ポーズの完成度より、お互いを心地よい状態に導くことが大事

同書は「ヨガに興味はあるけれど、女性がやるものでしょ？」と躊躇している多くの男性の背中を押す一冊。そのなかで、パートナーとともに行うメニューとして紹介されているのがペアヨガです。ペアヨガには、体勢をサポートし合うことで、ポーズをとりやすくなるというメリットがありますが、大事なのはポーズの完成度ではなく、お互いを心地よい状態に導くことだといいます。

ペアヨガはコミュニケーションを深めるきっかけにも

コロナ禍でパートナーとともに過ごす時間が増えるなか、相手のささいな言動でイラっとしたり、お互いをいたわることを忘れてしまってはいないでしょうか。ペアヨガは、相手の心身の状態を知り、二人のコミュニケーションを深めるきっかけにもなります。もちろん、リモートワークや「おうちごもり」で運動不足の体のリフレッシュにもぴったり！　1日の終わりや週末の時間のあるときに、パートナーをペアヨガに誘ってみませんか。

ストレスを吹き飛ばす！　背中合わせの側屈のポーズ

自身の上半身の重みを相手にゆだねるため、ポーズが安定。背中全体が広く触れ合うことで、イライラした気持ちが落ち着きます。

＜１＞
背中合わせに座り、それぞれがあぐらになります。腕を体の横に下ろし、手のひらを床につけておきます。
息を吸いながら、奥の手を天井に向けて上げ、手のひらを内側に向けます。背すじと首を伸ばし、正面を見ましょう。

＜２＞
息を吐きながら、下ろしている腕のほうに上体を倒していきます。上げた腕はそのまま上げておき、下ろしている側の腕はひじを軽く曲げて。目線は上げた腕の指先に向けます。
お互いの背中で体勢を支え合いながら、ここで5呼吸。上げる腕を左右入れ替え、同様に行います。

睡眠の質を高める　背中合わせの長座前屈のポーズ

背中合わせになり、相手の両腕をつかんで交互に前屈します。胸を大きく開いて深い呼吸を促し、入眠をスムーズに。

＜１＞
背中を合わせて座ります。脚はそろえて正面に伸ばし、両腕は天井に向けて上げます。
一人が相手の両手首をつかみ、つかまれた側はひざを軽く曲げます。ここで、二人で息を吸います。

＜２＞
息を吐きながら、手首をつかんだ側が前屈をします。つかまれた側は相手の背中に体をあずけ、気持ちよく伸びをしましょう。ここで5呼吸。手首をつかむ人を入れ替え、同様に行います。

寝る前という1日の中でも心が休まった時間に、ぜひ大切なパートナーとコミュニケーションをとりながら、ストレスオフしてみてくださいね。

＜書籍情報＞

『スーツがキマる！若返る！アンジャッシュ児嶋のおっさんずヨガ』（インプレス）
定価：本体1,350円＋税
電子版価格：本体1,350円＋税　※インプレス直販価格

◇Amazonの書籍情報ページ：
https://www.amazon.co.jp/dp/429500989X/
◇インプレスの書籍情報ページ：
https://book.impress.co.jp/books/1119101168

文／馬渕綾子