外出自粛の影響で、多くの人は運動量が減ってしまったはず。下半身というのはわかりやすいもので、運動量が減ることで、少し歩いただけで疲れやすくなったり、むくみやすくなるため、筋肉不足を自覚せずにはいられません。バレエダンサーの武田亜希子さんによると、下半身太りは、こういった自覚しているいくつかの要因が重なった結果によるものが多いそう。しかも、お腹や背中と比較してなかなか脂肪が落ちにくい、厄介な下半身の脂肪。落とすためには、筋肉量を増やすことに尽きるといいます。そこで、家という限られたスペースのなかでも、下半身にしっかり筋肉をつけられるエクササイズを教えていただきました。
Contents 目次
下半身の脂肪燃焼エクササイズ ステップ<1>
ステップ1は、シンプルだけど下半身の脂肪撃退には欠かせないエクササイズです。
<1>両脚を肩幅よりやや広めに開いて立ちます。
姿勢はまっすぐに、両手を組んでお腹の前までひじを上げます。
このとき、土踏まずのアーチを一層高く作るような、上に持ち上げるようなイメージで立ちましょう。足の指に力が入り、内もも、お尻の下、お腹の奥のほうの筋肉にぐっと力が入る感覚がわかると◎。
10秒キープして力を抜きます。これを5回くり返します。
<2>一度土踏まずの力を抜いて、姿勢をまっすぐにし、お腹を引き締めたまま両ひざを曲げます。このとき、両手を組んだまま両腕を上に上げましょう。体が前に傾いてしまわないように、骨盤をしっかり立てるように。
<3>ひざの曲げ伸ばしを、ゆっくりていねいにくり返します。
動きに集中することで、首が前に出やすくなりますので、あごは引いて、背中~首のラインをまっすぐに保ちます。
土踏まずを持ち上げる動きは、下半身全体の血行をよくしてくれるので、エクササイズ中に関わらず、ふだんの生活のなかで気づいたときにやると、より効果的です。
下半身の脂肪燃焼エクササイズ ステップ<2>
内ももを鍛えて、脂肪を燃焼しながら美脚をつくるエクササイズです。
<1>床に座り、両ひじを曲げて床につきます。お腹は引き締めて上半身をまっすぐに保ちましょう。両脚はほどよい高さまで持ち上げ、脚のつけ根から外側に開き、つま先を軽く伸ばします。
<2>開いた両脚を左右交互にクロスさせます。
左右の脚は縦に動かすのではなく、ハサミのように横に開いてから、内ももではさむようにクロスして閉じます。
この動きを、目安として左右20回。早さは必要ありませんので、自分のペースで、息を止めないように行ってください。
下半身の脂肪燃焼エクササイズ ステップ<3>
最後はお尻を引き締めるエクササイズです。
<1>床に両手両ひざをつきます。このとき目線は床へ、お腹は引き締めておきます。
<2>右ひざを曲げたまま横に上げましょう。
<3>上げた右脚をそのままうしろに向かって動かします。このとき、ひざの高さが変わらないようにしてください。
うしろへ動かすときには、ひざの向きが下ではなく、横を向いたままであることを意識して行ってください。
<4><1>の姿勢に戻り、同じ動きを目安として5回くり返したら、反対側の脚も同様に行います。
このエクササイズも、早さは必要ありません。慣れたら回数を増やすようにして、まずはゆっくりていねいに、1回1回を大切にしてください。
はやく結果を出すには、食事の量や質にもひと工夫をしながら、エクササイズを行ってみましょう。ぜひ続けてくださいね。
取材・文/高田空人衣