生まれてくる子どもを想ってたくさん食べたら太ってしまった

そもそも、藤田さんが太ってしまったのは、妊娠・出産が原因だったそう。

「独身時代から結婚してしばらくまでは、常に体重52kgをキープしていて、ダイエットとは無縁だったんですが、30歳で長女を妊娠したときに赤ちゃんが小さいと言われたので、一生懸命食べたんですよね。それで体重がかなり増えてしまったんですが、産後になんとか元に戻せたんです。でも34歳で次男を妊娠したときにも一生懸命食べたら、体重が67kgまで増えてしまって。そうしたら産後も体重が戻らず、その後10年間もその体重が続いてしまったんです」（藤田さん）

当時やせなかったのは、毎日の食べ過ぎと運動不足が原因だったと藤田さん。

「その頃、夕食を子どもと一緒に早い時間に食べていて、さらに夫が毎日、夜遅く帰ってきて、そのときにももう１回夕食を食べていたんです。おまけに、間食でよく菓子パンを食べることもあって、１日4〜5食もとっていたんですよね。そのうえ専業主婦だったので行動範囲も狭くて、毎日動くのは同じマンションのママ友の家にお茶をしにいくのと、子どもの送り迎えくらいで、完全に運動不足でもありました。これでは太るはずですよね」

ダイエットのスタートは現状把握をすることから。

そんな藤田さんが、ダイエットをしようと思ったのが40代後半のとき。

「その頃、子育てが一段落して、たまたま昔の写真を見ていたとき、〝私、昔は輪郭があったんだな〜〟と気がついて。そのときに初めて〝やせよう〟と思ったんです」（藤田さん）
そこから、さまざまなダイエットに挑戦。
藤田さんが実践したのは、以下のようなダイエットでした。

体重を測って、毎日記録する

「ダイエットを始めるとき、新しい体重計を買ったんですが、その日の体重や体脂肪率を書き込めるグラフが付いていたので、毎日それに書き込むようにしたんです。それで体重が増えてしまったときは、食べ過ぎたとか、生理期間だったとか、増えた原因も書き込むように。そうしたら自然と太る原因を自分で認識できるようになったのと、体重が減っていくと励みにもなったのでダイエットが続けられました」（藤田さん）

夜20時以降は食べない

だらだら食いをやめて、３食きちんととる

「今まで夕食を２回も食べていましたが、夜20時以降は食べないようにしました。あと、太っていたときはだらだらと１日中何かしら食べていたのですが、それをやめて３食の食事をきちんととるようにしたら自然に間食が減りました。外食のときは無理に制限せず自由に食べるようにして、翌日に食事を控えめにしたりと、１週間でトータルのカロリーを調整するようにしたので、ストレスはありませんでした」

早朝にひと駅分ほど歩く

「早朝にひと駅分、ウォーキングをするようにしました。気持ちもスッキリしてストレス解消になるので、精神的にもよかったですね。家に帰ったら半身浴をすることも多かったです」

憧れボディの女優の写真を貼って目標に

「“どうせならキレイにやせたい！”と思い、その頃、私が憧れていた韓国の女優チェ・ジウさんの写真を冷蔵庫に貼って、その体型を目標にしたら、ダイエットのモチベーションアップにつながりました」

これらの方法を続けたら、すぐに体重が3~4kgほど落ち、すると、それがうれしくなってダイエットにはまってしまい、気づいたら18kgやせていたとか。

「いつの間にか服のサイズが15号から7〜9号になって、服を買うのが楽しみになりました。太っていたときに着ていた服は、持っていると気持ちがゆるんでまた太ってしまいそうなので、丈を直して人にあげちゃいました。やせたら、スーパーなどで近所の人に会うたびに“やせましたね！”と言われてうれしかったです」

無理のない方法ばかりだからか、その後、現在まで一切リバウンドもしていないと言う藤田さん。この経験を機にさまざまな資格も取得。

「１年で18kgやせた経験を何かに活かしたいと思っていたときに、日本アンチエイジング・ダイエット協会のことを知り、認定アドバイザーの資格を取りました。このとき栄養学などもしっかりと学んだら、自分が太っていたときは栄養が偏っていて、体重は多かったのにカロリー過多の栄養失調だったんだなと気づき、栄養をきちんととることがやせるうえで欠かせないことに気づきましたね。このような自分の反省点も踏まえて、今後は私も、なかなかやせられないという悩みをもつ人たちの力になりたいです！」

現在は、日本アンチエイジングダイエット協会認定トレーナーだけでなく、サプリメント・エキスパートや、睡眠エキスパート、姿勢ウォーキングインストラクターの資格も取得。次回は、藤田さんの若々しさの秘密についてご紹介します。

取材・文／和田美穂　撮影／我妻慶一（藤田さん）