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滝沢ななえさんが考える「ジェンダーレスボディ」とは? かっこよく、自分らしいカラダ!
元プロバレーボール選手で、現在はパーソナルトレーニングジムにて指導を行う、滝沢ななえさん。ハッとするほど美しく目を引かれるのが、よぶんな脂肪がなく、シュッと引き締まったスレンダーボディ。それは、男性的でもなく、女性的でもない、まさに性別を超えたジェンダーレスなボディです。女性も憧れる滝沢さんのボディ作りの秘訣とは? 自分らしいボディのあり方や、トレーナーとしての考え方などをお伺いました。
Contents 目次
目指すは世の中の「女性らしさ」に縛られない、自分らしいボディ
突然ですが、これを読んでいるあなたは「女性らしさ」にとらわれてないでしょうか。
恋愛指南書などには、ほどよく「男性は視覚的な生きものだから、目指すべきは女性らしいボディ」と書いてあります。
女性らしいボディとは、一般的には、豊満なバストやプリっとしたヒップ、キュッとしたくびれのこと。誰にも承認欲求はあり、異性からの目を気にするのは1度や2度ではないからこそ、ときとして「女性らしさ」は呪縛となります。
LGBTをカミングアウトした滝沢さんは、これまでに「女性らしさ」を求めたことはないのでしょうか?
「男らしさとか、女性らしさとかそういうのは、生きているうえでどうしてもついて回るものなのかな、とは思うんですけど…。女性らしいっていうのは、まず胸があって、ヒップがちょっと大きくて、くびれてて…みたいな感じですよね? 私は、それはいらないかなって思っていて。自分の理想はスレンダーで薄い体。それは昔からずっと変わらないですね。
選手のときは、見た目のボディラインを磨くよりは、競技にいかにつなげる体作りが第一優先で、その視点からしかトレーニングを考えていませんでした。もちろん、バレーボール選手らしい太い脚がイヤ…というのはありましたが、それは女性らしいボディでいたい、という意味ではなかったです」
滝沢さんが思う、自分の理想はスレンダー。そのために日々トレーニングをしています。
「私は、メンズの服を着ることが多いんですけど、スマートに着こなすには、肩幅がしっかりあって、逆にお尻や胸はあまり目立たないほうがいいんですね。だから、肩や腕のトレーニングを結構、がんばっています。お尻のトレーニングもあまり筋肥大させないように負荷をかけ過ぎない方法で続けています」
その人が望むボディ作りのお手伝いをしていきたい
今は、都内のジムでパーソナルトレーナーとして活動する滝沢さん。
「ダイエットに特化しているとか、美尻を作るとか、特徴的なメソッドはありませんが、逆にいえば、個人でやっているジムなので、お客様に合わせたメソッドを柔軟に提供できるというのが私の強みです。あと、生きていく中で運動は必要なものなので、みなさんにどれだけ運動が楽しいと思ってもらえるか。強度も方法も寄り添ったトレーニング指導を心がけたいと思っています」
世の中の常識に縛られない、自分らしいボディを目指そう!
女性らしいラインを求める女性がいる一方で、滝沢さんみたいなボディを目指す女性もいるのではないのでしょうか?
「それはマイノリティじゃないですか?(笑)。以前、美尻に特化したボディメイクのジムにいたのですが、『滝沢さんみたいなボディになりたい!』なんて言われたことはなかったですから(笑)。でも、私がなりたいボディは昔から変わってなく、シュッとした薄い体です」
滝沢さんはどこまでも自然体です。
「自分らしくあること。それが周りから見てかっこいいと思われたり、LGBTをカミングアウトした私が、ひとつのボディの方向性を示したりすることで、勇気になる人がいてくれるのなら、それはうれしいことですね」
他人からどう見られたいのかが基準ではなく、自分のなりたい体は、自分で決める!
世の中にはびこる「女性らしさ」に縛られないで、自分らしいボディを目指すのも素敵ですよね。
数回にわたって性別を感じさせない「ジェンダーレスボディ」作りのエクササイズを教えてくれた滝沢さん。自らをもって、ひとつのボディの在り方まで私たちに示してくれたようでした。
自分らしく、かっこよく生きる滝沢さんに、これからも注目です!
撮影/山上 忠 ヘア&メイク/秋山 瞳(ピースモンキー) 取材・文/平川 恵