卵だけでパンが作れるなんてホント?? 海外では「クラウドブレッド(Cloud bread)」、日本では「卵だけケーキ」などといって、レシピ界を秘かに賑わせているのだそう。パンなのにグルテンフリーなんて、どうやって作るの? 味は? イギリス発・話題のレシピを作ってみました。
Contents 目次
snsで一気に広まった「クラウドブレッド」
最近イギリスで話題のヘルシーレシピが「クラウドブレッド(Cloud bread)」。簡単に作れる炭水化物フリーのパンです。ピンタレストやインスタグラムでは70%の投稿写真がクラウドブレッドだった日もあったほどで、今年2月にBBCの料理レシピや女性雑誌『Women’s Health』に紹介されて以来、ますます注目を集めています。
「クラウドブレッド」は卵をはじめとする3つの材料だけで作るパン(またはケーキ)、できあがりが雲(クラウド)のようにふかふかなのでその名がついています。
材料がお気軽というのもポイントが高い! 日本では卵だけで作るレシピも紹介されていますが、イギリスで紹介されている基本材料は卵、クリームチーズ、ベーキングパウダーの3つ。基本分量は、卵2つ(白身と黄身を分けて)、クリームチーズ 小さじ2、ベーキングパウダー適量(目安は小さじ1/4。卵が3つならクリームチーズも小さじ3、と同じ数字で増やせばいいので覚えやすいですよね。
作り方は、
1)やわらかくしておいたクリームチーズと黄身をヘラで混ぜる。
2)別のボールに白身とベーキングパウダーをいれメレンゲになるまで泡立てる。
3)2)と1)を合わせ軽くかき混ぜたら生地のできあがり。スプーンで生地を拾い、平たく伸ばしたら準備完了。あらかじめ160度で温めておいたオーブンに入れ、こんがり焼けたらできあがり(目安20~30分)
ベースのレシピをもとに自然甘味料やココナッツパウダー、ニオイクロタネソウといったスパイスやシーズを入れるなんて楽しみ方も。噛み応えがほしい場合は冷蔵庫で一晩冷やすのがおススメ!通常のパンと同じように冷凍してトーストして使えるので、忙しい人たちは一度に大量に作って冷凍しているようです。
ハムやチーズ、グリーンリーフなどの具をはさんでサンドイッチ風に、上に具材を乗せてピザ生地として、バジル入りエキストラバージンオイルにつけてディップに、と食べ方もさまざま。ダイエット中だけどデザートをあきらめたくない女子は、生地にココアパウダーやシナモンを加えてケーキ仕立てにすることも。
気になるカロリーは通常のパンの半分、小麦粉や砂糖を使わないのでグルテンフリー、そして糖質オフ、一方でタンパク質含有量はパンとほぼ同じというから嬉しいですよね。またクラウドブレッドには普通のパンには含まれないクリームチーズの栄養が含まれているのもウケがいい点です。
作った感想はとにかく簡単で失敗なし! 泡立て作業が面倒かもと思っていましたが、白身を15分ほど冷凍させてからだと泡だて器だけですぐにメレンゲが作れました。なんといっても生地をオーブンに入れた瞬間からベイクドチーズケーキの香りが部屋いっぱいに広がるのでチーズケーキ好きにはたまらない香り。
食べた感想は、チーズの味がほのかにきいてそのままでもおいしい! 作る前はクラウドブレッドの軽すぎる食感はパンとしては物足りないかもと心配していましたが、とんでもない! トッピングによって塩系にも甘系にもできるのもいいなぁと思いました。
こんなに手軽に作れて、そのうえ穀物&小麦粉フリーだなんて、とっておきのメニューといえそうです。
写真・文/ボッティング大田朋子、ホリ・コミュニケーション