BIGシルエットやオーバーサイズが流行しても、「ムダ肉はごまかせない」と実感している人も多いのではないでしょうか。ムダ肉のせいで、目指すゆる感が出ない。余計に太って見えるだけ!? などなど、お悩みの声がたくさん聞こえてきます。そこで今回は夏の定番企画でもある、ダイエット情報をお届けしていきましょう。お酒もご飯も大好きな美容研究・岡江美希さんがたどりついた方法とは。
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「食べても太らない食事法」で脂肪も疲労もため込まない!
私が試して効果を感じたのは、ズバリ「糖尿病の人向け」の食事法でした。一番ダメなのは「とりあえず」で口にしてしまうもの。パンとか羊かんとか、あると口に放り込んでしまうものが、太る体質を作り上げちゃっていたんです。
糖をとり過ぎれば体脂肪に変わっていきますが、問題はそのことよりも血糖値が急激に上がる食べものを口にすると、体内で炎症が起こり老化が促されてしまうこと。血管にもダメージですから、私がいつも重要視している体内の「巡り」も、もちろん悪くなりますよね。
また、血糖値が上がることでインスリンが分泌されますが、インスリンは別名「肥満ホルモン」なんて呼ばれていて、インスリンが出ているときは体が脂肪をためこみやすくなっているんですって。さらに血糖地が急激に上がったり下がったりすることは、眠気やだるさの原因でもありますから、パフォーマンスが悪くなり、ダラダラしてしまう原因にも。要は、いいことナシ! ってことです。
こんな体験もありました。
手土産に天むすを買ったんですが、その日、たまたまお昼を食べていなかったんです。そのときは炭水化物を控えていましたが、お腹が空いてしまうので、ガマンできず1か月ぶりくらいに天むすを食べたんです。本当〜に久しぶりでした。そうしたら! 急に眠くなり、手が震えてくるんです。持っている箸を落としそうになるくらい、です。これはいろいろな要素が重なってのことなんでしょうけど、それから何となく怖くなって、血糖値が上がるようなものを食べるときには注意しています。
私は日ごろ天ぷらや焼肉なんかも食べますが、とにかく徹底しているのはベジファーストの食べ方です。糖を急激に吸収してしまわないよう、しっかり食物繊維をお腹に入れて落ち着かせ、そろそろ大丈夫かな? と自分で感じられるタイミングではじめて、炭水化物などの糖質をとるんです。すると、びっくりするくらい太らないのよね!
さんざんいろいろなところで言われていることですが、食べ始めてすぐにご飯に手をつけることは、血糖値が上がりやすくなるのでNGです。私は野菜やみそ汁を口にしてから、最低15分は待つようにしています。特に夏は口当たりのいいものが欲しくなり、そうめんや冷やし中華をズズッとやりたくなりますよね。でも、いきなり食べずに食事の前にトマトジュースや豆乳なんかを飲んでおくこと。できればちょっと、チーズとかも食べられればさらに理想的です。
飲みに行っても、糖質の少ないものをはじめに食べるようにして、スタート後30分は絶対に炭水化物をとらないようにしています。お店のジャンルは、なんだかんだと和食系が一番! 冷やっこや枝豆、お刺身をゆっくり食べ、30分すぎてからポテトフライ(笑)。
イタリアンはスタートから小麦粉を使ったメニューが出てくる傾向があるから、あまりおすすめできません。野菜が多くて一見ヘルシーなタイ料理も、じつはけっこう砂糖を使うのでNG。中華は油が多い印象ですが、青菜炒めなど野菜中心のメニューをはじめに頼めば、問題ありません。私の家の冷蔵庫には常に、水菜やほうれん草など、すぐに食べられる野菜を3~4日分はストックしてあるかしら。
美希流!食事前の「玉ねぎスライス」で脂肪をため込まない
私が最近ハマっているのは淡路島の玉ねぎをスライスして食べること。スライスした玉ねぎを水にさらし、オリーブオイルと塩こしょうで食べるんです。おかかとポン酢もおすすめ! これを食事の前に食べておけば、ステーキを食べようが何食べようが太らないんですよ~。
炭水化物を完全に抜く人もいますが、ある程度は食べないと、脳に栄養がいかないので体に悪いと思います。私も昨日、バッチリたまごかけご飯を食べちゃいました。
こういった食生活プラス運動少々で、デブから脱出しつつあり、ようやくおしゃれが楽しくなってきた感じです。何かをガマンするのではなく、食べる順番を変えるというちょっとした工夫ですから、わりと誰にでも実践できる方法だと思います。
ムダ肉にお悩みの人は、ぜひ試してみてくださいね。
取材・文/木下 頼子