手軽にできて、鍋で煮込んだような味わいになると評判の炊飯器調理。アイデア料理研究家のmakoさんのレシピは、一度に3品の料理ができる魔法のようなレシピです。炊飯器に材料を入れたらスイッチオンするだけ。料理が苦手な人でも大丈夫。今回は、著書『すごワザ家政婦makoのラクうまダイエットレシピ』(学研プラス)から、ヘルシー食材の鶏肉を使った炊飯器レシピをお伝えします。
Contents 目次
スイッチオンでたちまちできる! 炊飯器で3品献立の基本の作り方
鍋でていねいに煮込んだように、肉や野菜を調理できる炊飯器。
makoさんのレシピは誰でもできる3ステップで、なんと3品分のおかずが作れるアイデアレシピです。
まず食材は、形崩れしないものを選びます。
「炊飯器調理に向いている食材は、鶏もも肉や豚ブロック肉、根菜、ピーマン、なすなど、加熱中につぶれず、形が残るもの。ひき肉、こま切れ肉、豆腐のような、加熱中にバラバラになったり、形がくずれやすいものはひと工夫が必要です」。
また3品同時に調理するので、色や味が移りやすい食材、苦みやえぐみが出る食材は避けましょう。
調理のステップは下ごしらえ、炊飯器で加熱、仕上げの3ステップ。
3品分一緒に加熱しても、仕上げにそれぞれ違う味つけをして、違う味の料理になります。
(炊飯器は3合炊きを使用。米の炊飯以外ができない機種もあるので、必ず説明書を確認してください。圧力式炊飯器では調理できない場合があります。)
Step 1 下ごしらえ
肉は余分な脂身や皮を切りとり、魚は骨をとり除くなどし、必要に応じて下味つけを。野菜は皮をむいたりヘタをとったりする程度にし、形がくずれないよう、細かく切りすぎないようにします。
Step2 炊飯器で加熱
食材をなるべく料理ごとに分けて入れます。かたくて火が通りにくいものは下にし、やわらかくて形がくずれやすいものは上に。
調味料を全体に回しかけたら、スイッチオン!
「スイッチが切れるまでに40~60分ほどかかります。その間にソースやドレッシングを作っておきましょう」
Step3 仕上げ
できあがりは、根菜にも中心までしっかり火が通っている状態に。1品ずつとり出して器に盛り、用意しておいたソースやドレッシングをかければ完成!
鶏肉のやわらかおかか煮
にんじんとしいたけのわさび和え
こんにゃくの大葉風味
鶏もも肉をメインのおかずに、しいたけやにんじん、こんにゃくのヘルシー食材を使った和風の献立です。
みその味つけで、削りぶし、わさび、青じそを用いてさっぱりしたアクセントをつけています。
【材料(2人分)】
鶏もも肉…1枚(300g)
しいたけ…2枚(30g)
にんじん…1/4本 (30g)
こんにゃく…1枚(200g)
白だし…小さじ1
みそ、酒…各大さじ1
水…大さじ2
A
削りぶし…小2袋(4g)
B
練りわさび…小さじ1/2
オリーブ油…小さじ1
塩…少々
C
青じそ(大葉) …4枚
ごま油…小さじ1/2
塩…少々
【下ごしらえ・炊飯】
1 鶏肉は食べやすい大きさに切る。しいたけは軸をとって4等分に切り、にんじんは乱切りにする。こんにゃくはひと口大に手でちぎる。
2 A、B、C以外の材料を炊飯器に入れ、普通に炊飯する。
【仕上げ】
鶏肉のやわらかおかか煮 (1人分322kcal 糖質量 0.7g)
1 炊飯器から鶏肉をとり出し、Aで和える。
みそ味がしみこんでうまみたっぷりの仕上がりです。
にんじんとしいたけのわさび和え (1人分39 kcal 糖質量 2.4g)
1 炊飯器からにんじんとしいたけをとり出し、混ぜ合わせたBで和える。
わさびとオリーブ油で味つけします。新しいおいしさに。
こんにゃくの大葉風味 (1人分 24kcal糖質量0.8g)
1 Cの青じそは小さめにちぎり、残りのCと合わせる。
2 こんにゃくをとり出し、1で和える。
プリッと仕上がり、香りと食感がいいひと皿です。
簡単なのに、煮込んだような味わいを出してくれる炊飯器調理。うま味が出てシンプルな味付けでも、十分おいしくいただけます。大根やかぶ、レンコンなど冬の根菜を丸ごと食べたいときにもいいですよ。
文/庄司真紀
参考書籍
mako『すごワザ家政婦makoのラクうまダイエットレシピ』(学研プラス)
監修/mako
アイデア料理研究家。フードクリエイター。栄養士。3時間で30品以上の料理を作り出す時短ワザで注目を集め、伝説の家政婦makoとしてテレビ番組「沸騰ワード10」「ヒルナンデス」などに出演。ポリ袋を使った調理法や、冷凍テクニックなど、豊富なアイデアを駆使したレシピ本は累計31万部を突破。忙しい人や、料理が苦手な人たちの救世主として、幅広く活動をしている