ムダのないしなやかなボディラインと、美しい姿勢が魅力的なモデル兼パーソナルトレーナーの八木知美さん。飲み会や旅行などで食生活が乱れがちな年末年始でも、理想体重が乱れず、美ボディをキープし続けている八木さんに、意識している食生活と生活習慣について伺いました。
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正月太りの原因の多くは水太り。「お餅」と「塩分」のとり過ぎに注意!
お正月は外食が続いたりお酒を飲む機会も多く、体重も増加し、ボディラインもゆるみがちに。毎年「正月太り」に悩む人も多いのではないでしょうか。
八木さんは、正月太りの原因は多くの場合が「水太り」だと言います。
「食べたものがすぐ脂肪になるわけではないんです。食べたものは48時間、約2日間かけて体に吸収され、脂肪として蓄積されると言われています。なので正月に食べたものが、すぐ身についてしまうわけではないんですね。それでも『体重が増えた』『フェイスラインがゆるんだ』などと感じる原因は水分なんです」
「特に正月料理の定番、お餅やおせち料理は要注意」と話す八木さん。もち米は体内に水分をため込み、むくみの原因になるそうです。またおせち料理や宴会料理は塩分を多く使っているため、お餅同様にむくみを引き起こす可能性が。八木さんは正月中でもおせち料理やお餅は控えて、「水太り」を避けるそうです。
「とはいえ、まったく食べないことも難しいと思うので、食べたあとの対処で、むくみや水太りを改善することができます。例えば『食べ過ぎたかな』と感じたら、長めの半身浴でじっくり汗をかくこともむくみ改善に効果的です」
「体重が増える前に減らす」マインドでおいしく食べる!
目の前にごちそうが出されたとき、「今日ぐらい食べてしまおう」と気分がゆるみます。日々食事制限している人も、宴会などの場でガマンしすぎるのもツラいもの。「食べるときは楽しくおいしく!」と笑顔で話す八木さんは、自身のスケジュールに合わせて、体重の増減を調整する「先取りダイエット」をしているそうです。
「いつもよりも食べることがわかっているなら、事前に調整しておけばいいだけ。夜に飲み会やパーティーの予定があるなら、その日の朝食と昼食、可能なら前日の夕食くらいから、サラダや豆腐などのヘルシーな食事で体重をセーブするようにしています。事前に体重を落とすことができれば、罪悪感を感じることなく食事を楽しめますよ」
八木さんが美を意識したマインドの転換期は、ヨガと出会った7年前くらいだそう。
「20代前半はもっと無茶な食生活をしていました。食生活の改善と先取りダイエットのマインドを持つようになってから、脂質や塩分の多いラーメンやジャンクフードは自然と食べたいと思わなくなりました」
現在は野菜や肉、オリーブを好んで食べていると話す八木さん。野菜もオリーブオイルとともにサラダとして食べ、肉も焼いてトリュフ塩を軽く振りかけて食べることが多いそうです。
バランスのいい食生活と、適度なエクササイズの継続が美の秘訣
日々の食生活への高い意識だけでなく、毎日のエクササイズの積み重ねで美スタイルをキープする八木さんのモットーは、「食生活とエクササイズは掛け算」ということ。「運動しているからどか食いOK」「食事制限しているから運動しなくても大丈夫」と思っている人に注意を促します。
「どんなに食生活を意識していても、エクササイズをまったくしていなかったら『1×0=0』なんです。ストイックに運動をしているからと、脂質の多い食事をたっぷり食べるのもよくないですよ。どちらかだけはNG、極端なのもNG。どちらもバランスよくが大切です」
午前中のエクササイズをすすめる八木さん。しかし「平日の朝は時間がない…」という人も多いかもしれません。「それも気持ちの持ち方次第」と話します。ごはんを3食食べる習慣を当たり前だと思えるように、マインドセットしてみてほしいと続けました。
八木さんが手がけるパーソナルトレーニングでは、外食が多い時期、旅行に行く前など、その時々で食生活やエクササイズの内容を、自分で考えて調整できるようになるためのマインドもコーチングしています。
「長期休暇はゴロゴロして終わるのではなく、自分の体と向き合って自分磨きの時間に使ってほしいです」
お正月休みは、適度なエクササイズと水太りに気をつけて、体も心もすっきりと仕事始めや新学期を迎えましょう。
文・取材/佐藤 有香