ダイエット中、脂肪を燃焼させるための体づくりには、たんぱく質が必要不可欠。かつてはダイエット中に我慢していたお肉も、今では積極的にとり入れたい食材の1つとなりましたよね。そんなたんぱく質だけど、朝食と夕食、どちらに食べるのが効率がよいか、よこはま土田メディカルクリニック院長 土田隆先生にズバリ教えていただきました!
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燃焼体質にするなら、たんぱく質は朝食べる? 夜食べる?
正解は、「夜 」が痩せる!
就寝中に分解されて筋肉がつくられる!
「朝昼晩バランスのいい食事でたんぱく質をとるのが理想ですが、筋肉を増やす目的なら夜にとるのが◎。日中に疲労した筋肉は、寝ている間に必要な栄養を取り込んで回復しようとします。そこで、寝る3時間くらい前に夕食で肉や魚、豆などの食材を取り入れて、たんぱく質をとっておくと、睡眠中に分解が進んで吸収されやすくなり、効率よく筋肉がつくられ燃焼系ボディになるんです」(土田先生)
さらにこんなダイエット効果も!
夕食で肉・魚・豆などをとれば炭水化物を減らしても満足できる!
「たんぱく質は主に体をつくる材料になり、エネルギー源になるのはわずか。つまり、夜食べても脂肪として体内に蓄積されることはないんです。肉や魚、豆類を夕食時にメインでとれば、その分ごはんなどの炭水化物量が減らせて、必然的に摂取カロリーもダウン。ただし、脂身たっぷりの肉料理などは、当然カロリーオーバーするので、メニュー選びには注意して」
この他にも朝と夜をくらべてみると、ダイエット効果が変わるものは意外と多くあるようなので、紹介します。自分は朝と夜どちらに行っていたかチェックしてみてください!
ストレッチで代謝を上げるなら朝起きてすぐやる? それとも寝る前?
正解は、「夜 」が痩せる!
寝ている間の代謝を上げることが大切!
「忙しい朝にムリしてストレッチをするくらいなら、夜しっかり時間をかけて行うほうが、ダンゼン効果的。 体の末端まで温まるくらい、しっかり筋肉を伸ばすのが本当のストレッチです。これにより全身の血流がよくなるので、寝ている間の代謝が上がるし、筋肉にも栄養が行き渡って、燃えやすい体になりますよ」
便秘予防で乳酸菌をとるなら、朝? 夜?
正解は、「朝 」が痩せる!
食物が便として出てくるまで2日半はかかる!
「“生きて腸まで届く乳酸菌”というのが人気ですが、夜飲んですぐ大腸まで届き、翌朝スッキリというワケではありません。個人差はありますが、食物が口から入って大腸を通り、排せつされるまでの時間は、平均2日半。腸での便の滞留時間を短くするのが、代謝アップには不可欠。腸内環境を改善する乳酸菌を朝とれば、翌々日の朝には腸で働き、スムーズな排便が期待できます」
体重や体脂肪を測るなら正確なのは朝? 夜?
正解は、朝 (特に冬場)が正確!
体内の水分がある程度残っている朝が正確です
「水は電気を通しやすく、脂肪は通しにくい性質を利用し、体内の電気抵抗を測って体脂肪率を出すのが体脂肪計。入浴後の水分が少ない状態で測ると、体重は減っているのに体脂肪率は増えたなんてことも。冬は日中も乾燥して体内の水分量が減るので、布団の中で湿度が保たれ、水分量が安定する起床直後に測るのがベストですね」
代謝を上げたいなら朝風呂? 夜風呂?
正解は、「夜」 が痩せる!
夜間の睡眠中にいかに代謝を上げ、やせやすい体をつくるかがキモ!
「朝、入浴しても別に問題はありませんが、ダイエットしたいなら、夜は必ずお風呂に入りましょう。寝ている間もめぐりのいい状態が続くことで、代謝のいいやせ体質がつくられるんです。日中の活動で体内にたまった老廃物は、その日のうちに流しておくのが基本。お風呂で温まって血流やリンパの流れを促せば、筋肉の疲れやむくみがとれて、スッキリした状態で眠りにつけますよ」
いかがでしたか? せっかくダイエットや健康にいいと思ってやってきたことも、行う時間帯を見直すことでより効果的になることがわかりました! ぜひ、朝と夜の習慣を一度見直して、効率のよいダイエットライフを目指してみて!
文/FYTTE編集部