何度ダイエットを行っても成功しない。いつも途中で挫折してしまう…。そんなとき、じつは見直してほしいのが、「目標設定の仕方」です。大きすぎても小さすぎてもうまくいかない、じつは知られていない正しい目標設定の方法を教えます。
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目標は明確に、今の自分に少し負荷をかけるくらいがベスト
皆さん、ダイエットしてどんな自分になりたいですか? スレンダーな洋服を着てみたい!好きな人にキレイになったといわれた!見返したい・・。
なりたい自分になるための最初の行動は? どうしたら良いでしょうか?
【どんな自分になりたいか。目標を明確に】
ダイエットをする時、何かきっかけや目的があると思います。「ちょっと最近食べ過ぎちゃったから、ダイエット」。実はこれだと「明日、少し食べるのをセーブして・・」と、来る日も来る日も先延ばし。なかなか始められず思い通りの結果につながらないことになります。
まずはなりたい自分を明確に思い描いてみましょう。
理想の自分を具体的に思い描くことは、自分を知るきっかけになります。あなたは、どんな風になりたいですか。
例
「結婚式で着たいドレスがあるから、5キロやせたい」
「3月までにベスト体重(○○㎏)に戻したい」
理想の自分を具体的に設定することが、成功ポイントになってきます。そしてこの目標は自分の幸せと結びつけることが大切です。
【目標は自分軸で】
例えば、「キレイになったね」「やせたね」と思われたいからと始めたダイエットなのに、
一生懸命やせたけど、彼に「やせすぎ」と言われたら、どうでしょうか。
人からの評価を目標にすると、せっかくやせても成功したと思えなくなります。また一般的にこれぐらいできて当然と思うラインを目標にしても、自分にOKをあげられず、満たされない気持ちになります。どうせやるなら「ダイエット成功!」と思えるように、人から評価された他人軸の目標ではなく、自分自身が「幸せ」と感じられる自分が軸である目標を立てることが大切です。
【目標は2段階に】
目標といえば、私が学生時代バレーボールをしていた頃「高い目標をもて」とよく言われました。強いチームではなったので、大会優勝はどう考えても高すぎる目標。しかし目標が低いと志が低いと思われ、無理だとわかっていながらも、高い目標を言っていた私。これは自分が思う目標というよりは、周りが大会に出るなら、これぐらいは当然と思うものでした。残念ながら試合には負け、たくさんの挫折感を味わうことになります。
なりたい自分、理想の自分になるために、夢や目標を立てること、とても大切です。この大きな目標を達成するために大事なことは、今の自分に近い「途中の目標」を作ることです。あくまでゴールに向かうために必要な途中の目標です。この目標は現時点でのあなたがちょっと頑張ってクリアできたと感じることが重要です。この「ちょっと頑張って」、できた感を味わえる設定が、ポイントなのです。ラクラク超えられる目標は、低過ぎます。
大きな最終目標だけだと、なかなか超えられず、ダメな自分ばかりを感じることになります。「できなかった」「ダメだ」と自分へのダメ出しは、自己否定感が募り、行動が止まりがちになるのです。バレーボールをしていた頃の私は、高い目標が超えられず自信をなくしていました。
(一つ手前の目標例)
・1週間、駅でエスカレーターではなく、階段を使えたらOK
・1週間、夕飯を20時までに食べることができたらOK
ダイエットも、理想の体重や体形になっていかないと「もうやめた」とあきらめて続かなくなっていきます。
今の自分とかけ離れた目標は、モチベーション(持続的なやる気)を育てていくことができず、行動が止まりがちになります。ダイエットするには、行動し続けるエネルギーが必要です。そのためにも、大きな目標の途中に作る段階的な途中の目標が生きてきます。
大きな目標に向かって、できなかったと自己否定感を積み上げるのではなく、小さな目標を超えて、自分にOKをあげられた時。それは自分を肯定的にとらえられるようになります。この肯定感は自信となり、目標達成するための原動力となってくるのです。
昔話の「うさぎとかめ」では、うさぎは勢いよく走り出し途中で休憩します。そのすきに亀が追い抜かし、目的地に先にゴールするというもの。うさぎのように行動が止まってしまっては、目標達成できません。ゆっくりでも少しずつ前に進む。今の自分に合ったことを、ちょっと頑張って超えられた時。そして、それをを続けられることで(自分にOKをあげ続けること)理想の自分に近づけていくことができるでしょう。
ポイント
(1)目標は具体的により明確に設定する。
(2)他人軸でなく自分軸での目標設定。
(3)理想と現時点での2つの目標を立てる。