素といわれる糖質・脂質・たんぱく質すべての代謝にかかわるビタミン。糖質をとりすぎると、エネルギーとして使われなかったぶんが脂肪としてため込まれるので、糖質は余らせないことが大切。ナイアシンはまた、より効率的に筋肉をつけるのにも役立ちます。
【食物繊維】
食物繊維に栄養はありませんが、第六の栄養素といわれています。その理由は、腸を刺激して便通を整える働きがあるため。また最近では、小腸内で糖質や脂質の吸収を抑えてくれることもわかり、血糖値のコントロールや肥満対策の観点からも注目されています。
脂質過剰タイプは良質なオイルに切り替える
こってりした料理や揚げ物、チーズなどの脂質が多い食べ物が好きな人は、皮下脂防をため込みやすい傾向に。とくに脚・お尻などの下半身にお肉がついているのが特徴です。脂質をはじめとした、三大栄養素を代謝するビタミンが不足しがちなので、積極的にとること。また、良質な油をとって脂質をためにくくするのもポイントです。
【食物繊維】
糖質や脂質が腸壁から吸収されるのを防ぐ働きがあります。そのため、ダイエットでは野菜から食べる「ベジファースト」が有効なのです。サプリメントで食物繊維をとる場合も、食事の前にとるのがおすすめ。腸の働きをよくするので、便秘の解消にも役立ちます。
【DHA・EPA】
DHA・EPAをはじめとする、オメガ3系の脂質には、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす働きがあります。ダイエット中こそ、積極的にとりたい脂質なのです。酸化しやすいというデメリットがありますが、サプリメントならフレッシュな状態でとることができます。
代謝不良タイプは代謝に関わるビタミンを
そんなに食べていないのに太ってしまう、ある意味で損な体質。筋肉量が少なく、体を動かすことも少ないため、代謝が低下しで太りやすくなっているのです。まずは筋肉をつけて、やせ体質への転身をはかりましょう。たんぱく質と、たんぱく質の合成を高める栄養素を補給して、水分をしっかりとって、めぐりをよくすることも大切です。
【ビタミンD】
筋肉づくりにはたんぱく質の摂取が欠かせないといわれていますが、筋肉の力を発揮するためには、体を支える丈夫な骨をつくることが大切です。骨の主成分はたんぱく質とカルシウム。ビタミンDはカルシウムの体内吸収を助け、骨を強くする作用で知られています。日光を浴びる機会が少ない人はサプリメントでとって。
【ビタミンB6】
ビタミンB6は主にアミノ酸代謝の補酵素として働きます。そのため、代謝を高めるためにももちろん重要。また、たんぱく質の摂取量が多くなるほどに、ビタミンB6の必要量も増えます。たんぱく質をとるときはセットでとるようにしましょう。
ビタミン・ミネラル不足タイプは体の働きをサポートする栄養素を補う
ダイエットをしてもやせないという場合は、ビタミンやミネラルが不足しているのかも。食べたものをエネルギーにかえたり、組織として合成するための栄養が足りていないと、糖質や脂質が体内に蓄積しやすくなってしまうのです。また、お酒を飲む人も、慢性的にビタミン・ミネラル不足の状態になっている傾向があります。
【DHA・EPA】
細胞にエネルギーが届かず、弱っている状態になると、肌あれやむくみ、生理不順、便秘など、全身に不調が出やすくなります。細胞膜の材料となる、DHA・ EPAを含むオメガ3系の良質な油を積極的にとることで、まずは細胞を元気にすることが大切です。
【たんぱく質】
たんぱく質は筋肉をつけるためにとるもの、と考えがちかもしれません。ですが、体の働きを調整しているホルモンの材料としても大きな役割を果たしています。全身に不調がある場合には、プロテインを活用して、たんぱく質を多めにとることもおすすめです。
自分が何タイプかチェックするのはこちらから!
「きれいにやせる」ことに特化したサプリメントをご紹介しました。たくさんのサプリメントがありますが、自分の悩みにあったものを摂取してみましょう。
参考書籍
高杉保美著『やセレクション ~これを選んで食べたら、15kgやせました~』主婦の友社
文/庄司真紀