2人のお子さんを出産したあとに始めたピラティスに魅せられ、昨年インストラクターの資格を取得したタレントの優木まおみさん。本連載では、これまでピラティスの特徴や基本メニューなどを教えていただきました。今回のテーマは、近年、トレーニング方法に女性たちから熱視線を注がれている「お尻」です。
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骨盤の前後傾はお尻のフォルムを崩す一因
お尻がたれたり、美しい丸みが失われたり…理想のフォルムから離れてしまう一因は、「骨盤」にあるといいます。
「骨盤が後傾していると、太ももの裏側が硬くなり、お尻が下に引っ張られてたれてしまいます。逆に、骨盤が前傾していると反り腰になり、出っ尻になってしまうんです」と優木まおみさん。
そこで、ピラティスの出番。ピラティスで「骨盤のニュートラルな状態」を身につけることが美尻作りにも効果あり!
骨盤が本来のポジションにあるとお尻は自然と使われる
「骨盤が前傾していたり、後傾したりしていると、お尻の筋肉を十分に使って歩くことができません。そのため、お尻まわりの筋肉が衰えて、ますますヒップラインが崩れていく悪循環に。でも、骨盤がニュートラルな状態だと、歩く動作だけでお尻の筋肉が自然と使われるんです」
ただ、ボディメイクを目的とするならお尻は使える状態にするだけでなく、ある程度鍛えることも大事なのだそう。
「ヒップアップしたり、適度なボリューム感のあるお尻を目指すなら、やはり負荷をかける必要があります。そこで、今回は骨盤の位置を整えながら、お尻の筋肉を鍛えられるメニューを紹介します。理想のお尻を手に入れるためにも、ぜひピラティスを活用してください」
◇グルーティアル1
横になって背骨をまっすぐに保ち、脚を股関節から動かします。股関節まわりをほぐし、同時に脚の動きでお尻のサイドに負荷をかけます。
1、体の右側を下にして、床に横向きになります。右脚を股関節から曲げ、ひざを90度に。左脚は浮かせて床と平行にし、まっすぐ伸ばします。左腕は頭の下に置き、手のひらを上に向けて。右手は胸の前で床につけておきます。
2、息を吸って吐きながら、左足の指先を床に向けて左脚をつけ根の正面にくる位置まで動かしていきます。ひざは伸ばしたまま、股関節から動かしましょう。
3、左脚がつけ根の正面にきたら、息を吸います。息を吐きながら、ここで左脚を下に小さく振り動かします。足首から先の力を抜いて、足を床に近づけるイメージで息を吸いながら5回、吐きながら5回動かしたら、体の向きと脚を左右入れ替え、同様に行って。
<POINT>
背骨をまっすぐにキープし、骨盤は常に床に対して垂直に。動かす脚に引っ張られて、前やうしろに倒れないように注意しましょう。
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◇グルーティアル2
股関節から脚を後方に持ち上げます。骨盤の前後のゆがみを整えながら、お尻全体を鍛えます。
1、両手両ひざを床につきます。ひざを曲げたまま、太ももが床と平行になるところまで左脚を後方に持ち上げます。
2、息を吸い、吐きながら左ひざを持ち上げます。脚は股関節から動かし、「上へ、上へ」とバウンドさせるように8回行って。ひざは股関節の高さより下げず、つま先は常に天井に向けて。1に戻り、反対側の脚も同様に。
<これはNG!>
ひざの位置が股関節より下がるのはNG。また、ひざを上げながら、ひざの角度が広がってしまうのもNG。すねは常に床と垂直に。
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次回の連載最終回では、肩こり・腰痛を改善するピラティスを優木さんに教えていただきます!
撮影/山上忠 ヘアメイク/山形栄介 動画/四分一耕 取材・文/馬渕綾子