ダイエットをしていると、とかく○○を食べちゃダメという、ダメダメリストをつくりがちです。けれど、「○○なら食べてOK」という、ポジティブおやつリストをつくるほうが、ダイエットはうまくいくのだそうです。そうやって、13kgやせに成功した管理栄養士の豊田愛魅さんにダイエット中のおやつのポイントを教えていただきました。
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食べてもいいものリストをつくると精神的に落ち着く
食べないダイエットで苦労してやせて、あっという間にリバウンド。そんな悪循環にはまって、つらい時期を過ごした経験があるという豊田さん。その失敗から学んだのは、「食べるダイエットのほうが成功する」ということ。
「ダイエットをしていても、おやつは食べていいんです。いや、逆に食べてほしいんです。食べたら満足しますから。いつでも食べていいと思えれば、ちょっと食べて終われます。けれど、今しか食べられないと思うと、友人宅に招かれたときなど、『私が用意したわけではないから』など、何かしらの理由をつけて、ドカ食いしてしまう。常に健康や美容にとってプラスになる”食べてもいいもの”をあふれさせておくことが、精神の安定につながる。これがダイエット成功の秘訣とも言えるんです」
おすすめのおやつNO.1はナッツ類
豊田さんがすすめるイチオシのおやつはナッツ類です。その理由は血糖値が上がりにくく、たんぱく質も豊富だから。ナッツがダイエットに効果的であることを裏づける研究も国内外で多くあるそうです。
<ナッツのダイエット効果>
○間食でナッツを食べると、次の食事の血糖値の急上昇を抑えてくれる
○ミックスナッツを食べている人は食べていない人に比べ、肥満度を表す体格指標であるBMIが低い
ナッツは素焼きやローストと書いてあるものを選び、食べる際はひとつかみ(25g前後=150kcal程度)にするとよいそうです。
ナッツを甘辛両方にアレンジしよう!
ナッツ類をアレンジして常備する方法も豊田さんに教えてもらいました。
○ドライフルーツをミックス
アーモンド、カシューナッツ、くるみなど好みのナッツ類に、レーズン、イチジク、パイナップル、マンゴーなどのドライフルーツ(砂糖不使用)をプラス。食物繊維やビタミン、ミネラルもとれるヘルシーな甘系おやつに。
○ザクザクチョコ菓子風に
ザクザクとした食感を素焼きナッツで出し、カカオ70%のチョコをくだいてプラス。カカオ70%でも甘みのあるタイプもあるので、アーモンドと一緒に食べるとそんなお菓子を食べた気に! カカオもアーモンドも美容にも○。
○ポテチがわりに
ナッツと少量のオリーブオイルを混ぜカレー塩で味つけけをすれば、しょっぱい系のおやつに変身します。カレー粉のクルクミンも代謝アップに○
おやつは小さな缶やジッパー付きの袋に小分けしてストックしておくとよいそうです。カバンの中に入れておけば、外出先で小腹がすいても安心です。
暑い時期の必須アイテムは冷凍フルーツ!
暑い時期にはアイスクリームの代わりにもなる冷凍フルーツをストックしておくとよいそうです。
「私は冷凍マンゴー、冷凍パインなどを常備しています。砂糖を添加していないものがコンビニにでも手に入りますよ。十分、甘いのでシャーベットを食べている気分になれます」
さらに、豊田さんの最近のお気に入りはチーズを利用したデザート感覚のもの。
「クラッカーの上にゴルゴンゾーラのチーズ(マイルド)をのせてはちみつをかけて食べるんです。チーズは冷凍しておけば長期保存も可能で便利です。。また、高級チョコを買っておいて、1粒ずつお茶の時間にいただくのもいいですね。以前は無限大に食べてしまっていましたけど、いつでも食べていいと思えると、ムダなドカ食いは減りますし、高級なお菓子であれば貴重な分、1粒でもガマンできるんです」
あなたならではのポジティブおやつリストを作ってみてはいかがでしょうか?
もっと詳しく知りたい人は
『ずぼやせ 「生きているだけで痩せる体」をつくる食事術』 (豊田愛魅著/光文社)
ダイエット難民だった管理栄養士がたどりついた、「しっかり摂って痩せる」習慣をつくる食事術。