同じダイエットのやり方をしても、やせる人とやせない人がいるのは自分の脳タイプに合わないダイエット法を選んでいるからかもしれません! 右脳と左脳のどちらが自分の"利き脳"かを知ることで、どんなダイエットを選べばいいかが見えてくるのだそう。
Contents 目次
あなたの効き脳チェック!
「効き脳とは心地よく、ラクに使える脳タイプのことで、簡単なチェックテストで、どちらが利き脳なのか判断することができます」と医学博士の米山公啓先生。
それでは早速、2種類のテストを行って利き脳をチェックしてみて下さい!
【テスト1】ふだんの指組、腕組みパターンをチェック!
指を組んだとき、腕を組んだときの状態で利き脳を判断します。あまり意識せずに、自然に組んでみて下さい。
このとき、
右手の親指が下になっている人の利き脳は「右脳」
左手の親指が下になっている人の利き脳は「左脳」。
今度は両腕を組み、どちらが下になっているかをチェックしてみましょう。
右腕が下になっている人の利き脳は「右脳」
左腕が下になっている人の利き脳は「左脳」に。
【テスト2】行動パターン、得意・苦手分野でチェック!
AとBのテスト、それぞれ何個当てはまるか確認しましょう。
<テストA>
- ものごとを一気に進めるのが好き
- なりゆきまかせにすることが多い
- 同時に複数のことをするのが好き
- 公式を暗記するのが苦手
- 約束の時間に遅れることが多い
- 毎日同じ作業をするのがつらい
- 美術館めぐりが好き
- 買いものするときはリストなしで、店を見て歩くのが好き
- 割り勘のとき計算がめんどうになる
- 地図を見てほとんど迷わず目的地に行くことができる
<テストB>
- ものごとをコツコツと着実に進める
- 事前に計画を立てることが多い
- 一度にいろいろなことをせず、1つのことに集中する
- 公式を覚えるのが得意
- 待ち合わせの時間はきちんと守る
- 日常の決まった仕事を楽しめる
- 美術にはあまり興味がない
- 日常、リストに従って買い物をする
- 割り勘の計算はきちんとする
- 地図を読むのが苦手で道に迷うことがある
この2つのテストは、Aが右脳派の人、Bが左脳派の人の行動パターン。多く当てはまったほうが利き脳に。同数であれば、右脳と左脳がバランスよく使われているということです。
テスト1、2の結果から総合的に効き脳を判断しましょう!
<利き脳別>脳が喜ぶダイエット法 選びテク
やせるために食事の工夫や運動が必要なのはわかっていても、なかなか続かないもの。
「脳タイプに合ったやり方を選んだり、ちょっとした工夫をプラスすればムリなく続けることも可能です。右脳派の人は自分が気持ちよく、楽しいと思えることなら続くので、“おもしろそう”と思えるダイエット法を直感で選べばOK。また、楽しいと思えなくなったらすぐにほかの方法に切り替えるのが正解です。一方、左脳派の人は専門家がすすめる方法や、効果が実証されている方法を選ぶとよいでしょう。また、自分の体を数値で把握しておきたい願望があるので、体重やサイズ、歩数などをデータに残しておくと、やる気が持続しますよ」(坂詰先生)
右脳派のダイエット法選びテクニック
<食事>
「右脳派の人はものごとを見た目で判断する傾向が。そこで、食事のときはボリュームが多く、おしゃれに見えるような盛りつけを工夫してみて。見た目で満足感が得られるので、食欲を抑えやすくなります」(米山先生)
<ウォーキング>
「右脳派の人は景色を楽しんだり音楽を聴くことで心地よさを感じます。そこで景色のよい場所を探したり、好きな音楽を聞きながら歩いてみて。ウォーキング=楽しい運動と感じ、ムリなく続けられるはず」
<エクササイズ>
「右脳派の人は芸術的センスがあって何かを表現することが好きなので、ラテン系のダンスやヒップホップなどのダンスがぴったり。楽しく続けながらやせられるはず。また、自分の感覚をとぎすますヨガもおすすめ」(坂詰先生)
<ダイエットグッズ>
「何事もまず、見た目から入るのが右脳派の人の特徴。ウォーキング用のおしゃれなウエアやシューズ、ダンスのコスチュームなどをそろえると、モチベーションが一気にはね上がるはず」
左脳派のダイエット法選びテクニック
<食事>
「言語能力がすぐれている左脳派の人は、だれかとおしゃべりすることも大好き。友達や家族と会話を楽しみながらゆっくりと食事をすることで、早食いや食べ過ぎを防ぐことができます。」(米山先生)
<ウォーキング>
「記録や計算、分析が得意な左脳派の人は、歩いた距離や時間を記録するのがおすすめ。がんばった結果を数字で実感することができます。体の変化をパソコンソフトなどを使ってグラフにすると、さらにモチベーションがアップしますよ」
<エクササイズ>
「同じ作業が苦にならない左脳派の人は、マシンを使ったエクササイズや筋トレがおすすめ。やせるために必要なプログラムをきちんと組んでからスタートし、記録をとるとよいでしょう」(坂詰先生)
<ダイエットグッズ>
「成果を数字で把握したい左脳派の人は、歩数計や体組成計などの計測グッズやデータ管理ソフトなどがダイエットをサポートしてくれます。パソコンを使わない人にはレコーディング用のノートがおすすめ」
<利き脳別>モチベーションキープ法アドバイス
脳が選ぶダイエット法を選んでもマンネリを感じたり、停滞期が来てしまうかも。そんなときの対処法を坂詰先生にお聞きしました。
右脳派のあなたは・・・
ダイエットがたのしく感じられなくなったり、のめり込み過ぎて体調をくずすなど、体に負担がかかったときはそのまま続けるのはNG。無理に続けるとダイエット自体やめてしまう可能性が。ほかに“おもしろそう”と感じるダイエット法があったら切り替えるのが正解です。
左脳派のあなたは・・・
マニュアル通りに食事や運動を実践しても、成果には必ず個人差が生じるもの。なのに、“計画通りやせられない”ことにイラついて、やる気もダウン。そんな左脳派さんは、トレーナーなどの専門家に経過をチェックしてもらいましょう。そうすることで、うまくいかない原因が見つかるはず。正しい方法でチャレンジし直しましょう。
<監修>
米山公啓
医学博士。大学病院を退職後、米山医院で診療を行うかたわら脳の活性化などをテーマに講演や著作活動を行っている。著書に『脳をダマせばこんなにやせる』(小学館)など多数。
坂詰真二
スポーツトレーナー。スポーツ&サイエンス代表。アスリートの体づくりやダイエット指導で活躍。近著に『世界一やせるスクワット』(日本文芸社)などがある。
文/FYTTE編集部