ダイエッターの食生活に欠かせないものは、高たんぱくで低脂質なお肉。その代表選手といえば昔から「鶏のささみ」が定番ですが、最近ではジビエ流行りなどから、鹿肉なども人気です。でもこれからは、「ルーミート」と呼ばれるカンガルー肉も要チェック!
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低脂肪・高たんぱくなルーミート
オーストラリアでは専門店もあり、ジャーキーがお土産の定番品であるなど、メジャーな存在のカンガルー肉ですが、ヨーロッパでも需要が高まりつつあり、ドイツやスイスを中心に輸出量が増えているのだとか。
人気の秘密は、そのヘルシーさ。低脂肪・高たんぱく・低コレステロールというだけでなく、「共役リノール酸」の含有量が、さまざまな肉の中でNo.1なのです。
共役リノール酸とは不飽和脂肪酸の一種で、脂肪の燃焼&分解や、筋力を高める効果が注目されている成分。
オーストラリアの国立心臓病財団では、ルーミートを食生活改善の推奨食材に認定しています。
ルーミートとポピュラーなお肉を比べた場合の、100g中の栄養素の割合は次のとおり。
- たんぱく質
牛肉(サーロイン)18.4%、豚肉(ばら)14.5%。鶏肉(もも)17.3%、ルーミート23.6%。 - 脂質
牛肉(サーロイン)23.3%、豚肉(ばら)33%。鶏肉(もも)14.6%、ルーミート0.9% - カロリー
牛肉(サーロイン)290Kcal、豚肉(ばら)360Kcal、鶏肉(もも)206Kcal、ルーミート110Kcal
たんぱく質はしっかりとれるのに、カロリーは低く低脂質。美容&健康づくりに最適なお肉ということが数字にも表れています。
世界で活躍するミスコン日本代表も、ルーミートファン!
日本ではアスリートやモデルなど、体づくりに意識の高い人たちがいち早くルーミートを食べ始めています。そのひとりが、モデルの吉井絵梨子さん。
「食べ応えがあるのに胸焼けせず、消化もいい。本当に優秀な食材だと体感しています」と語ります。
吉井さんは、「美しい健康」を発信する「ミス・グランド・インターナショナル」というコンテストの日本代表(2013年)。現在は大会の日本代表を選出&輩出する「ミス・グランドジャパン事務局 」の代表を務め、独自の『世界で勝つカラダ』づくりを考案している、美のエキスパートです。
「常にカロリーや成分を気にする職業柄、低脂肪・高たんぱくなお肉は“ギルトフリー(食べても罪悪感がないこと)”で、気兼ねなくおいしく安心して食べられるという点もありがたいんです。もちろん、肝心の味わいも申し分ありませんし」
世界大会のコンテストに携わる吉井さんは、移動や就業時間が長時間で常にハードワーク。ゆっくり食事をする時間のないときも多いので、空いた時間にはルーミートのジャーキーを食べています。
「手軽に食べられてしっかり栄養補給ができるのがいいですね。肉肉しく食べ応えもあり(笑)、大好きな携帯食のひとつです」
なるほど、ダイエッターも見習いたいアイディア。ルーミートを紹介するHPでは、吉井さんのほかにも、ルーミートの愛用者がたくさん登場。
ビーチテニスプレイヤーの宮坂選手・柳瀬選手ペアは「トレーニング後のたんぱく質補給に」、総合格闘家シビサイ頌真選手は「筋肉増強」として愛用しているとのコメントがあり、ルーミートが美しく引き締まった強いボディを支えていることがよくわかります。
FYTTE編集チームも食べてみた!
しかし一部で盛り上がりつつも、まだまだ日本では、そのへんのスーパーでは手に入らない、珍しいお肉であるルーミート。
実際に味わいたい場合は、ウェブショップで購入するほか、カンガルー料理を出しているレストランを探してみるといいよう。
現在はオージー料理店やエスニックバーなど、さまざまなジャンルの店で食べることができるようですが、新宿三丁目にある「パンとサーカス」では、カンガルー料理を期間限定で提供する「ルーミートダイエットフェア」を開催中。
しかも6月5日から7月9日までのフェア期間中、毎日予約3組限定(先着順)で、カンガルーのフィレ肉を使った「ルーミートタリアータ(1200円)」を無料で提供するという大サービスっぷり!
FYTTEチームもその味を確かめるべく、早速突撃です。
カンガルー肉、その気になる味は…!
今回のフェアで展開されているルーミート料理は全3種。どれもSNS映えする盛り付けで、お皿が運ばれてくると、FYTTEスタッフ女子3名で「おしゃれ!」とテンションが上がりまくり。
ところがその反面、頭に浮かぶのは、動物園や絵本で目にするかわいいカンガルーの姿……。
「カンガルーって、捕って食べていいものなんですか?」という質問を投げかける編集M。すると広報の宮下さんは「食べてもいいとされる種類は限定されていますけど、オーストラリアには人口の3倍ものカンガルーがいて、農作物を荒らすことから駆除対象でもあるんですよ」と解説してくれました。
なるほど、害獣として駆除したものを食べようと言う動きで口にする機会が増えた「鹿」と同じような感覚です。
しかもすべて野性である点からは、「オーガニックな肉」という価値を見出すこともできそうです。
ひと皿めは「キヌア衣のルーミートカツレツ(1500円)」。
口に入れるとキヌアの衣がカリカリッとした歯触りで香ばしい。「鹿に似たさっぱりした肉ですね。癖がなくて食べやすい!」と編集H。
赤味のランプ肉は力強い味なのに繊維の柔らかく、かみしめるとジビエならではの独特な香りがほんのわずか漂います。力強いジャンプで筋肉が発達しているカンガルーだけに、鉄分も多そう。
お次の「ルーミートタリアータ(通常1200円)」は、ルーミートの中でも特に柔らかい希少なフィレ肉。タリアータとはイタリア語で「(薄く)切った」という意味で、焼いてカットしたシンプルな料理です。
ソースにはダイエット効果が期待できるMCTオイルを使い、さらにスーパーフードのゴジベリー&ナッツも散らすという、ヘルシーな食材の豪華共演。
切り方もあってか絶妙な火加減で焼いたルーミートのフィレ肉は、フンワリというくらい柔らかいうえさっぱりしているので、つい「飲むよう」に食べてしまいある意味危険かも。あんなに力強く跳ねる動物がこんなに繊細な肉の持ち主であることに、衝撃を覚えます。
最後は「ルーミートともち麦のポロネーゼ(1400円)」。
使われているパスタは全粒粉で、ひき肉に混ぜられたもち麦と相まって食物繊維の補給もバッチリ。
ひき肉を煮込んだソースというとジューシーなものを想像するところですが、こちらは脂身が少ないのでギュッとした力強さ。
しっかり噛んで味わいの広がりを楽しみたくなるひと皿で、1皿を3人でシェアしてもかなりの満腹度!
異口同音に「これは疑う余地のないビューティ食、ダイエット食ですね。しかも、上品で体にやさしい味」と確かめあったFYTTEチームでありました。
女子会にデートに仕事帰りに、気兼ねなく食べられるヘルシー肉、ぜひお試しを!
新宿肉区 パンとサーカス
【住所】〒160-0022 東京都新宿区新宿3-3-7 三慶ビル4F
【営業時間】
月〜木:17:00~翌3:00(L.O.2:00/ドリンクL.O.2:30)
金・土:17:00~翌5:00(L.O.4:00/ドリンクL.O.4:30)
日:17:00~24:00(L.O.23:00/ドリンクL.O.23:30)
【営業時間】無休
【電話】03-6457-8532
【関連リンク】
・http://www.roomeat.co.jp/
取材・文/木下頼子