うだるような暑さの中、マスクをしなければならないという過酷な夏に負けて、
すっかり夏バテ中です…というみなさん! 体にムリのない範囲で全身運動を行うことは、夏バテの原因になる自律神経の乱れを整えるベストな方法。今回紹介する夏バテ解消エクササイズを、初級編と合わせてぜひやってみましょう!
Contents 目次
夏バテ解消エクササイズ ステップ<1>
座ったまま全身運動ができるエクササイズです。冷房で冷えてしまった体もあたたまり回復してきますよ。
<1>ひざを伸ばして床に座ります。両腕は前に伸ばし、手のひらを合わせましょう。お腹に力を入れて引き締め、背中がまっすぐになる姿勢でキープ。
両足はかかとを折り、ひざ裏をしっかり伸ばしてつま先を天井へと向けておきます。この体勢がつらい人は、ひざを軽く曲げておいてもOK。
<2>右脚を軽く曲げ、上半身を右へねじります。このとき、左側の骨盤を前へ押し出し、右側の骨盤はうしろへ引くイメージ。
<3><1>の姿勢に戻してから、今度は左ひざを軽く曲げて左へと上半身をねじり、右脚と同様の動きをくり返します。
一連の流れをほどよくくり返してください。
この動きは、回数を多くこなすことよりも、1回1回をゆっくりとていねいに行うほうが効果的です。
夏バテ解消エクササイズ ステップ<2>
夏バテのときは胃腸が弱りがちです。内臓の血流をよくして、働きを改善するためのエクササイズを行っていきましょう。
<1>両手と両ひざを床につけます。
<2>息を吐きながら、腹部をえぐるように少しずつ背中を丸めます。尾てい骨を内側へと丸めるように、骨盤をうしろに傾けていきます。
<3>ゆっくりと、<2>の動線をたどるように、<1>の姿勢に戻ります。
<4>今度は少しずつ背中を反らせていきます。背中、腰部を弓なりにするイメージで。注意しておきたいのは、腹部。腹部は力を抜かず、常に引き締めることを意識しながら行いましょう。
ゆっくりと、また動線をたどるようにして、元のフラットな<1>の姿勢へと戻ります。
この流れを適度にくり返すのですが、とにかくゆっくり行うことがコツ。ひとつひとつの動きを、意識しながら行ってください。
夏バテ解消エクササイズ ステップ<3>
夏バテは、体力低下も原因のひとつ。
バランス感覚を養い、下半身の筋力アップを強化することが体力アップにもつながります。
<1>右ひざを曲げて、両手でひざをかかえながら持ち上げ、できるだけ体に寄せます。このとき、お腹に力を入れて、背すじはまっすぐ伸ばしましょう。
<2>息を吐きながら、軸足となる左脚のひざをゆっくり曲げます。背すじはまっすぐのままをキープして、バランスをとりながら行ってください。
<3>息を吸って、ゆっくり軸足を伸ばします。一連の流れを、反対側の脚も同じように行います。
この動きもまた、回数よりも1回をゆっくりとていねいに行うと効果的なエクササイズです。バランスをとる際にぐらつきが気になるときには、ムリをせずに片手を壁などに添えて行ってくださいね。
体と一緒に、心もすっきりする適度なエクササイズを、ぜひ夏バテぎみな夏の日の習慣にしてみてはいかがでしょう。
取材・文/高田空人衣