体作りだけではなく、美容や健康のためにとり入れたいとされているたんぱく質ですが、じつは最近、植物性たんぱく質と動物性たんぱく質の2種類を同時に摂取する「Wたんぱく質」に注目が集まっているようです。いったいどんな栄養素や効果があるのか、編集部おすすめのWたんぱく質商品も合わせてご紹介します!
Contents 目次
相乗効果が期待できる!?「Wたんぱく質」とは?
これまでたんぱく質商品と言えば、アスリートや筋肉をつけたい人に向けたものがメインでしたが、ここ最近では美容や健康効果のために愛用している人も増えきています。とくに、トレーニングを行う健康志向な女性たちにとって、運動後のたんぱく質摂取が定着するなど空前のたんぱく質ブームとなっていますよね。そんな中で今注目されているのが、たんぱく質の新たなとり方「Wたんぱく質」です。
そもそも、たんぱく質は大きく分けて「植物性たんぱく質」と「動物性たんぱく質」の2種類があります。
植物性たんぱく質の代表ともいえる大豆たんぱく質は、女性の健康・美容に働きかける大豆イソフラボン、抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富です。吸収速度がゆっくりしていて腹持ちがよく、脂肪燃焼しやすいのが特徴とされています。一方で、動物性たんぱく質はアミノ酸を多いのが特徴です。とくに筋肉合成のスイッチを入れるロイシンの含有率が高いので、筋肉づくりには欠かせません。
これらの植物性・動物性たんぱく質のダブル摂取を行うことで、相乗効果が期待できるのです。
「Wたんぱく質」のココがすごい!
では、ここからはWたんぱく質の効果について詳しく見ていきましょう!
筋肉の「合成を活性」「分解を抑制」する働きで、筋力低下を抑制!
徳島大学宇宙栄養研究センター・センター長の二川健先生によると、「大豆たんぱくは主に分解を抑制し、乳たんぱくのホエイは筋肉合成を高めます。両方を合わせることで相乗効果がえられるのではと考え、さまざまな比率で試験を重ねたところ、大豆とホエイでは、1:1で混ぜたものが筋萎縮(減少)をもっとも抑制することを確認しました。植物性・動物性、それぞれのたんぱく質には違った特徴があり、同時に摂取することで異なる細胞にシグナルが入って、多方面への効果が得られると考えています」とのこと。
吸収性が持続するので、血中たんぱく質濃度を長く一定に保てる
これまで、筋肉増強を目指してプロテインを飲む人の多くが、動物性たんぱく質のホエイを摂取する傾向にありましたが、近年、たんぱく質を動物性と植物性のWでとることはホエイプロテインを単体でとる以上に筋肉づくりに効果的と考えられています。
ホエイ単独、あるいはホエイと大豆たんぱく質をブレンドしたWたんぱく質を運動後に摂取して、筋たんぱく質の合成率を比較したヒト試験では、Wたんぱく質のほうが筋たんぱく質の合成率が高いことが確認されました。
これは、吸収速度の異なるたんぱく質をWで摂取することによって、吸収性が持続し、筋肉合成に働くアミノ酸の血中濃度が長時間にわたって一定に保たれるためと考えられています。
植物性と動物性、それぞれの栄養成分効果が一度に得られる
「植物性である大豆たんぱく質は、イソフラボンや食物繊維も一緒にとれます。一方、動物性の乳たんぱく質は、必須アミノ酸をバランスよく含んでいて、筋肉合成を活性化するロイシンも豊富です。
また、乳たんぱく質のホエイは、大豆たんぱく質よりも、サルコペニアの原因となる炎症を抑制する効果があることが動物実験から分かっています。さらに、最新の研究で植物性・動物性たんぱく質の同時摂取による筋肉減少の抑制が確認されました」と語るのは、神奈川県大学工科大学応用バイオ科学部の佐々木一先生。
こういった両社のメリットを享受するために、たんぱく質は植物性と動物性の両方を同時にとるのが理想的です
編集部がセレクト! 「Wたんぱく質」がとれる商品5選
たんぱく質は植物性と動物性を同時にとるのが理想的。とはいえ、毎日の食事で十分な量のたんぱく質を、しかも植物性・動物性の両方をひとつの食品からとるのは至難の業です。
そこで活用したいのが「Wたんぱく質」商品。今回は、FYTTE編集部がセレクトしたラインナップをご紹介します!
大人のダブルたんぱく(キューサイ)
ジュースや牛乳にサッと溶かすだけで、植物性と動物性の良質なたんぱく質を一度にダブルでとれて、美容と健康の両方にアプローチできるパウダータイプ。たんぱく質をサポートする成分のサンザシ抽出物とビタミンDも配合。
豆乳ミルクプリン(ハウス食品)
健康感のある「豆乳」を素材として使用した牛乳で作るプリンの素です。ミルクのコクにほんのりと豆乳の風味が感じられるおいしさです。
プロミックス(紀文食品)
魚・鶏肉・大豆・卵(卵白)の4つの素材をバランスよく組み合わせたスティックタイプの高たんぱく製品です。動物性たんぱく質と植物性たんぱく質が同時にとれます。「プロミックス ブラックペッパー」と「プロミックス レモン風味&パセリ」の2種類。
※画像は「プロミックス ブラックペッパー」です
ミールバー バーエックス(DNS)
たんぱく質をはじめ、エネルギーやビタミン、ミネラルなど総合的な栄養補給ができるバー。腹持ちもよいので、間食に最適。また、チョコレート風味と抹茶風味の2つのフレーバーを展開しているので、気分に応じてお試しできます。
※画像は「チョコレート風味」です
たんぱく質の新しいとり方「Wたんぱく質」。植物性と動物性の2つのたんぱく質の効果を一度に得られるのがうれしいですよね。健康で美しい理想の体づくりのために、Wたんぱく質を活用してみてはいかがでしょう。
文/FYTTE編集部